大谷の里から半国山北尾根     

約655m山から愛宕山  
約655m山の直下から愛宕山 
■目的地:半国山北尾根の約655m山 <山域:丹波・京都府園部町>
■2.5万図:埴生
■日にち:2000年3月20日(月)
■天気:曇り時々晴れ 寒い
■同行者:単独
■コースタイム:
  赤熊 発(13:30)〜市町界・大谷の里〜浄光寺(13:40)〜尾根上[約450m](14:10)〜
  「火の用心」標識(14:45)〜約655m山(14:50-15:05)〜市町界の峠(15:10)〜
  約665m山「火の用心」No.118標識を左(15:15)〜No.119鉄塔(15:20)〜
  音羽渓谷に合流(15:30)〜お地蔵さん(16:00)〜赤熊 着(16:10)

【半国山北尾根】 昨日の雨から明けて肌寒い。風も強い。回復を期待して半国山へ。
出遅れたので短時間で登れそうなコースにしたい。まだ歩いていない大谷から入ろう。
赤熊の北西隣の里、大谷は亀岡市と園部町の境にあり、ここのお寺から市町界に沿っ
て破線道が支尾根を登り八田川源頭の峠に至っている。この峠の北が展望最高の
約655m山である。先週の北尾根縦走での感激がよみがえってきた。

【里の春】 赤熊に車を停める。音羽渓谷から引いた水路の脇にイヌフグリの小さな
青い花。冬に戻ったような寒い風の吹く中、大谷へ歩いていくと里には梅やふきの
とうの花が春を告げる。浄光寺は「園部町」の看板が出た手前の細い路地を入る。
浄光寺へ
浄光寺へ 
【つづら折れ】 寺には鐘楼がある。明るい墓地の中を通って、ヒノキ林へ道が上っ
ている。クネクネとしたつづら折れを何度も過ぎて高度を上げ、植林が雑木林となり
東向かいの山が枝の間から見える。ポツリと古い石垣、苔むした岩、大きな桜の木が
一本。松葉の落ちた道やドングリの落葉道。道を折り返す度に違った風景がある。
 しかし、予想に反して立派な歩きやすい道だ。何に使われているのだろうか。
つづら折れ
つづら折れの道
 
【支尾根の道】 道の両脇にビニールひもが出てきて、標高約450mの尾根筋に出る。
松の木が多い。道なりに左(南)へ曲がるとしばらく平坦道。所々で右に鉄塔が見える。
 植林となって道が数m崩壊しているが、尾根側に巻いて通る。これから先はゆるい
雑木の上りがダラダラと続く。薄暗くて鬱陶しい。風が頭上をごうごうと過ぎていく。
今日は歩いても気分のノリがいまひとつ。良い感じの落ち葉道なのになぁ。

【ピークへ】 陽が射してきて右に明るいコブがある。低木のヤブも薄いので、
ちょっと寄り道してみる。山頂方面がヤブの間から見えた。元の道に戻ってすぐに
見覚えのある「火の用心」標識についた。約655m山の下である。
先週のような雪はない。背の高いカヤトの間を上り水平道から愛宕山を見、全開の
切り開きへ飛び出る。

【展望】 冬枯れの半国山山頂が実に良い色でこんもりと有る。陽射しが戻り、少し
紫っぽい枯れ木のドームは何とも言えず惹かれる景色。しばし見とれる。
 MTB2台のタイヤ跡。今日は私が初めてではなかったようだ。
深山や横尾山もある。北の長老ヶ岳はまだ雪。心配した風は遮られて過ごしやすい。
 尾根に沿って南へ下りてみる。踏み跡不明瞭、とにかく下りてみる。下草はなく
程なく市町界の峠。ここにも雪は無し。
長老ヶ岳
約655m山から長老ヶ岳
 
【巡視道】 約665m山ピークの手前で「火の用心」No.118標識が左を指している。
先週も気になった。赤熊へのコースに合流するであろうから、うまくいけばショート
カットとなりそうなこの巡視道を歩いてみよう。
 なかなか良い落ち葉道。北の景色が少し覗く。やがて急降下して鉄塔に出る。
このNo.119鉄塔をくぐって下りると植林の巻き道に合流。今日は素直に右の赤熊側を
採る。左は何処へ行くのだろうか? No.117鉄塔かなぁ。
 少し上って沢を横切る。植林の中を下りていくと果たして赤熊コースに合流。
「火の用心」No.119・No.120標識がある所。

【躍水】 今年は4度目の音羽渓谷であるが、今日の表情は小さな滝も豪快に水を
吹きだしていた。豊かな水量となって滝の勢いがすごい。春への躍動を感じる。
カメラを抱えた親子(?)が登っていく。軽装なので沢の勇姿を収めているのだろう。
 その滝の水は、赤熊で静かに待つ愛車脇の水路を流れていました。

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2000.3.31. BY M.KANE