平成12年度第2回デジタル1種 基礎科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 図−1に示す回路において、端子a−b間の合成抵抗が抵抗Rに等しく、かつ、抵抗R2が( ア )オームのとき、Rの両端の電圧は、端子a−b間の電圧Vの1/4である。
 @20  A30  B60  C80  D100
   


(2) 図−2に示す回路において、端子a−b間に60ボルトの正弦波の交流電圧を加えたとき、抵抗Rに加わる電圧は、( イ )ボルトである。
 @24  A30  B36  C60  D72
    


(3) 抵抗率ρと導電率σとの間には、( ウ )の関係がある。
 


(4) 正弦波交流の流れる回路において、電圧がEボルト、電流がIアンペア、電圧と電流の位相差がφラジアンのとき、この回路の( エ )電力は、「E×I×sinφ」で表される。
   @無効  A有効  B瞬時  C相対  D皮相 


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 電気伝導が正孔によって行われるものを( ア )形半導体という。
 @電流制御  A電圧制御  BN  CP  D接合


(2) 図−1に示すバイアス回路のトランジスタ回路では、温度が上昇するとトランジスタの特性が変化してコレクタ電流が増加しようとするが、温度補償用ダイオードDの順方向電圧が( イ )ので、コレクタ電流は一定に保たれる。
 @一定である  A減少する  B増加する
   


(3) ベース接地トランジスタの直流電流増幅率αが0.98であるとき、このトランジスタのエミッタに1ミリアンペアの信号電流を加えると、ベースに流れる信号電流は、( ウ )マイクロアンペアとなる。
 @1  A2  B3  C10  D20  E30


(4) トランジスタの温度上昇は、主として( エ )によるもので、( オ )を付けたり、周囲温度を低くしたりすることによって、許容する最大( エ )を大きくすることができる。
 @放熱板 A断熱板 B遮へい板 Cエミッタ損失 Dコレクタ−エミッタ間電圧
 Eコレクタ損失 F入力信号電力 G定電流回路


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) JIS X 0122(2値論理素子図記号)において、否定論理和(NOR)素子を表す図記号は、( ア )である。

 


(2) 次の論理関数Xは、プール代数の公式等を利用して変形し、簡単にすると( イ )になる。
 


(3) 図−1の論理回路において、Mの論理素子が( ウ )であるとき、入力a及び入力bの論理レベルと出力cの論理レベルとの関係は、表−1の真理値表で示される。

      

  


(4) 図−2の論理回路において、入力a及び入力bに図−3に示す入力がある場合、図−2の出力cは、図−3に示す出力のうち( エ )である。

 @c1  Ac2  Bc3 Cc4  Dc5




第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1) 図−1において、電気通信回線への入力電圧が240ミリボルト、その伝送損失が1キロメートル当たり1.2デシベル、増幅器の利得が10デシベルのとき、電圧計の読みは、( ア )ミリボルトである。ただし、変成器は理想的なものとし、入出力各部のインピーダンスは整合しているものとする。

   @140  A80  B40  C30  D18  E9
   


(2) 平衡対ケーブルの漏話は、主として回線相互間の( イ )及び相互インダクタンスによって生じる。
 @ 静電容量の減少 A導電結合 B絶縁抵抗 C装荷間隔 D静電容量の不平衡


(3) 図−2において、A方向における漏話減衰量は( ウ )デシベルである。
 @63  A42  B38  C11  D−12  D−33

    


(4) 信号の伝搬時間が周波数により異なるために生じる信号のひずみを( エ )ひずみという。
 @位相  A減衰  B非直線  C同期


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び番号を記せ。

(1)振幅変調された波形を周波数軸上でみると、搬送波の周波数を中心として上と下の両側に側波滞が現れるが、この両側に現れた側波滞に含まれている情報は全く同じであるから、どちらか一方のみを伝送すれば情報を送ることができる。このような変調方式をSSB変調方式といい、周波数帯域が半分で済む利点があり、電話の( ア )伝送に使用されている。
 @デジタル  Aベースバンド  Bスクランブル  C多重


(2)平衡対ケーブルや同軸ケーブルの伝送損失は( イ )に比例して変化する。
 @周波数の逆数  A周波数の平方根  B周波数の2乗  C周波数


(3)長距離アナログ伝送路における回線雑音の中には、信号電力の大きさに関係なく、一定の大きさで発生する( ウ )雑音が含まれる。
 @漏話  Aジッタ  B基本  C相互変調


(4)パルスの繰返し周期が等しいN個のPCM信号を時分割多重方式により伝送するためには、多重化後のパルスの繰返し周期が、最小限、元の周期の( エ )倍になるように変換する必要がある。

     


(5) 光ファイバ伝送方式では、通常、入力信号の大小に応じて光キャリアを( オ )変調する。
 @周波数  A強度  Bリング  C位相



  Ans.

解答
問1(ア)@ (イ)B (ウ)A (エ)@
問2(ア)C (イ)A (ウ)D (エ)E (オ)@
問3(ア)C (イ)D (ウ)A (エ)C
問4(ア)D (イ)D (ウ)A (エ)@
問5(ア)C (イ)A (ウ)B (エ)@ (オ)A




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