雲海を見下ろす半国山     

薄雪の庭  
ひいらぎ峠北からの半国山 
■目的地:半国山(774.2m) <山域:丹波・京都府亀岡市>
■2.5万図:埴生
■日にち:2003年11月24日(月)
■天気:曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  金輪寺 発(8:45)〜Ca435m山〜ハイキング道に合流(9:05)〜山頂(10:00-10:10)〜
  山頂南東の雑木林(10:15-10:40)〜ハイキング道に合流(10:41)〜金輪寺 着(11:20)

【黄葉】 昼から雨の予報を信じて早めに出る。晴天を期待していたがすでに雲が多い。
一庫ダム周辺は黄葉が見頃となっている。晴れていればもっと輝いていることだろう。
歌垣山の北に白い霧のたなびきが流れている。ひょっとしてと思って府境を越え亀岡に入ると
一面の雲海。半国山の中腹にも浮かんでいる。車を停めて望外の風景にしばし見とれる。
今日の取り付きは井出からと思ったが、宮川に変更。雲海に気がせいてか金輪寺まで車で上る。

【松林】 2.5万図「埴生」には金輪寺からCa435m山へ破線道がついている。石段を上がって境内に入り、
右奥に山中への道がある。結構きれいに整備されているじゃないのと林に入ると、ドドッと音を立てて
鹿が3頭下りていった。数基の卵塔の並びで右に入ると松林になる。明瞭な道はこの辺りまで。
何時の間にか怪しくなってしまう。微かな踏み跡らしきはあるものの、地図も見ず想像した地形で
歩いたため、しばらく松林の台地状ピークで迷ってしまった。

登路から北の雲海
 
【登り】 こんな所で時間を取られるとは。やっとのことでハイキング道が折れる鞍部を見つける。
後は登るだけ。このコースは何度か下ったが登るのは初めて。薄暗い登りが続き、こんなものだった
かなと不満気味。時々枝越しに眼下の雲海が見える。まだかなり残っている。時間も遅いのに珍しい。
晴天の夜が明けて曇ったからだろうか。薄暗い道からだんだん明るくなり落ち葉が増えてきた。
平坦になると心地よい歩きとなる。勝手なものだ。どうも今日は期待が大きすぎた様である。

平坦落葉の道
 
【山頂】 大きな岩を過ぎて井手からのハイキング道に合流し山頂へ向かう。山頂のササが
枯れて薄くなっている。誰もいない。見下ろすと北の丹波町方面は少し霧が晴れかけているが、
東はまだ白い海。1年ぶりに来た山頂、周辺の立ち木が刈り広げられつつあるようだ。グミの木が多い。

雲海 (山頂から亀岡方面)
【林間】 雲海以外は特に感激もなく雨が来る前に来た道を引き返す。途中で巡視道にそれて
山頂南東の雑木林へ行ってみた。落ち葉が敷き詰められてなかなかいい。コーヒーをつくって飲むと、
暖かい湯が体に染みる。静かな林で鳥が鳴き、一匹のアシナガグモが音も立てずに歩いている。
やっと山に溶け込むことが出来た感じである。チリンチリンと鈴の音が聞こえてきた。ハイカーだ。
自分もあんな風に歩いているんだろうなと聞き耳を立てる。単独のおじさんが林のすぐ上の
道を山頂へ歩いていった。登ってきた道は思っていたとおりこのすぐ近くだった。

落ち葉にくつろぐ
【下り】 コーヒーを飲み終えるとハイキング道へ合流して往路を戻る。最初の平坦な落ち葉道は
やはり最高。ルンルン気分。金輪寺へは道に迷うのを避けてCa435m山手前から一旦林道へ出て登り返す。
すっかり葉は落ちて冬の装いの半国山でした。

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2003.12.20. BY M.KANE