山笑う北摂・堂床山オフ     

高岳  
高岳を望む (堂床山山頂付近から)
■目的地:堂床山(584.4m)・丸山(571m) <山域:北摂・猪名川町・能勢町>
■2.5万図:木津
■日にち:2001年4月15日(日)
■天気:快晴
■同行者:佐竹さん、しまださん、もぐもぐさん、貴公子さん、
     大加茂さん、えびたさん、WMさん(途中で折り返し) 
■コースタイム:

  槻並の大谷池 発(10:00)〜ボーイスカウトキャンプ場〜鉄塔下(10:40)〜
  WMさん用事で下山(10:45)〜約385mピーク(10:50)〜384mピーク(11:05)〜
  林道 裏山線へ合流(11:15-11:20)〜林道 野所長谷線分岐(11:50)〜
  388mピーク西の林道横から山道へ入る(12:00)〜鉄塔No.6下(12:10-12:55)〜
  堂床山(13:15-13:20)〜丸山(13:45-13:55)〜林道終点(14:10)〜槻並 着(15:35)

【取り付き】 春爛漫のオフ日和。佐竹さん企画。9:30いながわ道の駅集合の後、槻並へ
向けて車移動。歩きの出発予定地は車3台がいっぱいなので、途中から2台に分乗して
林道を北上。高圧鉄塔の迫る大谷池付近に駐車。支度をして出発。
 巡視道にもなっている道を北へ向かう。小さな橋を渡って槻並川左岸草地の切り開き。
ボーイスカウトのキャンプ場だ。雑木林の中に放置されたようなテントサイトがいくつか
あり、最近のオートキャンプと相対する、文明の臭いがない良いキャンプ場だ。周りは若
葉が朝日に輝く。路傍にはスミレ。やがて小川の直ぐそばを歩くようになり、巡視道の
「火の用心」標識がある。「No.12」を指す右の方へ曲がると上りになってくる。
緑の日射しが清々しい。
巡視道  
巡視道、ササの中を右へ
【新緑の谷】 歩き始めて15分程で鉄塔下に着く。小休止。向かいの小尾根が木々の上に
新緑の顔を覗かせてきた。谷の奥には堂床山が遠慮がちに顔を出している。ここからさらに
上の方へ少し登って尾根の腹を巻く。高圧線にほぼ平行に北上。何度か谷を巻く。その度に
斜面の上下に広がる一面の若葉にため息。北摂もなかなか捨てたもんじゃないなぁ。
さらにこの辺りの斜面は取り残されたように素晴らしい雑木林。深山北面にでも来たかなと
錯覚するほどであった。いくつか炭焼き窯跡も残っている。
新緑の谷  
緑光る谷
【支尾根】 二つ目の鉄塔に着いて、ここから上は少し薄暗い雑木林のプラ階段を登る。
常緑樹も多いためか先ほどまでの明るい雰囲気は少なくなった。もうそろそろ尾根上かなと
いう頃WMさんは用事のため引き返えされた。無事に車につきますように。
 やがて「No11,12」の標識があるピークに着く。ここからは別の「No.10」標識に従い
松の木の多い尾根を行く。明瞭な道がある。やがて「No.10」が右を指す分岐があるが
まっすぐに進む。385mピークは道から逸れたところだということなので寄ってみる。
木々の切れ間から日が射す。その日射しに新葉の緑やミツバツツジのピンクが光る。
 山道に戻ってさらに行くと倒木があるがその先が小さな鞍部になっていた。その先に白い
幅10cm程のテープが張られている。「SHIMANO」のロゴがずっと連なる。幻滅。緩やかに登る
と左手に仕事道が下りて行っている。大きな松の木がある。その先では右の荒れた谷にも
テープが張ってある。どうもオフロードバイクのコースにするようだが、こんな人目に付き
にくい所で山を荒らすのは勘弁して欲しいものだ。
 ほどなく日射しが明るくなって、細いササが少し茂ったところから林道裏山線に
飛び出た。林道の方から来た道を見てもササに隠れて判りにくい。
山桜その1  
