平成１３年度第２回アナログ２種　法規科目

第１問

次の各文章の（　　　）内に、それぞれの解答群の中から、「電気通信事業法」及び「電気通信事業法施工規則」に規定するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。　（小計２０点）

（１）次の二つの記述は、（ ア ）。 （４点）
Ａ： 電気通信設備とは、電気通信を行うための機械、器具、線路その他の電気的設備をいう。
Ｂ： 電気通信役務とは、電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他電気通信設備を他人の通信の用に供することをいう。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（２）電気通信事業者は、天災、事変その他の非常事態が発生し、又は発生するおそれがあるときは、災害の予防若しくは救援、交通、通信若しくは（ イ ）又は秩序の維持のために必要な事項を内容とする通信を優先的に取り扱わなければならない。（ ウ ）のため緊急に行うことを要するその他の通信であって総務省令で定めるものについても、同様とする。 （各４点×２＝８点）
　　　�@電力の供給の確保　�A人命の救助　�B水道、ガスの供給の確保 �C公共の福祉　�D公共の安全　�E公共の利益


（３）次の二つの記述は、（ エ ）。 （４点）
Ａ： 工事担任者試験に合格した者と同等以上の知識及び技能を有すると指定試験機関が認定した者には、工事担任者資格者証が交付される。
B： 利用者は、端末設備を電気通信回線設備に接続するときは、工事担任者に、当該工事担任者資格者証の種類に応じ、これに係る工事を行わせ、又は実地に監督させなければならない。ただし、総務省令で定める場合は、この限りでない。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（４）利用者は、電気通信回線設備に接続した端末設備を変更しても、総務省令で定める場合には、第一種電気通信事業者の検査を受ける必要はないが、この総務省令で定める場合について述べた次の記述のうち、誤っているものは、（ オ ）である。 （４点）
　　　�@端末設備を同一の構内において移動するとき
　　　�A通話の用に供しない端末設備を改造するとき
　　　�B網制御に関する機能を有する端末設備を取り替えるとき
　　　�C網制御に関する機能を有しない端末設備を増設するとき


第２問

次の各文章の（　　　）内に、それぞれの解答群の中から、「工事担任者規則」及び「端末機器の技術基準適合認定及び設計についての認証に関する規則」並びに「有線電気通信法」に関するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。 （小計２０点）

（１）次の二つの記述は、（ ア ）。 （４点）
Ａ： 専用設備に自営電気通信設備を接続するときは、工事担任者を要する。
B： 船舶に設置する端末設備（総務大臣が別に告示するものに限る。）を電気通信回線設備に接続するときは、工事担任者を要する。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（２）次の二つの記述は、（ イ ）。 （４点）
Ａ： アナログ第２種工事担任者は、端末設備等に収容される電気通信回線の数が２０以下であって内線の数が３００のものをアナログ伝送路設備に接続するための工事を行い、又は監督することができる。
B： アナログ第３種工事担任者は、自営電気通信設備に収容される電気通信回線の数が１のものをアナログ伝送路設備に接続するための工事を行い、又は監督することができない。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（３）工事担任者がその資格者証の返納を命ぜられたときは、その処分を受けた日から（ ウ ）以内にその資格者証を総務大臣に返納しなければならない。資格者証の再交付を受けた後失った資格者証を発見したときも同様とする。 （４点）
　　　�@１週間　�A１０日　�B１５日　�C１月　�D３月


（４）技術基準適合認定を受けた端末機器には、その旨を表示する必要がある。電話用設備に接続される端末機器に表示する認定番号の最初の文字は、（ エ ）である。 （４点）
　　　�@Ａ　�AＢ　�BＣ　�CＤ


（５）有線電気通信設備が他人の設置する有線電気通信設備に（ オ ）を与えないようにすることは、政令で定める有線電気通信設備の技術で確保すべき事項である。 （４点）
　　　�@影響　�A妨害　�B危険　�C損失


第３問

次の各文章の（　　　）内に、それぞれの解答群の中から、「端末設備等規則」に規定するもの又は同規則の規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。　（小計２０点）

（１）端末設備の機器は、その電源回路と筐体及びその電源回路と事業用電気通信設備との間において、使用電圧が３００ボルト以下の場合にあっては、（ ア ）メガオーム以上の絶縁抵抗を有しなければならない。 （４点）
　　　�@０．１　�A０．２　�B０．４　�C１　�D２　�E４


（２）次の二つの記述は、（ イ ）。 （４点）
Ａ： アナログ電話端末とは、端末設備であって、アナログ電話用設備に接続される点において２線式の接続形式で接続されるものをいう。
B： アナログ電話端末とは、電話用設備であって、端末設備又は自営電気通信設備を接続する点においてアナログ信号を入出力するものをいう。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（３）次の二つの記述は、（ ウ ）。 （４点）
Ａ： 発信とは、主として相手の端末設備を指定するために使用する信号をいう。
B： 応答とは、通信を行う相手を呼び出すための動作を言う。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（４）配線設備等に関する次の二つの記述は、（ エ ）。 （４点）
Ａ： 利用者が端末設備を事業用電気通信設備に接続する際に使用する線路及び保安器その他の機器を、配線設備等という。
B： 配線設備等の電線相互間及び電線と大地間の絶縁抵抗は、直流２５０ボルトの電圧で測定した値で４メガオーム以上でなければならない。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（５）端末設備を構成する一の部分と他の部分相互間において電波を使用する端末設備は、総務大臣が別に告示する条件に適合する識別符号（端末設備に使用される（ オ ）するための符号であって、通信路の設定に当たってその照合が行われるものをいう。）を有するものでなければならない。 （４点）
　　　�@無線設備を識別　�A伝送路設備に登録　�B配線設備と接続　�C交換設備に登録


