平成14年度 1級電気工事施工管理技術検定 学科試験(午前の部)  




※ 問題番号〔No.1〕〜〔No.15〕までの15問題のうちから、10問題を選択し、解答してください。

〔No. 1〕 鉄の磁化に関する記述として、不適切なものはどれか。

1.  軟鉄の比透磁率の値は、鋳鉄に比べて小さい。
     2. 外部磁界と磁化された鉄に生じる磁束密度との関係を示す曲線を磁化曲線(B−H曲線)という。
     3. 外部磁界が増加すると、軟鉄の比透磁率の値は増加し、最大値に達した後減少する。
     4. 外部磁界が増加するときと減少するときでは、比透磁率の値は異なる。



〔No. 2〕 図に示す巻数Nのコイルに電流I〔A〕を流したとき、磁束Φ〔Wb〕が発生した。このコイルの自己インダクタンスL〔H〕の値として正しいものはどれか。
       ただし、N=500,I=0.1A,Φ=4×10 Wbとし、磁束の漏れはないものとする。

  



〔No. 3〕 図に示す回路に、交流電圧を印加したときの力率の値として、正しいものはどれか。
ただし、R=3Ω、XL=7Ω、XC=3Ωとする。

   



〔No. 4〕 静電電圧計に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

     1. 指針の指示は実効値を示す。
     2. 低電圧の測定に適している。
     3. 周波数の変化に対する誤差が少ない。
     4. 外部磁界の影響を受けない。



〔No. 5〕 シーケンス制御とフィードバック制御の特徴に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. フィードバック制御は、回路構成が必ず閉ループになる。
     2. フィードバック制御は、指令値と実効値を常に比較して制御するものである。
     3. シーケンス制御は、扱う情報が主として連続情報である。
     4. シーケンス制御では、外部からの命令は作業命令である。



〔No. 6〕 三相同期発電機に電圧210V、電流200A、力率90%の負荷を接続して運転したときの原動機出力の値として、最も近いものはどれか。  ただし、発電機の効率は90%とする。

     1. 52kW
     2. 59kW
     3. 73kW
     4. 90kW



〔No. 7〕 定格負荷時の鉄損と銅損の比が1:2の変圧器において、最大効率となる負荷率の値として、最も近いものはどれか。

     1. 50%
     2. 60%
     3. 70%
     4. 80%



〔No. 8〕 高圧受変電設備において、高圧進相コンデンサと直列に接続して使用するリアクトルに関する記述として不適当なものはどれか。

     1. コンデンサに印加される電圧を低減する。
     2. 電圧波形のひずみを改善することができる。
     3. コンデンサ容量リアクタンスにたいして、一般に6%のリアクタンスをもつリアクトルとすることが多い。
     4. コンデンサ投入時の突入電流を抑制する。



〔No. 9〕 発電用ボイラの過熱器に関する次の文章中、(  )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。

      「過熱器は( イ )で発生した( ロ )を過熱するもので、伝熱方式により、接触形、放射形及び放射接触形の3種類に分けられる。」

          イ      ロ
     1. 節炭器   温 水
     2. 節炭器   飽和蒸気
     3. 蒸発管   温 水
     4. 蒸発管   飽和蒸気



〔No.10〕 電力系統の安定度向上対策に関する記述として、不適当なものはどれか。

    1. 発電機のリアクタンスを大きくする。
    2. 送電電圧を高電圧化する。
    3. 高速度のリレーや遮断器を採用する。
    4. 直流送電を採用する。



〔No.11〕 スポットネットワーク配電方式に用いられるネットワークプロテクタの一般的特性(リレー特性)の組合せとして、適当なものはどれか。

     1. 無電圧投入 − 差電圧遮断 − 逆電力投入
     2. 無電圧投入 − 差電圧投入 − 逆電力遮断
     3. 無電圧遮断 − 差電圧遮断 − 逆電力投入
     4. 無電圧遮断 − 差電圧投入 − 逆電圧遮断



〔No.12〕 配電系統において電圧を調整する場合、調整箇所と使用する機器の組合せとして、不適当なものはどれか。

         調整箇所      使用する機器
     1. 高圧配電線路   タップ付柱上変圧器
     2. 高圧配電線路   線路用電圧調整器
     3. 配電用変電所   負荷時タップ切替変圧器
     4. 配電用変電所   バランサ



