ホンマの植木屋って!
世間一般の人がもっている植木屋のイメージは、太陽の下でノンビリとハサミをチョッキン チョッキンと思っている人が多いやろうけど、どっこい そんななま優しいモンと違う、屋外で仕事をしている人しか分からん辛さがある。でも この辛さがバッチ・グーなんやな、ノルマの為に働くんと違って、目の前の仕事をやりぬき またその出来栄えに感動する、ええな 職人の特権やな、時には出来栄えに納得がいかんと欲求がたまる事もあるけど、それも この仕事のええとこやな、まぁ考えたら出来上がりが完璧な仕事って無いわな、自分では100%と思っていても 絶対どっかにアラがあるもんや、いゃ あると言うよりムリヤリ探すんやな、ほんで このアラを宿題として次回の仕事に役立てる、何か一生こんな事のくり返しと違うかなと思うけど、でも それがホンマの植木屋なんやなと思う。おっ!自分で言うてお尻の穴がコチョバなってきた。

これからの植木屋
とにかく仕事をガンガンやることや 簡単なこっちゃ、なぁ〜んにも難しい事あらへん、独立したての頃の俺は計算じみた仕事をしとったけど、今は もう全て吹っ切れた、営業で新規の得意先をとっては喜び、また得意を無くしては「何でやねん!」と悲しみ、それを仕事のバネにする。人生山あり谷あり、七転び八起き、ITで仕事を増やすなんかクソ食らえ、今ITを利用して仕事をしてる業者は違った意味でのバブルにはまっている、気がついたら浦島太郎状態になって 対話の重要性を忘れている、俺はそんな人間にはなりたくなぁ〜いのだ。ええか 見とってみ、後 数十年もしたら大福帳片手に そろばんパチパチの時代が絶対来るで、その日が来るまで俺は体力を付けるんや、誰にも負けへん体力をな!。

植木屋の心得
植木屋に限らず 昔から職人やからと許されてきた事がある、それは仕事中のタバコや、休憩中人前で堂々とトラックのダッシュボードに足を乗り上げる格好、その他いろいろあるけど仕事が仕事だけに気持ちは分からんでもない、でも見る人によったら不快感を与えるし それにやっぱりブサイクや、特にマンションや人が多く集まる場所では絶対やったらアカン、俺らの仕事も心の中でチョットぐらいはネクタイを締めて仕事をやっている気持ちを持たんとな、なにっ!、ほんなら職人としての存在感が無くなるてか?、そんなモンは存在感でも何でもない、ただマナーが悪いだけや 勘違いするなよ。

木に登ると昔を思い出す・・・
仕事で高い木に登ると、ついつい昔を思い出しノスタルジックな気持ちになる、体は仕事をしてるんやけど 頭の中は子供時代からの物語が始り、楽しい事や辛い事が走馬灯のようによみがえってくる、こう考えると自然の力は大きいもんや、普段の生活では昔の事なんかは あんまり思い出さんやろ、海や山なんかの自然を感じて 人間の体はリフレッシュするんや、その自然を俺は仕事にしてるんやから幸せやと思わなアカンかな。

心の中でアーメン!
俺らの仕事で対敵なのが害虫や、ケムシを発見したら手バサミで真っ二つにする事もようある、これも木を守るためや許してくれ、お前らも好き好んで害虫に生まれたんと違うやろ 考えたら哀れなこっちゃな、薬の撒布で大量虐殺する時も心が痛む、木の上からボタボタと音をたててお前らが落ちて苦しむ姿を見取ったら心の中でアーメンや、スマンのう まぁ そのうちお前らも何かええ事あるやろ。

商売道具は一流を・・・
俺の刈り込みバサミは安来鋼の白紙を使っている、ホンマは青紙の方が上なんやけど この刈り込みバサミは白紙の方がええらしい、鍛冶職人に言わしたら白紙でよく切れるハサミを作るのが難しいらしい、だから腕に憶えのある職人は白紙で挑戦するらしいと あるサイトに載ってあった。俺のハサミは歯止めの無い白紙の京都タイプで4〜5万した、どうや!ビビったか、レタス キャベツを198円以上で買わん俺が清水の舞台から飛び降りたつもりで買うたんや。(誰か誉めてくれ〜)剪定バサミや大久保タイプも高級品を使ってるぞ、ギャハハハ・・・悪いな、なんせ腕がええもんで しょうがないんや、安物の道具やったら俺によう付いてこれへんのや、名人は辛いの〜。

水やりで俺も癒される
水不足で しおれた植物に水をやる時は気持ちがええもんや、ホースでタップリやると その植物が俺にテレパシーで感謝の言葉を言いよる、なぁ〜に たいした事はしてへん、ただ辛そうなお前を見てるのが痛々しかったんや、逆に俺の方が可憐な乙女の気持ちになれる事に感謝している、汚れきったこの都会の雑踏の中を はえずり回っている生活にチョットの間だけでも癒されるんやからな、感謝感激雨アラレってか!。

根性の安売りはするな!
老若男女 仕事で壁にぶち当たる事が多々ある、時にはそれが体力的であったり 精神的であったり色々なパターンがある、その壁をぶち破るのが「根性」や、しかし この「根性」も乱発すると効果が無い、「根性」を発揮するのは月に一回限りの限定と自分で決めるんや、月一限定の「根性」となったら 発揮した時のパワーは計り知れん大きさがある、それまで「気」をコントロールするんや。月一の「根性」を半年ぐらい貯金して「スーパーど根性!」として使う方法もある、俺はいったい何を言うとるねん 格闘マンガの影響で頭がおかしなった。

若者と茶髪とピアス
最近の若い職人に茶髪ピアスが多なったな、俺はぜんぜん気にせえへんけど しかしや挨拶等の言葉使いだけは ちゃんとしやなアカンぞ、最低限の礼儀だけ守っとったら茶髪でもモヒカンでも何でも気がすむようにやったら ええやんけ、しかしや もう一回言うけど言葉使いだけはキチンとせいよ、俺が声をかけると体をクネクネさせて「なぁ〜にぃ〜」なんて頼むから情けない返事をするなよ。あっ!でもこれは若い奴だけに限らんな、初対面で いきなり「お前」呼ばわりするベテラン職人もおるもんな、年に関係なくやっぱり人間性が大事やな。

見習いとて臆するな
どんな世界でも新人は雑用仕事ばっかりや、さしずめ植木屋やったらゴミ処理や雑草引きからスタートかな、でもな 見習いやから絶対ゴミ処理から始めやなアカンとは限れへんと俺は思うんや、職人=雑用と定番みたいやけどムリヤリ形にはめるのも どうかと思うで、その場その場の状況を見て判断したらどうやろかな、それには新人かって技術を習うという気持ちなんか持たんと、「自分で憶えたるんやっ!」で ええんと違う。ここだけの話やけど 俺もベテラン職人さんらに何かを教えてもらう時、100%それを鵜呑みにはしゃんと ワンクッション置いて自分なりの解釈に変えて、そんでもってオブラートに包んでから頭の中に入れるんや、正直にベテランさんの助言を聞き入れたらええねんけどな、でもな何か悔しいと思わへんか、俺もなベテランさんの言うてる事が正しいとは心の中で思ってるんやで、でも何かが拒絶反応を示すんやな、人は人、俺は俺とな・・・。俺の例題がこの話題に当てはまるかどうかは疑問やけど、それでも何となく分かってもらえたんと違うかな。

気が向いたら追加しまっさ

なぜか ここで観葉植物の悪口なんかを・・・

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