平成13年度第2回アナログ・デジタル総合種 法規科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「電気通信事業法」及び「電気通信事業法施工規則」に規定するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。(小計20点)

(1)次の二つの記述は、( ア )。 (4点)
A: 電気通信業務とは、電気通信事業者の行う事業の運営に係る業務をいう。
B: 電気通信役務とは、電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他電気通信設備を他人の通信の用に供することをいう。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(2)電気通信事業に従事する者は、在職中の( イ )の取扱中に係る通信に関して知り得た他人の秘密を守らなければならない。(4点)
   @利用者 A一般 B企業 C個人 D電気通信事業者


(3)次の二つの記述は、( ウ )。 (4点)
A: 第二種電気通信事業には、一般第二種電気通信事業及び特別第二種電気通信事業があり、一般第二種電気通信事業は、特別第二種 電気通信事業以外の第二種電気通信事業である。
B: 第二種電気通信事業には、電気通信設備(専ら符号又は影像を伝送するためのものとして総務省令で定めるものを除く。)を不特定かつ多数の者の通信の用に供するものがある。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(4)端末設備の接続の技術基準は、これにより電気通信事業法に規定する三つの事項が確保されるものとして定めなければならないが、これらの事項のうち、二つについて述べた次の記述は、( エ )。 (4点)
A: 通信の秘密が侵されないようにすること。
B: 通信の品質が適正であるようにすること。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(5)端末設備を電気通信回線設備に接続した利用者が、第一種電気通信事業者からその接続が電気通信事業法第49条〔端末設備の接続の技術基準〕第1項の技術基準に適合するかどうかの検査を受けるべきことを求められても、それを拒むことができる場合について述べた二つの記述は、( オ )。 (4点)
A: 利用者の営業時間内において検査を受けるべきことを求められたが、当該利用者に正当な理由があるとき。
B: 日没から日出までの間において検査を受けるべきことを求められたとき。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「工事担任者規則」(これに基づく告示を含む。)及び「端末機器の技術基準適合認定及び設計についての認証に関する規則」並びに「有線電気通信法」に関するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。(小計20点)

(1)次の二つの記述は、( ア )。 (4点)
A: 技術基準適合認定を受けた端末機器をアダプタ式ジャック方式により電気通信回線設備に接続するときは、工事担任者を要する。
B: 技術基準適合認定を受けた端末機器を第一種電気通信事業者が定める方式により電気通信回線設備に接続するときは、工事担任者を要しない。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(2)次の二つの記述は、( イ )。 (4点)
A: デジタル第1種工事担任者は、アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事であって、端末設備に収容される電気通信回線の数が1を超えるものについて、その工事を行い、又は監督することができる。
B: デジタル第2種工事担任者は、アナログ伝送路設備に端末設備を接続するための工事であって、端末設備に収容される電気通信回線の数が1のものについて、その工事を行い、又は監督することができる。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(3)次の二つの記述は、( ウ )。 (4点)
A: 工事担任者は、資格者証を汚したためにその再交付の申請をしようとするときは、所定の様式の申請書に、当該資格者証又は住民票の写し若しくは氏名及び生年月日を証明する書類を添えて、総務大臣に提出しなければならない。
B: 工事担任者資格者証の返納を命ぜられた者は、その処分を受けた日から10日以内にその資格者証を総務大臣に返納しなければならない。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(4)次の二つの記述は、( エ )。 (4点)
A: 電話用設備とは、電気通信事業の用に供する電気通信回線設備であって、専ら音響又は符号の伝送交換を目的とする電気通信役務の用に供するものをいう。
B: 専用通信回線設備とは、電気通信事業の用に供する電気通信回線設備であって、特定の利用者に当該設備を専用させる電気通信役務の用に供するものをいう。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(5)次の二つの記述は、( オ )。 (4点)
A: 有線電気通信設備(その設置について総務大臣に届ける必要のないものを除く。)を設置しようとする者は、有線電気通信の方式の別、設備の設置の場所及び設備の概要を記載した書類を添えて、設置の工事の開始の日の2週間前まで(工事を要しないときは、設置の日から2週間以内)に、その旨を総務大臣に届け出なければならない。
B: 有線電気通信設備(船舶安全法の規定により船舶内に設置するものを除く。)が他人の設置する有線電気通信設備に妨害を与えないようにすることは、電気通信事業者の定める設置基準で確保すべき事項である。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「端末設備等規則」(これに基づく告示を含む。)に規定するもの又は同規則の規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)通信機能を有する端末設備は、通話中に受話器から過大な( ア )が発生することを防止する機能を備えなければならない。(4点)
@誘導雑音 A音響衝撃 B反響音 C側音


(2)次の二つの記述は、( イ )。 (4点)
A: 専用通信回線設備等端末とは、端末設備であって、専用通信回線設備又はアナログ電話用設備に接続されるものをいう。
B:直流回路とは、端末設備又は自営電気通信設備を接続する点において2線式の接続形式を有するアナログ電話用設備に接続して第一種電気通信事業者の交換設備の動作の開始及び終了の制御を行うための回路をいう。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(3)端末設備は、事業用電気通信設備から漏えいする通信の内容を意図的に( ウ )する機能を有してはならない。 (4点)
   @識別 A利用 B記録 C変更 D更改