〔No.13〕 磁気回路式安定器を使用した蛍光灯器具と比較した高周波点灯式蛍光灯器具の特徴に関する記述として、不適当なものはどれか。

    1. 小型化、軽量化が図れる。
    2. 同じ明るさで、省電力が図れる。
    3. ランプの発光効率が優れている。
    4. 高周波点灯のため、安定器の騒音が大きい。



〔No.14〕 りん酸形燃料電池に関する次の文章中、(  )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。

       「水素は燃料電池の燃料極で電子を放出して水素イオンとなり、りん酸電解質中を経由して空気極へ移動する。空気極では、水素イオンと外部回路を通ってきた電子とが、空気中の( イ )と反応して( ロ )を生ずる。」

          イ       ロ
     1. 酸 素   二酸化窒素
     2. 酸 素     水
     3. 窒 素   二酸化窒素
     4. 窒 素     水



〔No.15〕 誘導電動機の速度制御法として、不適当なものはどれか。

     1. 二次抵抗制御法
     2. 電源周波数制御法
     3. 静止セルビウス方式
     4. 静止レオナード方式




※ 問題番号〔No.16〕〜〔No.48〕までの33問題のうちから、15問題を選択し、解答してください。

〔No.16〕 火力発電プラントの制御方式に関する記述として、不適当なものはどれか。

    1. ボイラ追従制御は、タービン蒸気加減弁を操作して発電機出力を制御し、ボイラ入力操作により
       主蒸気圧力を制御する。
    2. ボイラ追従制御は、保有熱量の小さな貫流ボイラでは圧力変動が大きくなる。
    3. タービン追従制御は、ボイラ入力により発電機出力を制御し、タービン蒸気加減弁により主蒸気
       圧力を制御する。
    4. タービン追従制御は、主蒸気圧力の変動を小さくできるので、出力応答特性がボイラ追従制御
       より良い。



〔No.17〕 風力発電の原理に関する次の文章中、(  )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。

       「風車の受ける風のエネルギーは、( イ )に比例し、風速の( ロ )に比例する。」

           イ       ロ
     1. 受風断面積   2乗
     2. 受風断面積   3乗
     3. 翼断面積     2乗
     4. 翼断面積     3乗



〔No.18〕 変電所に用いる電力用変圧器に関する次の二つの文章中、(  )に当てはまる語句の組合せとして適当なものはどれか。

「変圧器のインピーダンスが( イ )と、電圧変動率は小さく、系統の安定度は良くなるが、系統の短絡容量は増加し、変圧器が( ロ )となり、重量が大きくなる。

          イ     ロ
     1. 小さい   銅機械
     2. 小さい   鉄機械
     3. 大きい   銅機械
     4. 大きい   鉄機械



〔No.19〕 多回線送電線の保護に関する次の文章中、(  )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。

「同一鉄塔に多回線を併架した送電線では、回線相互の誘導による( イ )が流れる場合がある。特に( ロ )接地系においては、一線地絡故障時の故障電流が抑制されるため、( イ )の影響が無視できなくなる。このような系統では、この影響を排除できる電流差動リレー方式を適用することが望ましい。」

            イ         ロ
     1. 零相循環電流   高抵抗
     2. 零相循環電流   直 接
     3. 充電電流      高抵抗
     4. 充電電流      直 接



〔No.20〕 送電線の故障時の再閉路方式に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 再閉路までの時間により、高速度再閉路、中速度再閉路及び低速度再閉路に分類される。
     2. 再閉路方式の選定には、遮断器の性能や保護方式の故障検出性能との協調が重要である。
     3. 停電時間を短くするため、架空送電系統や地中送電系統などのあらゆる系統に幅広く使用さ
        れている。
     4. 多相再閉路方式は、平行2回線送電線の故障時に、少なくとも二相が健全な場合、故障相
        のみを選択遮断し再閉路する方式である。



