トゲが多いか丹波・美女山 山行記 

 
   
   玉露寺近くから望む 
 
   この日は左から登って 
       中央手前に下りた。 
 
          1998.3.28. 
 
 
 

■目的地:美女山(482.2m)<山域:丹波・京都府丹波町>
■2.5万図:園部
■日にち:1998年3月28日(土)
■天気:霞晴れ
■同行者:単独
■コースタイム: 自宅 発(11:50)=京都縦貫道 丹波IC(13:00)

  丹波IC横 発[約175m](13:10)〜NHK共同アンテナ(14:05)〜山頂(14:20-15:00)〜
  NHK共同アンテナ(15:10)〜市森の公園(15:40)〜丹波IC横 着(16:00)

【美女山】 以前は丹波の静かな山だったのだろう。今は京都縦貫道がすぐ南を走り
R9号線と併せて喧噪の中。来るのが遅すぎた。
 山容が女性の眉に似ているのがその名の由来だと聞く。
 縦貫道ができる前に山渓に紹介され、その名前のせいで記憶に残り、いつのまにか
憧れになったようです。付近には縦貫道をはさんで384mの城山、その南に琴滝、
明智光秀ゆかりの玉露寺と名勝が多い。

【いきなりヤブ】 京都縦貫道 丹波ICから市森へ向かう道に入ると、すぐの所に
小広いスペースがあるのでここに車をおかせてもらう。
 山の方に整備された道を行くと墓地に着く。突き当たりまで行ってみるが、上の
方には踏み跡なし。元に戻って、竹藪の中に向かう道があったので、「なぁんだ、
ここかぁ。」と、ここも墓地。ここには上の方に踏み跡があったのでそれを辿る。
 どうも獣道のようで、あちこち入り乱れているし、低い木がはびこり歩きにくい。
つまりはヤブ。今日は整備された道を、のんびり行けると思っていたので、思わぬ
誤算だ。(このルートを紹介してあった「京都丹波の山」を読み返すと、ちゃんと
ヤブだと書いてあった。^^;)
 
【鹿2頭】 急登を行く。春うららのこの良き、山日和に何でヤブこぎやねん。
まぁまぁ、尾根に出れば何とかなるやろぅと、なだめつつ長く感じるヤブ雑木林を
登る。とても美女山の名から来るおとなしい感触はない。まんまとやられてしまった。
 だんだん緩くなって来るも倒木が多く、はっきりした道もない。鹿の糞が多いなと
さっきから見ていたら、前方5m位の所を2匹の鹿が走り去っていった。
 ますます緩くなると明るい尾根歩き。でもまわりは荒れた感じの雑木林。NHK共同
アンテナの所は木が少し切り開かれてわずかな開放感。「大円寺」のプレートを見、
北側はまだ葉のない立木越しに山並みが見え隠れする。いよいよか、いよいよかと
思いつつ山頂に到着。林に囲まれてぽっかりと直径10m位の広場。北と北西に切り開
きがある。
 
   三角点から北西の開き
      
     1998.3.28.
【春のうごめき】 北に長老ヶ岳、北西に三峠山を確認して一息入れる。 じっと倒木に座ってジュースを飲み景色を見ていると、なりを潜めていた生き物達が 動き始める。コンコンコンとコゲラの音。ヒラヒラとアカタテハにルリタテハ。馬酔木 の花にくまん蜂、その下へかさこそ葉音を立ててカナヘビが隠れる。春だなぁ。  小学校の登頂記念の立て札が2つある。ヤブでないルートがあるのかもしれない。 しかし、ヤブの割には山頂のゴミが多い。白いビニル袋などは見苦しいので一カ所に 集めて落ち葉で埋める。(^^;;
 
   アカタテハ
      
     1998.3.28.
【下りも難渋】 山頂の南東方向に植林と雑木林の間の切り開きがあるが、トゲトゲ の草が多く延びているので、来た道を戻る。NHK共同アンテナからは南に埋設ルートが あるというので、そちらへ下りる。最初は急降下、落ち葉で滑らないように気を遣う。  だんだん倒木で、道が荒れてきた。枯れ沢に沿ってほぼヤブの中を下りると鹿よけ ネットの内側。それをくぐると電流柵。何処で間違えたのかなぁ...。(^^;; 柵が低くなった所を探してまたぐ。電流は流れてないと思っていても、少しスリルが ありますヨ。柵に沿って山道がありましたが、気持ちの良い道ではない。  ゲートボール場の様な公園に出て、民家の間を抜けると車道。道ばたのタンポポや ツクシ、紫のスミレなどを見ながらゆるりと車へ戻る。 【琴滝】 せっかくなので、玉露寺や琴滝にも寄ってみよう。 歩いていこうかと思ったが、途中の田畑は鹿よけネットで囲まれ、京都縦貫道の下を 潜っていくのも気が進まず。結局、車。約3分で到着。(^^;  玉露寺はいかにもという感じに敷居が高くパス。林道突き当たりが琴滝の駐車場。 遊歩道を5分程歩くと、ほぅ。なかなかいい。高さ20mばかり。桜と紅葉はさらなり。 桜はまだだが、もうすぐ賑わうことでしょう。
 
   早春の琴滝
      
     1998.3.28.

  美女山について   

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1998.4.4. BY M.KANE