林道の山桜が見えて来る
【林道】 飛び出た林道の脇には道を覆うように大きな山桜。うす桃の花とオレンジの葉を
存分に振りかざして春を謳歌の図。丁度逆光のため青空をバックに葉も花もきらきら浮ぶ。
 林道のえぐれた轍や竜王山からしみ出した水の流れに気をつけながらも談笑の歩き。
近づく連休の計画をどうするかあちこちで打ち合わせの模様。しまださんの段ヶ峰裏街道
勧誘がすさまじい。私もついつい引き込まれてしまった。竜王山への踏み跡、宮峠へのアプ
ローチなど周辺の調査も余念がない。林道合流後も北上してややがて上り調子になった
林道の途中から左手の植林へ踏み跡。堂床山への入り口だという。小さな道標があるも
見落としてしまいそうだ。踏み跡は直ぐに二股が続くが右へ、左へと進む。薄い踏み跡を
くねくねと登ると鉄塔下の明るい切り開きに飛び出る。ここで昼食。道の真ん中であるが
他に通る人は居ない。
新緑の中  
堂床山の北尾根間近の若葉
【山頂へ】 一息ついてスタート。昼食は終わったもののまだ目的の山頂にはたどり着いて
いないのである。低木の林の中さらに踏み跡は薄くなり急で大休止の後には足が慣れなくて
みんなあえぎながら登っていく。何度が道が判りにくくなるが、堂床山北東鞍部から南東へ
出た支尾根に着く。切り開きが支尾根に沿って続いているが足下は少し怪しさを漂わせる。
新緑やツツジの花が無造作に展開する中を堂床山の北尾根にのる。ヤブっぽさをにおわせた
上りの末に山頂着。高岳が背後に聳える。
 三角点の周りは晴天ながら立木の中のため日影。木の間から大船山や羽束山、剣尾山などが
なんとか確認できる。南西にこんもりとした丸山が桜やタムシバを従えて鎮座。
新緑の斜面  
新緑斜面
【丸山へ】 小休止の後は例の激下り。幹に捕まり小石を落としつつも気をつけて下りる。
下りた鞍部の左(北西)には素晴らしい雑木林の新緑斜面が広がっていた。うーん、やっぱり
来て良かった。しばらく新緑を愛でながら歩いていると、左の植林からバイクが登ってきた。
なんやこんな所にという感じてにらむと元に戻っていく。この山はあんなバイクでどれほど
荒らされているのか、後になってさらに思い知らされることになった。
 この尾根道は短いながらも私のお気に入り。今日もバイクを別にすると素晴らしい。
足下には落ち葉が敷きつまり、頭上は新緑にツツジ、山桜、タムシバ、アオモジと色とりどり。
わいわい言いながら丸山の柵に着いた。剣尾山が秀麗、豊能富士の鴻応山もがんばる。
最前列はゆったりと裾を引く竜王山が衝立。本日唯一の眺めに全員満足げな様子を見てなぜか
私もひと安心。
道  
丸山山頂から来た道を見る (山影は剣尾山方面)
【帰路】 ここからは前回来たときと同じルートで戻るが、緑がきれい。しかし林道手前の
下り道は悲惨なほどにバイクの跡で荒らされぬかるみ状態が続く。酷すぎる。林道に出ると
すぐ右(南)の支尾根へしまださん偵察。「歩けるでぇ」と彼は言うもの彼の歩けると我々の
歩けるとは少しレベルが違うので、本日の所は(しまださんにとっては)おとなしく林道を歩く
ことにした。
 眺めを楽しむ林道歩き。昼食を摂った鉄塔、竜王山、山桜や新緑、取り付いた尾根と気に
なる所や目を見張るものが多くて隊列から遅れることしばしば。
 駐車地の前の大谷池の静かな水面とうぐいすの声で一息つく。後は車に分乗し帰路につく。
北摂の春の素晴らしさを思い知らされたオフでした。みなさんご苦労様でした。
昼下がり  
       春 ・ 昼下がり      ( 林道から )


  堂床山について   

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2001.6.24. BY M.KANE