タムシバの咲く半国山北尾根     

タムシバ  
タムシバの花はモクレン科 
■目的地:半国山北尾根の約655m山 <山域:丹波・京都府園部町>
■2.5万図:埴生
■日にち:2001年4月07日(土)
■天気:晴れ後曇り
■同行者:単独
■コースタイム:

  赤熊の林道終点 発(13:50)〜No119分岐(14:25-14:45)〜杉ヶ沢分岐(14:55)〜
  約655m山(15:05-15:35)〜浄光寺(16:25)〜赤熊 着(16:40)

【昼下がり】 巷では絶好の花見日和である。今日は午前中用事で昼からの出発。
どこに行こうか決めかねる。低徘無線部の活動時間は既に過ぎてしまっているので
佐竹さんが登ると言われていた半国山へ行ってみる。うまくいけば会えるかもし
れない。春うららの能勢路を亀岡へ抜けて加舎から千ヶ畑に入る。登山口には
それらしい車がない。それならと時間が過ぎていくのを気にしつつ東へ廻る。
金輪寺へは道が長いのでパスして赤熊へ。
音羽渓谷昼下がり
音羽渓谷の上り道
 
【偶然?必然?】 赤熊からの林道は普通は歩くのだが時間が遅いので、終点まで車。
 晴天のおかげか音羽渓谷は明るい感じが漂う。水の音が清々しい。小さな滝を
幾つか横目に見て登っていく。暑い。5人組が下山。巡視道の標識、No119を過ぎた所で
前方から単独男性。佐竹さんだ。これで目的達成。しばらく話し込む。オフのことなど。
当たり前のように出会ったが、あとで思えばよく会えたものだ。金輪寺から登ったそうだ。

【約655m山へ】 佐竹さんと別れてさらに登っていく。薄暗い植林の中に入るとすぐに
杉ヶ沢分岐。山頂は見晴らしがいまいちなので、北尾根に変更。右へ登る。約665m山へは
タイヤ跡が無残。雨水が流れて大きくならなければ良いが。迷いそうなピークでもタイヤ
跡を辿れば自然と峠へ下りていくことができる。少しヤブっぽい尾根を登ると切り開きの
ある展望の約655m山に到着。
深山
深山を望む
 
【眺め】 1月21日に杉ヶ沢の尾根から見た時は、鉄塔が立ったと勘違いしていた。実は
前からこのピークの東にある鉄塔だった。今日は雪もなく、ススキがかなり大きくなって
枯れている。東の北山方面は霞みがかかって遠望なし。しかし、西は昨年と同じ眺めが
広がっている。深山が西日で黒い。半国山本峰から八田川の谷への斜面は、冬枯れの中に
白いタムシバがポツリポツリと春を呼ぶ。のんびりした雰囲気が漂う。お茶がうまい。
 切り開きの縁にはアセビが今を盛りとたわわに花をぶら下げていた。

【東へ】 帰りは音羽渓谷を下りるつもりだったが、彷徨いついでに東の尾根伝いで大谷に
下りることにした。前に歩いたときは雑木林の中ではあるが、何となく暗い道だなという
印象だった。日差しが出れば明るい尾根かと期待したが、前回と同じく薄暗い雰囲気が続く。
 時々現れる斜面のタムシバを撮影しようとするが、近づくと花ははるか上となって
空の明るさに重なり、うまくいかない。下る途中で音羽渓谷の方へ下りる道がないか探しな
がら行ったが、はっきりした道は判らなかった。

【桜】 大谷の真西のピークに近づくと、マツタケ山の境界と思われるビニルの紐がささく
れて幻滅。ピークを回って東面の下り。小さな若葉をつけた木々がきれい。中腹の大きな
山桜にはまだ葉がない。落ち葉を踏んでつづら折れを下り、植林を抜けて浄光寺の前に
飛び出す。鐘楼に桜が満開。
 あとはR372旧道を赤熊まで戻る。下りてきた山を見上げると、ここからもタムシバが
白い点となって彩りをつけていた。
春の里
春の里
 


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2001.4.11. BY M.KANE