平成13年度第1回アナログ1種 基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 図−1に示す回路において、端子a−b間の合成抵抗が抵抗Rに等しく、かつ、抵抗R2が( ア )オームのとき、Rの両端の電圧は、端子a−b間の電圧Vの1/4である。
@22 A30 B50 C67 D90

    


(2) 図−2に示す回路の力率(抵抗Rにかかる電圧と端子a−b間に加えた電圧との比)は、( イ )である。
@0.43 A0.6 B0.75 C0.8 D1.0

    


(3) 電気回路において、回路定数や入力が変化すると、回路内の電流や電圧が変化し、ある時間が経過してから一定の値に落ち着く。この一定値の状態を( ウ )状態という。
@定在 A定数 B不動 C平衡 D定常


(4) 起電力がEボルト、内部抵抗がrオームの電源をn個並列に接続したものをm組直列に接続すると、電源の合成内部抵抗は、rの( エ ) 倍になる。
    


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) MOS形電界効果トランジスタは、多数キャリアのみで動作するもので、( ア )トランジスタの一種である。
@ダイパルス形 Aダイコード形 Bバイポーラ形 Cバイナリー形 Dユニポーラ形


(2)図−1に示す回路のトランジスタのIb−Vbe特性、Ic−Ib特性及びIc−Vce特性がされぞれ図−2〜図−4で示されるとき、この回路のコレクタ−エミッタ間の電圧を6ボルトの点において動作させるためには、ベース−エミッタ間のバイアス電圧を( イ )ボルトにする必要がある。
@0.50 A0.55 B0.60 C0.65 D0.70 E0.75
 


(3)エミッタ接地形トランジスタ回路において、( ウ )を得るために必要な抵抗Reをエミッタに接続した電流帰還バイアス回路では、入出力信号の( エ )を防ぐため、Reに並列にコンデンサを接続する。
 @通過 Aベースとエミッタ間のバイアス電圧 Bバイパス C増加 Dコレクタとベース間のバイアス電圧 E損失


(4)トランジスタの温度上昇は、主として( オ )によるもので、放熱板を付けたり、周囲温度を低くしたりすることによって、許容する最大( オ )を大きくすることができる。
@エミッタ損失 A入力信号電力 Bコレクタ損失 Cコレクタ−エミッタ間電圧


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 図−1の論理回路は、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係から、( ア )の回路に置き換えることができる。
@否定論理和 A論理和 B否定論理積 C論理積 D排他的論理和

    


(2) 表−1は、2入力の論理回路における入力論理レベルA及びBと出力論理レベルCとの関係を示した真理値表である。その論理回路の論理式が、
   
で表されるとき、表中の出力論理レベルW、X、Y、Zは、それぞれ( イ )である。
@0,0,1,0 A0,0,1,1 B0,1,0,1 C1,1,0,0 D1,0,0,0 E1,0,1,0
    


(3) 図−2の論理回路において、Mの論理素子が( ウ )であるとき、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係は、表−2の真理値表で示される。




(4)図−3の論理回路における入力a及び入力bの論理レベル(それぞれA及びB)と出力cの論理レベル(C)との関係式は、C=( エ )の論理式で表すことができる。
   
   


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 図−1において、電気通信回線1への入力電圧が( ア )ミリボルト、電気通信回線1から電気通信回線2への遠端漏話減衰量が56デシベル、増幅器の利得が16デシベルのとき、電圧計の読みは、2.3ミリボルトである。ただし、入出力各部のインピーダンスは整合しているものとする。
@23 A46 B92 C114 D230 E460

 


(2) 平衡対ケーブルを用いて音声周波数帯域の信号の伝送を行うとき( イ )を大きくすると伝送損失が増加する。
@単位長さ当たりのインダクタンス A心線導体の直径 B心線導体の導電率 C単位長さ当たりの心線導体抵抗


(3) 図−2において、電気通信回線1のインピーダンスが324オーム、電気通信回線2のインピーダンスが( ウ )オームのとき、変成器の挿入点における反射損失は、ゼロである。ただし、変成器は理想的なものとする。
@81 A144 B216 C486 D729 E972

   


(4)電気的特性が均一で長さ50キロメートルのケーブルの絶縁抵抗が40メガオームのとき、20キロメートルで切断すると、この20キロメートルのケーブルの絶縁抵抗は( エ )メガオームとなる。
@8 A16 B25 C100 D2,000


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1)振幅変調された波形を周波数軸上でみると、図のように搬送波の周波数f0を中心として上と下の両側に側波帯が現れる。この両側に現れた側波帯に含まれている情報は、全く同じであるため、どちらか一方のみを伝送すればよいことが知られている。このような変調方式を( ア )といい、周波数帯域が半分で済む利点があり、電話の多重伝送に使用されている。
@VSB AFDM BTDM CSSB DDSB
     


(2)アナログ伝送路を用いてデータ伝送を行う場合、8相位相変調方式は4相位相変調方式に比較して、変調速度が同じならば、データ信号速度は( イ )倍になる。
@1.5 A2.0 B3.0 C4.0 D6.0


(3)PCM方式において、パルスの再生中継を行うので雑音等の妨害に強いが、アナログ信号をデジタルに変換する過程で量子化雑音が生じることや、( ウ )が広くなること等がPCM方式特有の欠点となっている。
@ナイキスト間隔 Aジッタ B伝送周波数帯域 Cパルス幅 Dスクランブル


(4)PCM方式の伝送路においては、中継区間ごとにパルスの再生中継を行う再生中継を行っており、原理的に、線路で混入する雑音は、( エ )。
@振幅が信号の半分より小さければ支障がない
A振幅が信号と同じ大きさまでは支障がない
B振幅が信号より大きくても支障がない
C振幅に比例してSN比を劣化させる


(5)光ファイバケーブルは、メタリックケーブルと比較すると( オ )という特性を有している。
@無損失、広帯域、細径
A高損失、狭帯域、無誘導
B低損失、狭帯域、無誘導
C低損失、広帯域、無誘導
D低損失、広帯域、高強度
E無損失、広帯域、無誘導

Ans.


第1問(ア)A (イ)A (ウ)D (エ)B
第2問(ア)D (イ)C (ウ)A (エ)E (オ)B
第3問(ア)D (イ)E (ウ)C (エ)D
第4問(ア)D (イ)C (ウ)D (エ)C
第5問(ア)C (イ)@ (ウ)B (エ)@ (オ)C





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