平成8年度第2回総合種 基礎科目 【 解説 】



◆◆ 問1(1) ◆◆

電流I1はオームの法則により
   I1=V/(R1+R2)
     =48/(20+40)
     =0.8[A]
端子aの電位は電池のプラス側からは
   E−I1・R1=48−0.8×20=32[V]
または、電池のマイナス側からは
   0.8×40=32[V]です。
端子bの電位は、端子a−bの電位差が20[V]であるから
   32−20=12[V] または、32+20=52[V]
各点の電位は、E=48[V]より大きくならないので12[V]になります。
抵抗R3にかかる電圧が12[V]であるから、オームの法則により
   I2=12÷9=4/3
抵抗Rにかかる電圧は、
   48−12=36[V]
抵抗Rは、オームの法則により
   R=V/I2
    =36/(4/3)
    =27[Ω]

   


◆◆ 問1(2) ◆◆

抵抗Rにかかる電圧をVR、リアクタンスXLにかかる電圧をVLとすると、端子a−c間に加わる交流電圧Eは、
     


◆◆ 問2(2) ◆◆

題意より、コレクタ−エミッタ間の電圧はVce=6[V]、負荷抵抗による電圧降下は、
   12−Vce=12−6=6[V]
コレクタ電流Icはオームの法則により、
     
ここで、Ic−Ib特性図(図−3)より、Ic=3[mA]のときのベース電流Ibを求めると、Ib=30[μA]なります。
次に、Ib−Vbe特性図(図−2)より、Ib=30[μA]のときのバイアス電圧Vbeを求めると、
     Vbe=0.65[V]になります。

     


◆◆ 問3(2) ◆◆

論理式を整理すると、
   
したがって、表のように1,1,0,0になります。
     


◆◆ 問3(3) ◆◆

論理回路の入力aに0,0,1,1、入力bに0,1,0,1を入力すると出力cは次のようになります。

     
入力が同じ値のときのみ出力が「1」となるのは、一致演算(等価演算)です。


◆◆ 問4(1) ◆◆

電気通信回線への電圧をV0、変成器の1次側の電圧をV1、電気通信回線の損失をL、増幅器の利得をGとすると、
   
この式に各値を代入すると、
   
また、変成器の2次側の電圧をV2とすると、
   V1:V2=4:3
これによりV2を求めると
   4V2=3V1
      =3×16
    V2=12[mV]




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