初冬の芦生・野田畑谷から永谷山    

野田畑谷
■目的地:永谷山(811.4m)(別名:シンコボ)
             <山域:芦生・京都府美山町・福井県名田庄村>
■日にち:2004年12月04日(土)
■天気:曇りのち雨
■同行者:長女
■コースタイム:
       自宅発(7:00)=R477=広河原=生杉ブナ林 駐車場(10:20)着

   駐車場 発[約550m](10:25)〜峰越林道〜地蔵峠(10:55)〜中山神社(11:05)〜
   野田畑谷出合(11:30)〜野田畑峠(11:55)〜尾根道〜永谷山(12:45-13:15)〜
   岩谷源頭尾根〜野田畑谷支流(14:00)〜野田畑谷(14:20)〜地蔵峠(15:35)〜
   峰越林道〜駐車場 着(16:00)

 珍しく娘が山に行きたいという。何年ぶりのことか。部活で体力も付いたので
少し遠出もできそう。ということで気になっていた芦生の野田畑谷へ落ち葉三昧。
あいにく天気は下り坂、それも雰囲気があって良かろうと雨具も準備。

 生杉ブナ林 駐車場にはすでに数台。支度をしてゲート脇を抜ける。10月に
来た時とは様変わり。すっかり葉が落ちている。地蔵峠から植林帯に入ると
少し湿った道が続く。倒木が目立つ。野田畑谷出合までは上谷の右岸を行くが
思ったより起伏がある。湿原を見ながらそろそろ分岐かなと探していたら流れを
渡ったところがそのような雰囲気。地図でもそう読める。道標はないがとにかく
進んでみよう。
湿原からの野田畑谷
 落ち葉の斜面と枯れたササの境を進み、もう一度流れを渡ると素晴らしい谷が
広がった。落ち葉の中に踏み跡が続いている。何度か沢を渡る。苔むした幹のブナ。
晴れていなくてもこの雰囲気だけで良い。ため息の連続。ほとんど上りも
なしに野田畑峠に着く。庭園のような谷も捨てがたいが尾根を歩いてみる。
小さなアップダウンを繰り返して高度が上がっていく。

 イワカガミの葉で覆い尽くされた道、左に見下ろせば落ち葉絨毯の谷、右は
若狭の急な斜面。三角点の岩より一回り小さい標石がある所が永谷山への尾根
分岐。最奥部に来たなと勝手に思いに浸る。この標石のある小広い分岐にから
さらに北西へ1、2分でシンコボ・永谷山山頂である。誰もいない。枯れ木越しに
山並みが見える。杉尾峠や八ヶ峰も見えていると思うが同定しない。
昼食をとると寒くなったのでひととおり景色を見渡して引き返す。
源頭からの野田畑谷
 標石の分岐から「杉尾坂」と書かれた尾根を下りて野田畑谷源頭部に立つ。
落ち葉だけに覆われた谷が両側に下りていく鞍部になっている。ここから急坂を
ひと登りで岩谷源頭尾根。大きなブナがぽつぽつと立っている。倒木もあるが
落ち葉の明るい尾根でどこでも歩ける。意外と谷が入り込んで支尾根が多い。
当たりをつけて行ってみたが大きなムロのブナに会う。熊が居りそう。大事な
娘を守るには出会わないのが何より。臆病風が吹いて尾根を北へ避ける。
ちょうど雨粒も落ちてきた。
岩谷源頭尾根から永谷山
 雨があまり強くなららないうちに戻りたい。様子のわかっている野田畑谷へ
下りることにする。すり鉢状の小谷の源頭から徐々に下ると、なんとか滝にも
会わず野田畑へ下りることができた。広い谷だ。沢が浸食して段差が多い。
落ち葉の庭園だらけ。良い所だ。いくつも渡渉して野田畑峠近くに到着。

下りてきた野田畑谷支流の源頭を振り返る
 上谷の野田畑谷出合に出ると、周りの尾根は雨雲が垂れていっそう静かな
雰囲気を醸し出している。地蔵峠も林道から見下ろす生杉の谷も霧が出ていた。
駐車場に着くとちょうど一台出て、我々は最後になっていました。
大して濡れることもなく初冬の落ち葉谷を満喫できました。春また来たい。

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2005.1.23. BY M.KANE