半国山で木の葉にまみれる 2000     

杉ヶ沢コース  
杉ヶ沢コースの落ち葉道 
■目的地:半国山(774.2m) <山域:丹波・京都府亀岡市>
■日にち:2000年11月19日(日)
■天気:曇り後晴れ
■同行者:嫁さん、俊一、裕太
■コースタイム:

  千ヶ畑 発(11:20)〜林道から山道「フキ谷」〜炭焼跡(12:10)〜るり渓分岐(12:30)〜
  杉ヶ沢コース合流(12:45)〜炭焼跡の谷(13:00-13:30)〜赤熊分岐(14:00)〜
  山頂(14:30-14:50)〜井手・金輪寺分岐〜巡視道〜林道出合(15:30)〜千ヶ畑 着(15:50)

【色づく】 半国山はどこから登るか迷ってしまうが、出遅れたので短時間の千ヶ畑しかない。
しかし、黄葉に気を良くして予定より長く歩いてしまった。それでももっと歩きたかった。
 車で通る能勢もいよいよ色づいています。

【登り】 林道では子供たちがはしゃぎながら行くが、勢いあまって泣き出したりする。
植林の中の薄暗い道から雑木林に変わってくる。少し曇り気味なので黄葉は少しくすむ。
早々と軍手や手袋をつける。道の落ち葉もなんとなく茶色っぽい。沢をいくつか横切り裕太は
サワガニを発見、冷たそうな水の中でじっとしていた。
 ヤブっぽくなったら荒れた感じの雑木林の中へ入り、すぐにヒノキの林。以前よりも
道がえぐれて来たようだ。炭焼窯跡がある。この道は何度か来たが今まで気がつかなかった。
少し長く感じる暗い植林帯を登りきると、夜が明けたような明るい鞍部に飛び出る。
るり渓分岐の鞍部
鞍部はもうすぐ
 
【下り その1】 右折してるり渓の指標にしたがい植林の中を下りていく。「下りるの?」
怪訝な子供たち。ここの下りも相変わらず長く感じる。杉の葉が落ちてふわふわした道。
所々イノシシの仕業と思われる掘り返しがある。やがて沢音が近づき杉ヶ沢コースに合流。

【巻き道】 裕太はもう腹が減って我慢できないという。もうちょっとだからねと、落ち葉を
踏みしめ一年ぶりの炭焼跡の谷へ向う。少し開けた所が仮称・炭焼跡の谷。今年もいい感じ。
黄葉はもう少し先が盛りのようで緑が残る。日陰で湿っぽい。静か。ジャンバーを羽織る。
いつのまにか寒い季節になった。ラーメンを食い、みかんの香りに舌鼓。

【山頂へ】 腹も膨れるとまた歩き出す。くねくねと歩いて落ち葉に触れる。歩いていると中に
浮いた黄色い葉が脇に過ぎていく様が面白い。山の中に溶け込むようだ。
 赤熊分岐は静かな鞍部。ここから山頂への登り。少ししんどいが、雑木林の横から日が射して
なかなかいい。葉の落ちた林越しに深山や愛宕山の影が見える。ササが出てきた頃、俊一が「まだ
頂上じゃないの。」、「もう50m。」 山頂直前に鮮やかな朱の葉が青空に光っていた。
紅葉
山頂手前の朱
 
【青空】 山頂周りのササは少し踏み込まれた感じになっている。それでも依然として展望わずか。
京都北山方面が良く見える。頭上はいつのまにか青空、飛行機雲。西日。林に剣尾山の影。
ご夫婦がおられたが先に下りられる。
西日
山頂東直下の林に射す陽
 
【下り その2】 東へ下る。急斜面だが青空を背景に黄葉や日差しの線が美しい。キツツキの音。
高圧線直下を赤熊側へ行ってみる。日が傾いて影となり彩りは今ひとつだが、わわくわくする
雑木の広がりが待っていた。今日は時間がないのでさわりだけにして引き返し、井手・金輪寺
分岐まできて巡視道から近道で下りる。植林の中を直径5m程の水溜りを右に見て行くと、一段と
うっそうとした暗い植林帯。一人では寂しい。やがて木が若くなって雑木林に入る。沢音。
足元はごろごろ石が多く、枯葉もかぶさり歩きにくい。見上げると青空。ここも黄葉が素晴らしい。
いくつかのわき道を見送りながらプラ階段を下りて林道に合流する。

【西日】 林道では一段と青空がすがすがしく、往きとは違う顔を見せる。西日が差す落ち葉道は
郷愁を誘う風情があっていい。意外とよく歩い充実感の秋の日暮れでした。

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2000.11.26. BY M.KANE