平成11年第1回デジタル1種 基礎科目 【 解説 】



◆◆ 問1(1) ◆◆

図−1のようにR1に流れる電流をI1と仮定し、キルヒホッフの第1法則よりI1を求めると、
    I1=5−2=3[A]
次に@の回路でキルヒホッフの第2法則を適用すると
    E1+E2=5R2+3R1
    40+100=5R2+3×40
        5R2=140−120
         R2=4[Ω]



◆◆ 問1(2) ◆◆

Xc、XL、Rに流れる電流をIc、IL、IRとし、それぞれの値を求めると、
   Ic=V/Xc=120/6=20[A]
   IL=V/XL=120/5=24[A]
   IR=V/R =120/40=3[A]
以上より回路を流れる全電流Iは、

これより、力率を求めると
   COSθ=IR/I=3/5=0.6


◆◆ 問3(2) ◆◆

論理式をブール代数の公式を用いて簡略化すると、



◆◆ 問3(3) ◆◆

設問の論理式を整理すると次ぎのようになります。
また、A+Bの論理値は、表のように0,1,1,1なります。

次に各論理回路の入力aに0,0,1,1、入力bに0,1,0,1を入力すると出力cは次のようになります。



出力が0,1,1,1になるのは、図−4です。


◆◆ 問3(4) ◆◆

@上のNOR回路の出力は、入力0,0,1,1と0,1,0,1から、出力cは1,0,0,0になります。
A下のNOR回路の出力は、入力1,0,0,0と0,1,0,1から、出力cは0,0,1,0になります。
BNAND回路では一つでも「0」が入力されると出力は「1」になります。これを利用して入力0,0,1,0から出力cは    1,1,*,0になります。(*は0か1)
CAND回路の出力は、入力1,0,0,0と1,1,*,0により、出力cは1,0,0,0になります。

したがって、出力cが1,0,0,0よりNORの回路に置き換えることができます。
 
   


◆◆ 問4(1) ◆◆

変成器の1次側の電圧をV1、2次側をV2とすると、巻線比との関係は次のようになります。
   V1:V2=2:3
これによりV1を求めると、
   3V1=2×18
    V1=12[mV]
次に電気通信回線への入力電圧をV0、伝送損失をL1、減衰器の減衰量をL2すると、発振器から変成器の1次側までの伝送量Aは、



◆◆ 問3(3) ◆◆

インピーダンスZに加わる信号時の出力信号電力をPs[mW]、無信号時の出力信号電力をPn[mW]とすると、SN比は、
   SN比=10log(Ps/Pn)=10logPs−10logPn
これに10logPs=−2[dBm]、10logPn=−64[dBm]を代入して求めると、
   SN比=−2−(−64)=62[dBm]





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