〔No.21〕 送電系統におけるフェランチ現象に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 電線路のこう長が長いほど著しい。
     2. 受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象である。
     3. 地中電線路では発生しない。
     4. 無負荷の電線路を充電したときに発生する恐れがある。



〔No.22〕 架空送電線路のダンパに関する次の文章に該当する語句として、適当なものはどれか。

「電線支持点付近の電線に適当な長さの添線をつけ、この添線によって振動エネルギーを吸収させるものであり、主として架空地線に用いられる。」

     1. クリスマスツリーダンパ
     2. ストックブリッジダンパ
     3. トーショナルダンパ
     4. バイブレスダンパ



〔No.23〕 地中配電線路において、図に示すマーレーループ法により求めた事故点までの距離X〔km〕として、正しいものはどれか。
       ただし、ケーブルの長さはともに3.0km、R1とR2の抵抗の比は2:1とする。

  



〔No.24〕 配電線路に三相80kW、遅れ力率80%の負荷があるとき、負荷と並列に電力用コンデンサを接続して線路損失を最小とするのに必要なコンデンサ容量〔kvar〕として、正しいものはどれか。

     1. 20kvar
     2. 30kvar
     3. 40kvar
     4. 60kvar



〔No.25〕 中性点非接地方式の高圧配電系統において、地絡事故から系統を保護するために使用する機器として、不適当なものはどれか。

     1. 地絡方向継電器
     2. 比率差動継電器
     3. 零相変流器
     4. 接地用変圧器



〔No.26〕 送電線のパイロット継電方式に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 表示線継電方式とは、送電線の保護区間の両端間に表示線を設けて、相互に伝送し、
        一致した判定に基づき動作させる方式である。
     2. 表示線継電方式には、交流を流す方式と接点状況を直流で伝える方式がある。
     3. 搬送継電方式とは、送電線の保護区間の両端の状態を、超長波信号を用いて相互に
        伝送する方式である。
     4. 搬送継電方式には、方向比較継電方式、位相比較継電方式、電流差動継電方式
        及び転送遮断方式がある。



〔No.27〕 送電線の雷害防止に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 鉄塔の接地抵抗が低いほど、逆フラッシオーバの発生率が少ない。
     2. アークホーンは、フラッシオーバしたとき、がいしを保護する。
     3. 架空地線のしゃへい角を大きくすると、しゃへい効率が大きくなる。
     4. アーマロッドは、がいし装置でフラッシオーバしたとき、電線の素線切れを防止する。



〔No.28〕 同一構内における分岐回路に関する記述として、「内線規定」上、最も不適当なものはどれか。

     1. 一般事務室において20A配線用遮断器の分岐回路に、定格電流15Aのコンセントを
        10個取り付けた。
     2. 連続負荷を有する分岐回路の負荷容量は、その分岐回路を保護する過電流遮断器
        の定格電流の80%を越えないこととした。
     3. 20A配線用遮断器で保護され、電線太さ2.0mmのVVFケーブルを使用した分岐回路
        に、定格電流20Aのコンセントを設置した。
     4. 100Vと200Vの分岐回路で、同じ極配置のコンセントを取り付けた。



〔No.29〕 1種金属線ぴ工事による低圧屋内線に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。

     1. 線ぴを、点検できない隠ぺい場所に施設した。
     2. 線ぴの長さが3mであったので、D種接地工事は省略した。
     3. 電線には、ビニル電線(IV)を使用した。
     4. 電線の分岐接続をボックス内で行った。



〔No.30〕 図に示す高置水槽の満減水警報付き給水液面制御用電極棒のうち、イ、ロの機能の組合せとして、適当なものはどれか。

 



〔No.31〕 図に示す電動機を含む低圧屋内幹線において、幹線に使われている電線の許容電流I〔A〕の最小値として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、正しいものはどれか。
       ただし、各負荷の電流値は定格電流とする。

  



〔No.32〕 高圧機器に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 高圧交流遮断器の操作方法には、手動ばね操作、電磁操作、電動ばね操作などの方式がある。
     2. 高圧交流負荷開閉器は、通常状態において励磁電流及び充電電流を開閉できない。
     3. 高圧遮断路は、保守点検時に無負荷状態で設備を回路から切り離すために設けられる。
     4. 高圧限流ヒューズの種類において、変圧器用はT、コンデンサ用はCの記号で表される。

