北摂・満願寺から中山東麓と愛宕山    

中山縦走路  
愛宕山 (中山縦走路東の第二鉄塔から)
■目的地:中山東のピーク(361.7m)・愛宕山(335m)<山域:北摂・宝塚市>
■2.5万図:広根
■日にち:2001年3月11日(日)
■天気:曇り後晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:

  満願寺の森〜満願寺 発(12:30)〜中山縦走路東端分岐(12:35)〜
  第一鉄塔(12:45-13:10)〜第二鉄塔〜第三(赤白)鉄塔〜361.7m三角点(13:35)〜
  第二鉄塔(13:45)〜ゴルフ場側の中山登山口(14:00)〜峠(14:10)〜
  愛宕山山頂(14:25)〜峠(14:35)〜ゴルフ場側登山口(14:45)〜
  満願寺 着(15:00)

【行き先不定】 天気はいまひとつ。寒い。無線をしに山に行きたいが、いつもの出遅れ。
今日はテレビで太田裕美の特集番組についつい見入ってしまう。(^^;
 行き先も決めてない。石切山にしようかと思ったが満願寺の森を彷徨いた後、西が気に
なったので、中山縦走路へ。それも途中で戻って縦走路から見下ろすゴルフ場の中の山、
愛宕山へ寄って帰りました。文字通りの徘徊となりました。

【満願寺】 満願寺の森は金堂の右手に案内板がある。既に森の回りは宅地開発に曝されて
この区画がぽつんと取り残された感じ。四国八十八カ所巡りとも題され、高さ50cmほどの
石仏が森の周遊路の路傍にぽつりぼつりと並んでいる。軽い散歩には丁度良い。
 上の方にあった南西向きの開きは低い木に囲まれて風がなく、春の陽射して暖かい。腰を
下ろして昼飯食べながら無線でもと思ったが、盆地の中腹のためか今一つのりが悪い。
目の前に屏風のような中山縦走路の尾根東端が並ぶ。あそこなら比較的見晴らしが良いので
いいかもと、足が向く。

【尾根】 満願寺の前から住宅地の中を通って中山従走路東端分岐につく。峠の東には
巡視道が丘へ上っている。ちょっと気になるが、見送って露岩の斜面を登る。最初の鉄塔着。
おじさんが一人昼ご飯。無線で邪魔にならないようちょっと登った道脇で腰を下ろす。
風はさほど強くないが、はらはらと綿のような雪が落ちてくる。六甲を眺める。
 低徘メンバーを呼んだり聞いたりしてみるが全く応答なし。南の方から電波が良く入る。
和歌山、大阪南港、三峰山など。しばらく聞いた後、せっかくなので稜線歩きを楽しむこと
にする。さすがに今日もハイカーが多い。二つ目の鉄塔下は北と南が開けて休む人も多い。
よく見ると前回気が付かなかったが、小さな鉄塔柵に尾根から北向きへ下りる方に道標が
ついて「満願寺へ」とある。丁度良いので今日は後でここから下りてみよう。
   明ヶ田尾山  
明ヶ田尾山 (中山縦走路東の第二鉄塔から)
【眺め】 北西に鳥脇山の南東尾根、西に六甲から大阪湾、五月山連山は少し木に隠れて妙
見山。ここからは三草山や竜王山が遙か遠くに見える。雪雲が忍び寄って三草山も雪。
すぐ北の眼下は双耳峰の愛宕山がゴルフ場の中からふくれあがっている。この山は萩原台住
宅地から見ると鋭鋒の三角錐でいつも格好いいなぁと見ていた。

【縦走路】 さて、引き続いて中山縦走路のお気に入り部分だけを歩るこうか。
尾根に出て三つ目の赤白鉄塔を過ぎ、361.7m三角点までで折り返す。道の両脇にはなかなか
いい感じの雑木林がかろうじて残っている。林で目隠しされた向こうは人のうごめく平野と
ゴルフ場。展望が開けないのがかえって良いという悲しい道でもある。
 ぼやきも程々にして先ほど見つけた第二鉄塔の道標から北へ下りてみることにする。
しばらくはツツジや松の混じった雑木林。どんどん下りると階段が出てきた。山桜の木が
春を楽しみにさせてくれる。緩やかになると中山最高峰へと記した道標から舗装道に出る。

【異空間】 右は満願寺だろう。まだ時間があるので今まで気になっていた愛宕山へ寄って
みる。フェアウェイの脇を縫って場違いな男がとぼとぼ歩く。場違いは私だけかと思ってい
たらゴルフ場を抜け出た辺りで同年輩のおじさんが歩いていた。峠を越えてけやき坂の方へ
行かれるそうだ。私は登りに備えてセーターを脱ぎ整える。
 ササの茂る峠への道は今までの人工度の高い光景が嘘のように異次元へと誘う感じが漂う。
峠のピークは下草少なく吹きさらし。さらに向こうは少し湿った道が下りていて暗いイメー
ジ。愛宕山へは薄いササの生えた中に踏み跡が上っている。裏山の雰囲気。
   愛宕山東のピーク  
石灯籠 (愛宕山東のピーク)
【愛宕山】 雑木林の中をよいしょよいしょと登っていくと黄色いテープがぽつぽつと貼っ
てある。それかがなければ素晴らしい雑木林の山。谷に広がる雑木の落ち葉は見事。双耳峰の
西のピークは50cmばかりの岩が転がっているのみ。北の枝越しに山影が見える。さらに鞍部を
登り返すと薄暗い林の東のピーク。石灯籠がふたつ並んでいて「愛宕神社」と刻まれている。
かつてはほこらもあったのだろう、石積みが落ち葉に隠れて残っている。林の中にこれだけ。
展望はないので直ぐに引き返す。眺める山であった。
 再びゴルフ場の中を歩いて戻り、正門脇を過ぎ竹林を出たら満願寺。とりとめのない歩きに
なったが、第二鉄塔からの下りと愛宕山西の峠はまずまずの発見であった。
   峠  
愛宕山西の峠 (峠から南を見る)

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2001.3.19. BY M.KANE