(4)配線設備等の設置に関する次の二つの記述は、( エ )。 (4点)
A: 事業用電気通信設備を損傷し、又はその機能に障害を与えないようにするため、総務大臣が告示するところにより:配線設備等の設置の方法を定める場合にあっては、その方法によるものでなければならない。
B 配線設備等の電線相互間及び電線と大地間の絶縁抵抗は、直流250ボルトの電圧で測定した値で1メガオーム以上でなければならない。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(5)端末設備内において電波を使用する端末設備のうち、小電力コードレス電話の無線局の無線設備にあっては、使用する電波の周波数が空き状態であるときの判定は、受信機入力電圧が( オ )マイクロボルト以下の場合に行うものとする。 (4点)
   @1 A1.5 B2 C3 D3.5


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「端末設備等規則」に規定するもの又は同規則に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。 (小計20点)

(1)移動電話端末は、総務大臣が別に告示する条件に適合するランダムアクセス制御(複数の移動端末からの送信が衝突した場合、再び送信が衝突することを避けるために各移動電話端末がそれぞれ不規則な( ア )の後に再び送信することをいう。)を行う機能を備えなければならない。 (4点)
   @遅延時間 A数字翻訳 B制御信号 C運用モード


(2)アナログ電話端末の選択信号が押しボタンダイヤル信号の場合について測定した次の二つの結果は、( イ )である。 (4点)
A: 信号送出時間は、40ミリ秒であった。
B: ミニマムポーズは、35ミリ秒であった。
   @Aのみ規定値内 ABのみ規定値内 BAもBも規定値内 CAもBも規定値外


(3)総合デジタル通信端末は、発信に際して相手の端末設備からの応答を自動的に確認する場合にあっては、電気通信回線からの応答が確認できない場合( ウ )以内に呼切断用メッセージを送出するものでなければならない。 (4点)
 @応答メッセージ送出終了後1分
 A開放メッセージ送出終了後2分
 B呼出メッセージ送出終了後1分
 C呼設定メッセージ送出終了後2分


(4)アナログ電話設備の選択信号のうち、ダイヤルパルスに関する次の二つの記述は、( エ )。 (4点)
A: ミニマムポーズとは、隣接するパルス列間の休止時間の最小値をいう。
B: ダイヤルパルスメーク率とは、ダイヤルパルスの接(メーク)と断(ブレーク)の時間の割合をいい、次式で定義するものとする。
    ダイヤルパルスメーク率 ={接時間÷(接時間+断時間)}×100〔%〕
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(5)総合デジタル通信端末に関する次の二つの記述は、( オ )。 (4点)
A: 総合デジタル通信端末は、総務大臣が別に告示する電気的条件及び光学的条件のいずれかの条件に適合するものでなければならない。
B: 総合デジタル通信端末は、電気通信回線に対して直流の電圧を加えるものであってはならない。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「有線電気通信設備令」及び「有線電気通信設備令施工規則」に規定するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。  (小計20点)

(1)次の記述のうち、正しいものは、( ア )である。 (4点)
@有線電気通信設備に使用する電線は、絶縁電線又は強電流絶縁電線でなければならない。ただし、総務省令で定める場合は、この限りでない。
A通信回線の線路の電圧は、200ボルト以下でなければならない。ただし、電線としてケーブルのみを使用するとき、又は人体に危害を及ぼし、若しくは物件に損傷を与えるおそれがないときは、この限りでない。
B屋内電線が高圧の屋内強電流電線と交差する場合、屋内強電流電線との間に絶縁性の隔壁を設けて設置すれば、両者間の隔離距離は、15センチメートル以下でもよい。
C屋内電線が特別保安接地工事を施した金属製の電気的遮へい層を有するケーブルであるときは、低圧の屋内強電流電線と同一の管等に収めて設置することができる。


(2)次の二つの記述は、( イ )。 (4点)
A: 通信回線の電力は、絶対レベルで表した値では、その周波数が音声周波であるときは、プラス10デシベル以下、高周波であるときは、プラス20デシベル以下でなければならない。ただし、総務省令で定める場合は、この限りでない。
B: 通信回線(導体が光ファイバであるものを除く。)の平衡度は、1,200ヘルツの交流において34デシベル以下でなければならない。ただし、総務省令で定める場合は、この限りでない。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(3)架空電線を低圧または高圧の架空強電流電線と二つ以上の同一の支持物に連続して架設するときは、架空電線を架空強電流電線の下とし、架空強電圧電線の腕金類と別の腕金類に架設しなければならない。ただし、架空強電流電線が、( ウ )であって、高圧強電流絶縁電線、特別高圧強電流絶縁電線又は強電流ケーブルであるときは、この限りでない。 (4点)
   @低圧 A単相交流 B三相交流 C高圧


(4)次の二つの記述は、( エ )。 (4点)
A: 絶縁電線とは、絶縁物及び保護物で被覆されている強電流電線をいう。
B: 高圧とは、直流にあっては750ボルトを、交流にあっては600ボルトを超え、6,000ボルト以下の電圧をいう。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(5)屋内強電流電線(強電流裸電線であるものを除く。)が300ボルト以下である場合において、屋内電線と屋内強電流電線との離間距離が10センチメートル以下となっても差し支えない場合について述べた次の二つの記述は、( オ )。 (4点)
A: 屋内強電流電線が強電流絶縁電線であるとき。
B: 屋内強電流電線が絶縁管(絶縁性、難燃性及び耐水性のものに限る。)に収めて設置されているとき。
   @Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない



Ans.



第1問(ア)A (イ)D (ウ)B (エ)C (オ)B
第2問(ア)C (イ)A (ウ)B (エ)A (オ)@
第3問(ア)A (イ)A (ウ)@ (エ)B (オ)B
第4問(ア)@ (イ)A (ウ)C (エ)B (オ)B
第5問(ア)C (イ)@ (ウ)@ (エ)C (オ)A




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