〔No.33〕 高圧変圧器の過負荷保護のために用いる機器として、不適当なものはどれか。

    1. 警報用接点付温度計
    2. 過電流継電器
    3. 熱動形過負荷保護継電器(サーマルリレー)
    4. 過電圧継電器



〔No.34〕 需要家の受電方式を示す次の図のうち、常用・予備受電方式として、適当なものはどれか。
       ただし、CB:遮断器、DS:断路器、T:変圧器、F:電力ヒューズ
  



〔No.35〕 ディーゼル機関を用いた自家発電設備に関する次の文章中、(  )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。

  「調速機試験は、( イ )の負荷変動に対応した性能試験を行うもので、定格全負荷に対し負荷容量25%から( ロ )の間において負荷遮断、負荷投入を行い、発電機の電圧、周波数、回転速度の変動値及び整定までの時間を測定し、その特性が正常かどうかを確認する。」
          イ      ロ
     1. 長時間   100%
     2. 長時間   150%
     3. 瞬 時    100%
     4. 瞬 時    150%



〔No.36〕 コージェネレーションシステム(熱併給発電装置)に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 発電効率とは、発電出力と入力エネルギーの比率をいう。
     2. 排熱回収効率とは、排熱回収装置より回収した熱量を、排熱回収装置への入力排熱量
        で除したものをいう。
     3. 省エネルギー率とは、年間排熱有効利用量を年間熱需要量で除した値をいう。
     4. 熱電比とは、回収熱量と発電出力の比率をいう。



〔No.37〕 据置鉛蓄電池に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 放電すると、電解液の比重は上昇する。
     2. 温度が高いほど、自己放電は大きくなる。
     3. 温度が低いほど、取り出せる容量は小さくなる。
     4. 極板には、主としてペースト式とクラッド式が用いられる。



〔No.38〕 避雷器に関する記述として、不適当なものはどれか。

    1. 高圧架空電線路から供給を受ける需要設備で、受電電力の容量が600kWであったので、
       引込口の避雷器を省略した。
    2. 供給変電所から直接高圧地中電線路で供給を受ける需要設備において、引込口の避
       雷器を省略した。
    3. 高圧の電路に施設する避雷器に、A種接地工事を施した。
    4. 引込口に設置した地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(G付PAS)に近接する箇所に、
       避雷器を設置した。



〔No.39〕 高圧ケーブルを管路式によって需要場所の地中に施設した場合の記述として、「日本工業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。

     1. 鋼管相互の接続は、パッキン付ねじなし接続とし、接続部分には防食処理を施した。
     2. 管路と建物との接続部分は、水が建物内に浸入しにくいようにした。
     3. 掘削した底盤は、十分に突き固めて平滑にした。
     4. 管路の周辺部の埋戻しには、砕石を使用した。



〔No.40〕 自動火災報知設備に次の事態が生じたとき、受信機に火災が発生した旨の表示をしないこととして、「消防法」上、定められていないものはどれか。

     1. 配線の1線に地絡が生じたとき
     2. 開閉器の開閉等により、回路の電圧又は電流に変化が生じたとき
     3. 煙以外の浮遊する微粒子が感知器内部に流入したとき
     4. 振動又は衝撃を受けたとき



〔No.41〕 消防設備の配線に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 自動火災報知設備において、受信機と発信機との間の配線に、警報用ケーブル
        (AE)を使用した。
     2. 電池内蔵形の通路誘導灯への電源配線として、ビニルケーブル(VVF)を使用した。
     3. スプリンクラー設備の電源幹線として、耐火ケーブル(FP−C)を使用した。
     4. 不燃材料で区画されたポンプ室において、屋内消火栓設備の制御盤からポンプへの
        電源配線は、ビニル電線(IV)を使用した金属管工事とした。



〔No.42〕 情報通信機器に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. リピータは、異なるプロトコル同士を変換接続する機器である。
     2. ブリッジは、レイヤ1(物理レイヤ)とレイヤ2(データリンクレイヤ)によってLANセグメント
        を相互接続する機器である。
     3. ルータは、レイヤ3(ネットワークレイヤ)によって経路制御を行い、LAN相互を接続する
        機器である。
     4. ゲートウェイは、レイヤ4(トランスポートレイヤ)以上の変換を行って、LAN相互を接続
        する機器である。



