平成12年度第1回デジタル1種 基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 図−1に示す回路において、電圧計Vの読みが112ボルトであるとき、端子a−b間の電圧は、( ア )ボルトである。ただし、電池の内部抵抗は無視するものである。
@8 A28 B30 C35 D40

    


(2) 図−2に示す回路力率(抵抗Rにかかる電圧と端子a−b間の電圧との比)が0.6のとき、容量性リアクタンスXcは、( イ )オームである。
@27 A30 B36 C40 D45

    


(3)300オームの抵抗Rと15マイクロファラドのコンデンサCを直列にした回路のとき、時定数は、( ウ )ミリ秒である。
@0.2 A0.45 B2.0 C4.5 D20.0


(4)正弦波交流の流れる回路における力率は、「( エ )÷皮相電力」で表される。
   @最大電力 A実効電圧 B無効電力 C有効電力 D実効電流


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 純粋な半導体の結晶に不純物原子を加えると、共有結合を行う電子に過不足が生じる。この結果、電子が不足のときは( ア )が作られ、電気伝導に寄与する。
@正孔 Aイオン Bプラズマ


(2)サーミスタは、電気抵抗が温度に大きく変動する素子であり、一般に、( イ )のものがよく使われる。
@電圧制御型 A電流制御型 B正の温度係数 C負の温度係数


(3)図に示す電流帰還バイアス方式のトランジスタ回路において、ベースエミッタ間のバイアス電圧がVbeのとき抵抗Reは、( ウ )である。ただし、βは直流電流増幅率である。



   


(4)トランジスタのエミッタ電流Ieが2ミリアンペア、コレクタ電流Icが1.96ミリアンペアのとき、ベース電流Ibは( エ )マイクロアンペアである。また、このトランジスタがエミッタ接地のときの直流電流増幅率βは、( オ )になる。
@40 A42 B45 C49 D50 E54 F60


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1)JIS X 0122(2値論理素子図記号)において、否定論理和(NOR)素子を表す図記号は、( ア )である。
   


(2)次の論理関数Xは、ブール代数の公式等を利用して変形し、簡単にすると、( イ )になる。
   
   


(3) 図−1の論理回路における入力a及び入力bの論理レベル(それぞれA及びB)と出力cの論理レベル(C)との関係は、( ウ )の論理方式で表すことができる。

   
   


(4) 図−2の論理回路は、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係から、( エ )の回路に置き換えることができる。
@論理和 A否定論理和 B論理積 C否定論理積 D排他的論理和(EOR演算) E一致論理(等価演算)
   
    



第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1)図−1において、電気通信回線への入力電力が48ミリワット、その伝送損失が1キロメートル当たり0.8デシベル、増幅器の利得が30デシベルのとき、負荷抵抗R1で消費する電力は( ア )ミリワットである。ただし、変成器は理想的なものとし、入出力各部のインピーダンスは整合しているものとする。
@24 A48 B96 C120 D240 E480
   


(2)平衡対ケーブルにおいて、ケーブルの温度が上昇したとき、伝送損失は( イ )。
@変化しない A減少する B増加する C減衰定数に近くなる


(3)図−2において、A方向における漏話減衰量は( ウ )デシベルである。 である。
@−60 A−40 B16 C40 D44 E60
   


(4)特性インピーダンスの異なる幾つかの線路を縦続接続した複合線路においては、複数の接続点で繰り返しの反射を生じるが、偶数回の反射により受端に現れる波を( エ )という。
@順流 A逆流 B続流(伴流) C累流 D脈流


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1)アナログ伝送路を用いてデータ伝送を行う場合、8相位相変調方式は4相位相変調方式に比較して、変調速度が同じならば、データ信号速度は( ア )倍になる。
   @1.5 A2.0 B3.0 C4.0 D6.0


(2)伝送路における雑音とは、伝達を必要とする信号以外の( イ )エネルギーの総称で、望ましくないものである。
@ 潜在 A符号化された Bポテンシャル C電気


(3) 複数電話回線の音声信号を周波数分割方式により多重化するには、各電話回線の音声信号でそれぞれ異なった周波数の搬送波を( ウ )する必要がある。
@コード化 A変調 B同調 C離調


(4)PCM方式の伝送路では、再生中継を行っており、原理的に、伝送路で混入する雑音は、( エ )。
@振幅が信号の半分より小さければ支障がない
A振幅が信号と同じおおきさまでは支障がない
B振幅が信号より大きくてもししょうがない
C振幅に比較してSN比を劣化させる


(5) 静止軌道の通信衛星で回線を1中継すると、信号の伝搬時間は約( オ )秒増加する。
@0.1 A0.3 B0.5 C0.8 D1.0




Ans.


解答
第1問(ア)D (イ)C (ウ)C (エ)C
第2問(ア)@ (イ)C (ウ)@ (エ)@ (オ)C
第3問(ア)C (イ)@ (ウ)A (エ)C
第4問(ア)D (イ)B (ウ)C (エ)B
第5問(ア)@ (イ)C (ウ)A (エ)@ (オ)A



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