平成13年度 1級電気工事施工管理技術検定試験 実地試験問題



問題1.あなたが経験した電気工事について、次の問に答えなさい。

 1−1 経験した工事の次の事項について記述しなさい。
(1) 工事名
(2) 工事場所
(3) 電気工事の概要
(イ) 請負金額(概略額)
(ロ) 概要
(4) 工期
(5) 上記電気工事でのあなたの立場
(6) あなたが担当した業務の内容

 1−2 上記電気工事の現場において、工程管理上あなたが特に留意した事項を2項目あげ、それぞれの理由を記述しなさい。

 1−3 上記1−2の各項目について、あなたがとった具体的な処置又は対策をそれぞれ記述しなさい。

 1−4 あなたの電気工事の経験上、電気工事の工程管理に関する問題点をあげ、改善すべき内容を具体的に記述しなさい。


問題2.電気工事に関する次の語句の中から4つ選び、番号と語句を記入のうえ、その技術的な内容を記述しなさい。

1.光電式スポット型感知器 2.分路リアクトル      3.インバータ制御
4.ディジタル伝送方式   5.交流無停電電源装置(UPS)6.力率改善
7.自動列車停止装置(ATS)8.等電位接地        9.後備保護継電方式
10.光ファイバケーブル   11.励磁突入電流       12.系統連系


問題3.安全管理に関する次の語句の中から2つ選び、番号と語句を記入のうえ、その具体的な内容を記述しなさい。

   1.新規入場者教育      2.安全衛生委員会
   3.安全衛生推進者の業務   4.墜落防止対策


問題4.次の文章の(   )に、「建設業法」で定められている語句又は数値を記入しなさい。

 (1) 元請負人は、下請負人からその請け負った建設工事が( @ )した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日から( A )以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その( @ )を確認するための( B )を完了しなければならない。

 (2) 発注者から直接電気工事を請け負い、その工事を、下請代金の額の総額が( C )万円以上となる下請契約を締結して施工しようとする者は、( D )の許可を受けた電気工事業者でなければならない。





解答  .※記述式の解答については参考程度に見てください。
       (解答記入欄に制限がありますので100文字程度にまとめたほうが良いでしょう)


問題1:体験記述に関しては記述しませんが、配点配分のかなりのウエイトを占めます。
    ここでつまずかないように万全の準備をしてください。


問題2:(解答例です)

1.光電式スポット型感知器
煙感知器の一種で、感知器の内部に煙が入ると、煙の粒子による乱反射で受光素子の受光量が変化することを利用して作動するもの。感度により1種から3種まである。

2.分路リアクトル
長距離送電線や軽負荷時の電力系統の電圧上昇を抑制するために、遅相無効電力を与える装置。開閉サージの抑制にも効果がある。

3.インバータ制御
誘導電動機の回転制御方法の一つ。直流電流制御方式と直流電圧制御方式があり可変速で省エネルギーが特徴。反面、高周波の発生や騒音等の弱点もある。

4.ディジタル伝送方式
デジタル信号をそのままの形でデータ送受信を行う方式。アナログ伝送方式と比較して、高速、高品質の送受信が可能なため通信効率は飛躍的に高くなり、また外部からのノイズの影響を受けにくいためエラーの少ない安定した通信環境を得ることができる。

5.交流無停電電源装置(UPS)
蓄電池を付加し、停電時に無瞬断で給電することができる装置。整流器、インバータ、蓄電池により構成され、コンピュータ、ネットワークサーバなど重要設備の電源供給用として使用される。

6.力率改善
力率の値を1に近づけること。遅れ電流による無効電力を減少させるには、電力用コンデンサや調相機を負荷と並列に接続する。

7.自動列車停止装置(ATS)
地上装置と車上装置で構成され、列車が停止信号を越える恐れのある場合に列車に自動的に非常ブレーキをかける装置。ATSを有効に機能させるための前段階としてATC(自動列車制御装置)がある。

8.等電位接地
露出導電性部分、或いは系統外導電性部分を等電位にするために一カ所へ電気的に接続し設置する方式。
病院電気設備の安全基準(JIS T1022)では抵抗値は10オーム以下とされている。

9.後備保護継電方式
−−解答調査中です−−

10.光ファイバケーブル
信号の伝送媒体に石英ガラスを用いた通信ケーブル。電送媒体が非金属であるため、ノイズ、誘導による影響がなく低損失大容量の高速伝送が可能である。反面、曲げに弱く扱いを慎重にする必要がある。

11.励磁突入電流
変圧器を電源に接続した場合、遮断器投入時に流れる大きな電流を励磁突入電流と言う。定格電流の数倍から数十倍の電流が流れることがあり、保護リレーやヒューズの誤動作の原因になる。

12.系統連系
太陽光発電、或いは風力発電で作られた電気と電力会社から供給される電気の双方を連結し、どちらも使えるようにする方式。電力会社と契約を結ぶことにより電気の売り買いが可能になる。


問題3:(解答例です)

1.新規入場者教育
労働安全衛生法に基づく安全衛生教育(59条)による「雇い入れ時の教育」。事業者が新規入場者に対する教育で、@作業手順に関すること、A機械、原材料等の危険性及びこれらの取り扱いに関すること、B事故発生時における応急処置及び待避に関すること・・・etc、などがある。

2.安全衛生委員会
(安衛法17条)50人以上の労働者を使用する事業所で設置され、@労働者の危険防止、健康障害防止の基本対策、A労働災害の原因及び再発防止対策、Bその他安全衛生に関する審議を行い、総括安全衛生管理者、安全管理者、産業医などで構成される。

3.安全衛生推進者の業務
(安衛法12条)安全管理者の選任が必要な産業の10〜49人規模事業所について、安全衛生業務を担当する者として、その業務を担当するのに必要な能力を有すると認められた者から選任する。

4.墜落防止対策
計画段階では高所作業の危険領域を少なくする計画、工法を検討する。さらに施工時には安全な作業床を設ける、安全ネットを張る、安全帯を使用する、などがある。また、安衛法では2m以上を高所作業としているが、2m未満でも上記対策を講じることが望ましい。


問題4:
@ 完成
A 20
B 検査
C 3000
D 特定建設業




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