〔No.43〕 構内交換設備における局線応答方式のうち、ダイレクトインダイヤル方式の記述として、適当なものはどれか。

     1. 内線電話機ごとにダイヤルイン番号を付与しておき、外線より特定の内線電話機に
        直接着信させることのできる方式
     2. 局線からの着信呼を局線表示盤などに表示し、指定された内線電話機により応答し、
        他の内線電話機に転送する方式
     3. 加入者の局線番号をダイヤルした後、さらに内線番号をダイヤルすることにより直接
        内線電話機を呼び出せる方式
     4. 複数の交換機を専用線などで結び、中継台を兼用することにより集中して交換業
        務ができる方式



〔No.44〕 カテナリ式電車線路の特徴に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 直接ちょう架式は、トロリ線を直接支持点でつるすもので、離線が発生しやすいため、
        低速運転区間に用いられる。
     2. 変形Y形シンプルカテナリ式は、支持点下のパンタグラフ通過に対する硬性を軽減して、
        離線とアークを少なくしたもので、高速運転区間に用いられる。
     3. コンパウンドカテナリ式は、ちょう架線からハンガによって補助ちょう架線をつり下げたもので、
        速度性能に優れ、高速運転区間に用いられる。
     4. ヘビーコンパウンドカテナリ式は、高速運転時の架線振動及びパンタグラフの離線と上下
        動揺が少なく、超高速運転区間に用いられる。



〔No.45〕 直流電気鉄道において電力回生車を導入する場合、き電システム上での回生失効の低減策として、不適当なものはどれか。

     1. 無効電力補助装置の設置
     2. 上下一括き電方式の導入
     3. サイリスタ整流器の導入
     4. サイリスタインバータの設置



〔No.46〕 電気鉄道の信号設備に関する次の文章に該当する装置の名称として、最も適当なものはどれか。

       「線路をある長さの区間ごとに区切り、1区間内に1列車しか進入を許さないことで安全を確保するもの。」

     1. 転てつ装置
     2. 閉そく装置
     3. 自動列車保安装置
     4. 運行管理装置



〔No.47〕 道路照明の方式に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. ポール照明方式は、道路の線形の変化に追随した灯具の配置が可能で誘導
        性が良い。
     2. 高らん照明方式は、灯具の取り付け高さが低いので勾配部ではグレア規制に
        十分な注意が必要である。
     3. ハイマスト照明方式は、灯具を高所に取り付けるので路面上の輝度均斉度が
        劣る。
     4. カテナリ照明方式は、広い中央帯のある道路などの照明に適している。



〔No.48〕 道路交通信号機の灯器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

     1. 反射鏡は回転放物面であり、その焦点に光源(電球のフィラメント)を置くことに
        より、平行光線を得ている。
     2. レンズは、ガラス又はポリカーボネイト樹脂で作られ、所要配光を得るために内面
        がプリズム状に加工されている。
     3. 電球ガラス内面に帯状にアルミニウムを蒸着した電球は、省電力型である。
     4. フードは、風雨による機器の劣化を防ぐため取り付けられている。




※ 問題番号〔No.49〕〜〔No.56〕までの8問題のうちから、5問題を選択し、解答してください。

〔No.49〕 空気調和方式におけるヒートポンプの冷媒に関する次の文章中、(  )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。