第４問

次の各文章の（　　　）内に、それぞれの解答群の中から、「端末設備等規則」に規定するもの又は同規則に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。　（小計２０点）

（１）アナログ電話端末の直流回路は、（ ア ）ものでなければならない。 （４点）
　　　�@発信又は応答を行うとき開き、通信が終了したとき閉じる
　　　�A発信又は応答を行うとき閉じ、通信が終了したとき開く
　　　�B発信を行うとき開き、応答又は通信が終了したとき閉じる
　　　�C発信を行うとき閉じ、応答又は通信が終了したとき開く
　　　�D応答を行うとき閉じ、発信又は通信が終了したとき開く


（２）アナログ電話端末の選択信号がダイヤルパルスである場合、その信号のミニマムポーズとは、（ イ ）をいう。 （４点）
　　　�@隣接するパルス列間の休止時間の最小値
　　　�A選択信号の送出開始から送出終了までの最小値
　　　�Bダイヤルパルスのブレーク時間の最大値
　　　�Cダイヤルパルスのメーク時間の最小値


（３）直流回路を開いているときのアナログ電話端末の直流回路と大地の間の絶縁抵抗は、直流２００ボルト以上の一の電圧で測定した値で（ ウ ）メガオーム以上でなければならない。 （４点）
　　　�@０．１　�A０．４　�B０．６　�C１　�D４


（４）複数の電気通信回線と接続されるアナログ電話端末の回線相互間ので漏話減衰量は、１，５００ヘルツにおいて（ エ ）デシベル以上でなければならない。
　　　�@３０　�A５０　�B７０　�C８０


（５）アナログ電話端末の選択信号が押しボタンダイヤル信号である場合、信号送出電力の許容範囲としての（ オ ）は、５ｄＢ以内であり、かつ、低群周波数の電力が高群周波数の電力を超えないものでなければならない。 （４点）
　　　�@評価雑音電力　�A漏話減衰量　�B信号周波数偏差　�C二周波電力差　�D反射損失


第５問

次の各文章の（　　　）内に、それぞれの解答群の中から、「有線電気通信設備令」及び「有線電気通信設備令施工規則」に規定するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。　　（小計２０点）

（１）絶縁電線とは、（ ア ）で被覆されている電線をいう。 （４点）
　　　�@保護物のみ　�A保護物及び絶縁物　�B絶縁物のみ


（２）有線電気通信設備に使用する電線は、（ イ ）でなければならない。ただし、総務省令で定める場合は、この限りでない。 （４点）
　　　�@ケーブル又はファイバ　�A絶縁電線又はケーブル　�B絶縁電線又は導線　�C同軸ケーブル又は平衡対ケーブル


（３）次の二つの記述は、（ ウ ）。 （４点）
Ａ： 架空電線は、総務省令で定めたところによらなければ、架空強電流電線と同一の支持物に架設してはならない。
Ｂ： 架空電線の高さは、その架空電線が鉄道又は軌道を横断するときは、総務省令で定めるところによらなければならない。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（４）次の二つの記述は、（ エ ）。
Ａ： 低周波とは、周波数が３００ヘルツ以下の電磁波をいう。
Ｂ： 高圧とは、直流にあっては、７５０ボルトを超え、７，５００ボルト以下の電圧をいう。
　　　�@Ａのみ正しい　�AＢのみ正しい　�BＡもＢも正しい　�CＡもＢも正しくない


（５）屋内電線と低圧の屋内強電流電線との離隔距離が３０センチメートル以下となる場合における屋内電線の設置方法について述べた次の記述のうち、誤っているものは、（ オ ）である。 （４点）
Ａ： 屋内強電流電線が３００ボルト以下である場合において、屋内電線と屋内強電流電線との間に絶縁性の隔壁を設置するときは、屋内電線と屋内強電流電線との離間距離は、１０センチメートル以下とすることができる。
Ｂ： 屋内電線が光ファイバで構成されているときは、屋内電線と屋内強電流電線とを同一の管等に収めて設置することができない。
Ｃ： 屋内強電流電線が強電流ケーブルであるときは、屋内電線は、強電流ケーブルに接触しないように設置しなければならない。
�@Ａ　�AＢ　�BＣ

Ans.

第１問（ア）�B　（イ）�@　（ウ）�E　（エ）�A　（オ）�B
第２問（ア）�C　（イ）�A　（ウ）�A　（エ）�@　（オ）�A
第３問（ア）�A　（イ）�B　（ウ）�C　（エ）�@　（オ）�@
第４問（ア）�A　（イ）�@　（ウ）�C　（エ）�B　（オ）�C
第5問（ア）�B　（イ）�A　（ウ）�B　（エ）�C　（オ）�A

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