図において、発振器の出力インピーダンス及び電気通信回線のインピーダンスがそれぞれ340[KΩ]で整合し、
負荷インピーダンスZが( )[KΩ]のとき、変成器の挿入点における反射損失は、ゼロである。ただし、変成器
は理想的なものとする。
解説
図1のように、変成器の巻線比をn1:n2とし、変成器の1次側及び2次側のインピダ
―ンスをZ1、Z2とすると、変成器の巻線比とインピーダンスの間には、次式のような関係があります。
設問より、反射損失がゼロですから、変成器の1次側は電気通信回線のインピーダンスと2次側は負荷インピーダン
スZと整合がとれています。よって、Z=Z2、n1:n2=2:5、Z1=340[Ω]を代入してZを求めると、
図において、電気通信回線への入力電圧が( )[mV]、その伝送損失が1Km当り1.2[dB]、
減衰器の減衰量が8[dB]のとき、電圧計の読みは、24[mV]である。ただし、変成器は理想なもの
とし、電気通信回線及び減衰器の入出力インピーダンスはすべて同一値で、各部は整合しているものとする。
解説
図1のように、変成器の出力電圧をV3、V4巻線比の関係は次のように表されます。
V3:V4=2:3
となります。この式に、V4=24[mV]代入してV3を求めると、
V3:24=2:3
3・V3=48
V3=16[mV]
また、伝送損失をL1、減衰器の減衰量をL2とすると、発振器から変成器の1次側まで
の伝送量Aは、
図のように、インピーダンスがそれぞれ480[Ω]と( )[Ω]の伝送ケーブルを接続して信号を伝
搬する。このとき、その接続点においては、電圧反射係数が0.2となり、インピーダンスが等しいときと
比較して、電圧は1+0.2倍に、電流は1−0.2倍に変化する。
解説
その1
電圧反射係数は、入力電圧V1と反射電圧V2との比で表されます。また、図1のように接続点からの入力
側のインピーダンスをZ1、接続点から先のケーブルのインピーダンスをZ2とすると、電圧反射係数mは、
その2
電圧は1.2倍、電流は0.8より、インピーダンスの倍率を求めます。インピーダンの倍率は、オームの
法則により次のようになります。
Z2は、Z1の1.5倍になりますから、したがって次のようになります。
Z2=Z1×1.5
=480×1.5
=720[Ω]
図において、電気通信回線1への入力電圧が( )[V]、電気通信回線1から電気信回線2への
遠端漏話減衰量が58[dB]、増幅器の利得が38[dB]、変成器の巻線比(n1:n2)が
1:3のとき、電圧計の読みは、45[mV]である。ただし、変成器は理想的なものとし、電気
通信回線及び増幅器の入出力インピーダンスはすべて同一値で、各部は整合しているものとする。
解説
図1のように、発振器の出力電圧をV0、増幅器の出力電圧をV1、電気通信回線2の端抵抗に加わる
電圧をV2とすれば、V1とV2の巻線比に比例するので、
V1:V2=1:3
となります。この式に、V2=45[mV]代入してV1を求めると、
V1:45=1:3
3・V1=45
V1=15[mV]
また、漏話減衰量をL、増幅器の利得をGとすると、電気通信回線全体の伝送量Aは次式のようになります。
図において、A方向における漏話減衰量は( )[dB]である。
解説
周波数の異なるそれぞれの50[mW]の電力二つを、ある抵抗に加えたとき、この抵抗で消費される
電力は( )[dBM]である。
解説
伝送路におけるある点の被相電力を、1[mW]を基準電力としてデシベルで表したものを絶対レベルと
いい、[dBM]で表します。また、1[mW]の電力は0[dBM]になります。周波数の異なるそれ
ぞれの50[mW]の電力二つを消費しているので、この抵抗では100[mW]の電力を消費している
ことになります。これを[dBM]で表すと次のようになります。
図において、電気通信回線への入力電力が38[mW]、その伝送損失が1キロメートル当たり1.0
[dB]、増幅器の利得が35[dB]のとき、負荷抵抗R1で消費する電力は、( )[mW]
である。ただし、変成器は理想的なものとし、入出力各部のインピーダンスは整合しているものとする。
解説
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