とよティーの喫茶室
 

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■試験問題の例

 次に掲げる表@Aは、1996年10月20日投票の衆議院議員総選挙について、主要6政党の結果をまとめたものである。(表は省略します)

 表@は、小選挙区制と比例代表制の各部分について、実際の結果をまとめたもので、
 表Aは、各党の比例代表制の得票状況を使って、「もし衆議院議員全員を全国1選挙区の比例代表制だけで選挙していたら」と仮定した場合の結果についてパソコンを利用してシミュレーション計算したものである。

 これらの資料を参考にしながら、次の問題に答えなさい。

 

 問1 表中の空欄(ア〜オ)に当てはまる数値を計算しなさい。(解答は省略します)
 

 問2 表@の小選挙区制部分、表@の比例代表制部分、表Aの計算結果のそれぞれの表中「(b)/(a)」で示した行の数値(得票率に対する議席率の割合=両者が一致していれば100になる)を、解答用紙の座標を利用してグラフ化しなさい。その際、表@の小選挙区制部分を示す折れ線は実線で、表@の比例代表制部分を示す折れ線は点線で、表Aの計算結果を示す折れ線は波線で描きなさい。

 (解答:実線・点線は変形六角形、波線はほぼ正六角形になります)

 

 問3 表@Aと、問2で作図したグラフを参考にしながら、次の小問に答えなさい。
 小問1 問2で作図したグラフは、<ここで扱っている6つの政党すべてで得票率と議席率が完全に一致するならば、ある美しい図形ができあがる>ように設計されている。その図形とはどういう図形か、その名称を答えなさい。

      (解答:正六角形ができます)
 
小問2 表@の小選挙区制部分と比例代表制部分の分析(表およびグラフ)から、得票率と議席率がよく一致するのはどちらであるといえるか、答えなさい。

      (解答:比例代表制です)
 
小問3 表@の比例代表制部分と表Aの計算結果の分析(表およびグラフ)から判断できることを、下記(ア〜オ)から選びなさい(複数回答可)。
  ア:比例代表制は、選挙の規模が大きくなればなるほど、得票率と議席率の一致程度が高くなる。
  イ:比例代表制は、選挙の規模が大きくなればなるほど、得票率と議席率の一致程度が低くなる。
  ウ:比例代表制は、当選者数が多くなればなるほど、得票率と議席率の一致程度が高くなる。
  エ:比例代表制は、当選者数が多くなればなるほど、得票率と議席率の一致程度が低くなる。
  オ:比例代表制は、選挙の規模や当選者数の多少とはほとんど無関係に、得票率と議席率の一致程度が低い。
      (解答:正しいのはアとウの2つです)


2006/11/25 初出