平成13年度第2回総合種 基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。     (小計20点)

(1) 図−1に示す回路において、抵抗R2の値を変えながら、端子a−b間の電圧を測定したところ、R2が120オームのとき30ボルト、R2が450オームのとき45ボルトであった。このときの抵抗R1は、( ア )オームである。ただし、電池の内部抵抗は無視するものとする。(5点)
@30 A50 B60 C90 D100

   


(2) 図−2に示す回路において、検流計に流れる電流がゼロであった。このとき、インダクタンスLxは、( イ )ミリヘンリーである。(5点)
  @12.5 A20 B35 C40 D60

    


(3)近づけて平行に置かれた2本の電線に、同じ方向に電流を流すと、電線間には、( ウ )が発生する。 (5点)
   @誘電層 A吸引し合う力 B互いに反発する力 C回転力


(4)アルミニウム又は銅の円板を水平に糸でつるし、その下で磁石を円板に平行して回すと、円板に( エ )電流が発生し、フレミングの左手の法則による回転力が生じ、円板は回転する。 (5点)
   @直流 A漏れ Bうず C負荷 D脈動


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)
(1)ICメモリには、随時書き込み・読み出しが可能な( ア )がある。 (4点)
@PROM AROM BSAM CRAM DPAM


(2)図に示す電流帰還バイアス方式のトランジスタ回路において、トランジスタの直流電流増幅率がβ、ベースとエミッタ間の電圧がVbe、Iaがベース電流Ibのa倍のとき、抵抗Raは、( イ )で求められる。 (4点)   

     


(3) 純粋な半導体の結晶に不純物原子を加えると、結晶中の電子に過不足が生じ、電子が過剰のときは自由電子となり、電子が不足のときは正孔が作られ、( ウ )に寄与する。(4点)
@熱伝導 A電気伝導 B粗密 C拡散 D共振


(4) エミッタ接地トランジスタ回路において、( エ )を得るために必要な抵抗Reをエミッタに接地した電流帰還バイアス回路では、一般に、入出力信号の損失を防ぐため、Reに並列にコンデンサを接続する。 (4点)
@通過 Aベースとエミッタ間のバイアス電圧 Bバイパス C増加 Dコレクタとベース間のバイアス電圧


(5) トランジスタを用いた増幅回路には、トランジスタの入出力端子の選び方により3種類の接地方法がある。これらの接地方式のうち、入力電流と出力電流がほぼ等しくなる回路は、( オ )接地の増幅回路である。(4点)
@ベース Aエミッタ Bコレクタ


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。  (小計20点)

(1) 図−1の論理回路は、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係から、( ア )の回路に置き換えることができる。(5点)
@OR ANOR BAND CNAND DNOT

     


(2) 図−2〜図−5の論理回路において、入力a及び入力bの論理レベル(それぞれA及びB)と出力cの論理レベル(C)との関係が、
  
の論理式で表すことができる論理回路は、( イ )の回路である。 (5点)
@図−2 A図−3 C図−4 D図−5

     


(3) 図−6の論理回路において、Mの論理素子が( ウ )であるとき、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係は、表−1の真理値表で示される。 (5点)



    


(4) 表−2は、入力論理レベルA及びBと出力論理レベルCとの関係を示した真理値表である。この真理値表に相当する論理式は、( エ )で表すことができる。  (5点)


   


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。  (小計20点)

(1) 図−1において、電気通信回線への入力電力が( ア )ミリワット、その伝送損失が1キロメートル当たり1.0デシベルのとき、負荷抵抗Rで消費する電力は、2.4ミリワットである。ただし、変成器は理想的なものとし、入出力各部のインピーダンスは整合しているものとする。 (5点)
@ 24 A48 B64 C96 D240 E320




(2)平衡対ケーブルの漏話は、主として回線相互間の( イ )及び相互インダクタンスによって生じる。 (5点)
@静電容量の減少 A静電容量の不平衡 B絶縁抵抗 C装荷間隔 D反転漏話


(3)図−2に示すように、インピーダンスがそれぞれ650オームと( ウ )オームの伝送ケーブルを接続して信号を伝送する。このとき、この接続点においては、電圧反射係数が−0.3となり、インピーダンスが等しいときと比較して、電圧は(1−0.3)倍に、電流は(1+0.3)倍に変化する。  (5点)
@350 A455 B600 C845 D1,200

    


(4)特性インピーダンスの異なる幾つかの線路を縦続接続した複合線路においては、複数の接続点で繰返し反射を生じるが、偶数回の反射の反射により受端に現れる波は、( エ )といわれる。 (5点)
@順流 A逆流 B続流(伴流) C累流 D脈流


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)( ア )変調方式では、搬送波の周波数をfcとし、信号波の周波数をfvとすると、変調器の出力はfc及び二つの側波(fc+fv、fc−fv)になる。 (4点)
@位相 A周波数 B振幅 Cパルス信号


(2) ある周波数以下のすべての周波数の信号を通過させ、その他の周波数の信号に対しては大きな減衰を与えるフィルタを( イ )フィルタという。(4点)
@低域 A帯域阻止 B高域 C帯域通過 Dクリッパ


(3)減衰ひずみに関する次の記述のうち誤っているものは、( ウ )である。(4点)
   @ベースバンド符号伝送の場合、減衰ひずみがおおきいと、波形の変換点(立ち上がり、立ち下がり)が乱れ、伝送誤りの原因になる。
   A人間の聴覚は、可聴音信号が受ける位相ひずみよりも、減衰ひずみに対して敏感である。
   B電話網の減衰ひずみは、可聴音信号の伝送の妨害のほか、通話品質の低下となる。
   C減衰ひずみは、直線ひずみの一種であり、伝送路における信号の減衰量が周波数に対して一定であるか否かには関係しない。
   D画像通信では、減衰ひずみにより白黒等の境界点で画面がにじむなどの現象が生じる。


(4)PCM伝送方式において、量子化雑音は再生中継ごとに( エ )。(4点)
 @変化しない A減少する B増減する C増加する


(5)コア径を小さくしたモード分散の無い( オ )の光ファイバは、広帯域・低損失の伝送特性を持ち、大容量・長距離伝送に適している。(4点)
@モード変換 A平衡モード B多モード C放射モード D単一モード


Ans.



第1問(ア)D (イ)D (ウ)A (エ)B
第2問(ア)C (イ)B (ウ)A (エ)A (オ)@
第3問(ア)A (イ)A (ウ)B (エ)D
第4問(ア)D (イ)A (ウ)@ (エ)B
第5問(ア)B (イ)@ (ウ)C (エ)@ (オ)D






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