平成12年度第2回アナログ1種 基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 図−1に示す回路において、端子a−b間の電位差が15ボルトであるとき、抵抗Rを流れる電流は、( ア )アンペアである。ただし、電池の内部抵抗は無視するものとする。
  @0.4 A1.5 B2.5 C2.8 D3.5

 


(2) 図−2に示す回路において、抵抗R、コイルL及びコンデンサCに矢印のような電流が流れているとき、全電流Iは、( イ )アンペアである。
  @8 A10 B13 C15 D16 E18

  


(3) 抵抗RとコンデンサCの直列回路において、Rの値を2倍にし、Cの静電容量の値を( ウ )倍にすると、回路の時定数τは、6倍になる。
  @1/3 A2 B3 C9 D27

(4) 波高率と同様に、交流波形のひずみの度合いを見る目安の一つである波形率は、( エ )の比で表され、正弦波形の場合は約1.11となる。
 @基本波と高調波 A最大値と実効値 B最大値と平均値 C偶数次ひずみと奇数次ひずみ D実効値と平均値


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 純粋な半導体の結晶に不純物を加えると、( ア )結合を行う電子に過不足が生じ、その結果、キャリアが発生し電気伝導に寄与する。
  @誘導 A共有 B拡散 C静電 D磁気

(2)図−1に示す回路において、ベースとエミッタ間に正弦波の入力信号電圧V1を加えたとき、コレクタ電流Icが図−2に示すように変化した。Icとコレクタ−エミッタ間の電圧Vceとの関係が図−3に示すように表されるとき、このトランジスタ回路の電圧増幅度を50とすれば、V1の振幅は( イ )ミリボルトである。
  @10 A20 B30 C40 D50
 



(3)負荷抵抗により生じた出力をコンデンサを介して次段へ伝える増幅回路は、( ウ )結合増幅回路といわれている。
  @直接 ACR B変圧 C抵抗 Dコンデンサ

(4)エミッタ接地トランジスタ回路において、( エ )を得るために必要な抵抗Reをエミッタに接続した電流帰還バイアス回路では、入出力信号の( オ )を防ぐため、Reに並列にコンデンサを接続する。
  @損失 Aベース−エミッタ間のバイアス電圧 Bバイパス C増加 Dコレクタ−ベース間のバイアス電圧 E通過


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 図−1の論理回路は、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係から、( ア )の回路に置き換えることができる。
  @論理和 A否定論理和 B論理積 C否定論理積 D否定論理

   


(2) 次の論理関数Xは、ブール代数の公式等を利用して変形し、簡単にすると( イ )になる。
    
  


(3) 図−2〜図−5に示す論理回路のうちで、入力a及び入力bの論理レベル(それぞれA及びB)と出力cの論理レベル(C)との関係が、の論理式で表すことができる論理回路は、( ウ )である。
  @図−2 A図−3 C図−4 D図−5




(4)表は、入力論理レベルA及びBと出力論理レベルCとの関係を示した真理値表である。この真理値表に相当する論理式は、( エ )の式で表すことができる。
   
   
   



第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 図−1において、電気通信回線への入力電力が( ア )ミリワット、その伝送損失が1キロメートル当たり0.8デシベル、増幅器の利得が16デシベルのとき、負荷抵抗Rで消費する電力は、80ミリワットである。ただし、変成器は理想的なものとし、入出力各部のインピーダンスは整合しているものとする。
  @16 A45 B60 C80 D96 E112

 


(2) 同軸ケーブルは、高周波数帯において信号の周波数が4倍になると、その伝送損失が約( イ )倍になる。
  @1/4 A1/2 B2 C4


(3) 図−2に示すアナログ方式の伝送路において、受端のインピーダンスZに加わる信号のレベルが−7[dBm]で、同じ伝送路の無信号時の雑音レベルNが( ウ )[dBm]であるとき、この伝送路の受端におけるSN比は56デシベルである。
  @−63 A−49 B−8 C8 D49 E63

    


(4) 伝送単位にデシベル等を用いるのは、整合接続した複数の回路におけるそれぞれの減衰量又は利得の( エ )で、総合の減衰量又は利得を計算できることが一つの理由である。
  @和 A積 B自然対数 C絶対値


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) デジタル信号やテレビ信号のように直流成分まで含む信号を伝送する場合の変調方式には、図に示すように搬送波の周波数f0を中心にしてフィルタで斜めにカットする方式が用いられている。このような変調方式を( ア )変調方式という。
  @TDM ASSB BVSB CFDM DDSB

   


(2) ある周波数以上のすべての周波数の信号を通過させ、その他の周波数の信号に対しては大きな減衰を与えるフィルタを( イ )フィルタという。
  @高域 A帯域通過 B低域 C帯域阻止


(3) PCM方式は、伝送する信号波形を一定の時間間隔でサンプリングし、抽出したパルスの( ウ )符号化する変調方式である。
  @時間幅 A位相 B周波数 C振幅 D周期


(4) PCM方式で高い信号周波数まで伝送するためには、信号の( エ )が必要である。
  @サンプリング周期を短くする
  Aサンプリング周期を長くする
  Bサンプリング・パルス当たりの符号化ビット数を減少する
  Cサンプリング・パルス当たりの符号化ビット数を増加する


(5) 光ファイバは、極度に透明度を高めるため石英ガラス等を用い、中心層と( オ )といわれる外層の二つの層で構成される。
  @シールド Aクラッド Bダクト Cコア Dラック


  Ans.


問1(ア)B (イ)B (ウ)B (エ)D
問2(ア)A (イ)C (ウ)A (エ)A (オ)@
問3(ア)C (イ)C (ウ)@ (エ)B
問4(ア)C (イ)B (ウ)@ (エ)@
問5(ア)B (イ)@ (ウ)C (エ)@ (オ)A




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