  「ヒートポンプで熱を運ぶには冷媒が必要であり、熱を吸収するには、冷媒の( イ )の潜熱、熱の排出には、( ロ )の潜熱が一般的に利用されている。」

         イ      ロ
     1. 融 解   凝 固
     2. 凝 固   融 解
     3. 蒸 発   凝 縮
     4. 凝 縮   蒸 発



〔No.50〕 給水設備において、次の現象を表す語句として、適当なものはどれか。

  「水栓、弁などにより配管内の流れを瞬間的に閉止すると、閉止した上流側の圧力は異常に上昇し、上昇圧力は圧力波となって、閉止した点と給水源の間を往復する。」

     1. ウォータハンマ
     2. キャビテーション
     3. 水柱分離
     4. 逆サイホン作用



〔No.51〕 基礎基盤の改良工法として、不適当なものはどれか。

     1. ウェルポイント工法
     2. ディープウェル工法
     3. オープンケーソン工法
     4. バーチカルドレーン工法



〔No.52〕 水準測量の誤差に関する記述として、不適当なものはどれか。

    1. 視準軸誤差は、前視及び後視の標尺をレベルから等距離にすれば消去できる。
    2. 標尺が手前に傾いていると、標尺の読みは小さくなる。
    3. 標尺の零点目盛誤差は、レベルの据付け回数を偶数回にすれば消去できる。
    4. 球差は、前視及び後視の標尺をレベルから等距離にすれば消去できる。



〔No.53〕 送電線の鉄塔の基礎に関する記述として、不適当なものはどれか。

    1. 深礎基礎は、地盤をボーリングマシンで削孔し、地盤にアンカ本体を定着させる
       ものである。
    2. くい基礎は、一般に床板部直下の地盤が軟弱な場合、くいにより荷重を支持層
       に伝達するものである。
    3. 逆T字型基礎は床板部と柱体部からなる独立基礎である。
    4. べた基礎は、脚部をそれぞれ独立基礎とせずに連結して一体化したものである。



〔No.54〕 鉄道の土木構造及び軌道構造に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 路盤とは、道床の下にあって軌道を支持する盛土、切取などの表面部の、ある厚さをいう。
     2. 施工基面とは、線路の中心線においての道床の高さを示す基準面のことで、道床の
        表面をいう。
     3. スラックとは、曲線部において車輪を円滑に通過させるための軌間の拡幅をいう。
     4. カントとは、曲線部で外側レールを内側レールより高く敷設する際の内外レール面の
        高低差をいう。



〔No.55〕 鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

    1. あばら筋(スターラップ)帯筋(フープ)は、梁および柱のせん断力に対する補強を目的
       としている。
    2. らせん筋(スパイラル筋)は、柱の曲げ応力に対する補強を目的とする。
    3. 一般の梁では、端部上側と中央部下側に引張力が生じ、端部では上端筋が、中央
       部では下端筋がその引張力を負担している。
    4. ラーメン構造は、柱や梁を剛接合した格子状や門形などの骨組で荷重を負担している。



〔No.56〕 鉄骨鉄筋コンクリート構造に関する記述として、不適当なものはどれか。

     1. 鉄筋コンクリート構造に比べてじん性が大きいので、耐震的に優れている。
     2. 柱や梁の継手は、鉄骨の継手と鉄筋の継手を同一箇所に集中させ、安全性を高める。
     3. 鉄骨と鉄筋が共存するために、コンクリート打設がやや困難である。
     4. コンクリートにより鉄骨の座屈を防止している。

























Ans.

〔No. 1〕1 〔No.2〕3  〔No. 3〕2  〔No. 4〕2 〔No. 5〕3
〔No. 6〕3 〔No. 7〕3  〔No. 8〕1  〔No. 9〕4 〔No.10〕1
〔No.11〕2 〔No.12〕4 〔No.13〕4 〔No.14〕2 〔No.15〕4
〔No.16〕4 〔No.17〕2 〔No.18〕2 〔No.19〕1 〔No.20〕3
〔No.21〕3 〔No.22〕1 〔No.23〕4 〔No.24〕4 〔No.25〕2
〔No.26〕3 〔No.27〕3 〔No.28〕4 〔No.29〕1 〔No.30〕3
〔No.31〕2 〔No.32〕2 〔No.33〕4 〔No.34〕3 〔No.35〕3
〔No.36〕3 〔No.37〕1 〔No.38〕1 〔No.39〕4 〔No.40〕3
〔No.41〕4 〔No.42〕1 〔No.43〕3 〔No.44〕3 〔No.45〕1
〔No.46〕2 〔No.47〕3 〔No.48〕4 〔No.49〕3 〔No.50〕1
〔No.51〕3 〔No.52〕2 〔No.53〕1 〔No.54〕2 〔No.55〕2
〔No.56〕2




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