平成8年度第1回総合種 基礎科目
第1問
次の各文章の( )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。
(1) 図−1に示す回路において、スイッチSを開いているとき、抵抗R3、R4に2アンペアの電流が流れている。このSを閉じたとき、抵抗R2を流れる電流は、( ア )アンペアである。ただし、電池の内部抵抗は無視するものとする。
@1.5 A2 B3 C4 D4.5 E8

(2) 図−2に示す回路の力率(抵抗Rにかかる電圧と端子a−c間の電圧との比)を0.8とし、端子a−c間に正弦波の交流電圧を加えたとき、端子a−b間の電圧は、120ボルトである。このとき、端子b−c間の電圧は( イ )ボルトとなる。
@15 A24 B60 C90 D96

(3) 静電容量Cファラドのコンデンサに蓄えられている電荷をQクーロンとすると、このときのコンデンサの端子電圧は( ウ )ボルトになる。

(4) 交流回路において、電圧100ボルト、電流20アンペアといえば、一般に( エ )で表した値である。
@平均値 A瞬時値 B無効値 C最大値 D実効値
第2問
次の各文章の( )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。
(1) MOS形電界効果トランジスタは、多数のキャリアのみで動作するもので、( ア )トランジスタの一種である。
@ダイパルス形 Aダイコード形 Bバイポーラ形 Cバイナリー形 Dユニポーラ形
(2) 図に示す回路のベース−エミッタ間のバイアス電圧がVbeのとき、ベースバイアス抵抗Rbは( イ )である。


(3)( ウ )では、エミッタから流れこんだ電流が、コレクタ電流とベース電流に分かれ、( エ )ではコレクタとベースから電流が流れ込み、エミッタ電流となって流れだす。
@PチャネルFET ANチャネルFET BNPNトランジスタ
CPNPトランジスタ D4極トランジスタ ENベース単結合トランジスタ
(4)ダイオードの( オ )は、加える電圧によって変化する。
@ ツェーナ電圧 A順方向抵抗 B降伏点 C 負荷抵抗
第3問
次の各文章の( )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。
(1) JIS X 0122(2値論理素子図記号)において、論理和(OR)素子を表す図記号は、( ア )であり、排他的論理和(EOR)素子を表す図記号は、( イ )である。

(2) 表は、図−1〜図−4のうちのある論理回路における入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係を示した真理値表である。この真理値表に相当する論理回路は、( ウ )の回路である。
@ 図−1 A図−2 B図−3 C図−4



(3) 図−5の論理回路における入力a及び入力bの論理レベル(それぞれA及びB)と出力cの論理レベル(C)との関係式は、( エ )の論理式で表すことができる。

第4問
次の各文章の( )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。
(1) 図−1において、電気通信回線への入力電力が( ア )ミリワット、その伝送損失が1キロメートル当たり1.0デシベル、増幅器の利得が30デシベルのとき、負荷抵抗R3で消費する電力は、100ミリワットである。ただし、変成器は理想的なものとし、入力各部のインピーダンスは整合しているものとする。
@360 A300 B240 C100 D36 D24

(2) 伝送路の送端における信号電力をP1ミリワット、受端における信号電力をP2ミリワットとすると、この伝送路の伝送損失は( イ )デシベルで表される。

(3) 図−2のように異なるインピーダンスZ1、Z2の線路を接続して信号を伝送した場合、その接続点における電流反射係数をmとすると、電圧反射係数は( ウ )で表される。
@−m A1−m Bm C1+m

(4) 伝送系のある箇所における信号電力と基準点における信号電力との比をデシベルで表示した値を、その箇所の( エ )といい、通常、[dBr]で表す。
@ 平衡度 ASN比 B絶対レベル C相対レベル DCN比
第5問
次の各文章の( )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。
(1) デジタル信号やテレビ信号のように( ア )成分まで含む信号の場合には、片方の側波帯のみを取り出すことが不可能なため、図のように搬送波の周波数f0を中心にしてフィルタで斜めにカットする方式が用いられている。このような変調方式をVSB変調方式という。
@交流 Aクロック B搬送波 C直流

(2) アナログ伝送路における雑音には、熱雑音、変調器や増幅器の( イ )により生じる相互変調雑音、回線相互間の静電結合又は電磁結合により生じる漏話雑音等がある。
@発振 A非直線性 B極性 C量子化
(3) アナログ伝送路によるデータ伝送では、インパルス雑音や瞬断が( ウ )を発生させる。
@符号誤り Aレベル変動 B減衰ひずみ C量子化雑音 D区切り点
(4) PCM方式においては、パルスの有無による信号伝送が基本となるため、( エ )が可能となるので雑音等の妨害に強い。
@スクランブル A再生中継 Bヘテロダイン中継 C圧伸 Dタイミング抽出
(5) 光ファイバは、コアと呼ばれる中心層とクラッドと呼ばれる外層の2層構造から成り、中心層の屈折率を外層の屈折率( オ )することにより、光は、中心層内を外層との境界で全反射を繰り返しながら進んで行く。
@ と等しく Aより大きく Bより小さく
Ans.
解答
問1(ア)@ (イ)C (ウ)D (エ)D
問2(ア)D (イ)C (ウ)C (エ)B (オ)A
問3(ア)A (イ)C (ウ)A (エ)@
問4(ア)A (イ)D (ウ)@ (エ)C
問5(ア)C (イ)A (ウ)@ (エ)A (オ)A
copyright(C) 1998 mori! all rights reserved.