平成13年度第1回アナログ1種 法規科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「電気通信事業法」及び「電気通信事業法施工規則」に規定するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。

(1) 次の二つの記述は、( ア )。
A: 第一種電気通信事業者は、電気通信回線設備を設置して電気通信役務を提供する事業である。
B: 電気通信業務とは、電気通信事業者が電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他電気通信設備を他人の通信の用に供する業務をいう。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(2) 電気通信事業者は、天災、事変その他の非常事態が発生し、又は発生するおそれがあるときは、災害の予防若しくは救援、交通、通信若しくは電力の供給の確保又は秩序の維持のために必要な事項を内容とする通信を優先的に取り扱わなければならない。公共の利益のため緊急に行うことを要するその他の通信であって総務省令で定めるものについても、同様とする。この場合において、( イ )。
@電気通信事業者は、必要があるときは、総務省令で定める基準に従い、電気通信業務の一部を停止することができる。
A電気通信事業者は、緊急に行うことを要する通信の確保のため、電気通信業務の一部を停止する場合は、総務大臣の許可を得なければならない。
B電気通信事業者は、緊急に行うことを要する通信の確保のため、電気通信業務の一部を停止した場合は、停止した日から7日以内に、その概要を総務大臣に報告しなければならない。


(3) 次の二つの記述は、( ウ )。
A: 事業用電気通信設備とは、第一種電気通信事業者及び特別第二種電気通信事業者がその電気通信事業の用に供する電気通信設備をいう。
B: 電気通信回線設備とは、送信の場所と受信の場所との間を接続する伝送路設備をいい、交換設備及びこれらの附属設備を含まない。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(4) 次の二つの記述は、( ウ )。
A: 第一種電気通信事業者は、端末設備に異常がある場合その他電気通信役務の円滑な提供に支障がある場合において必要と認めるときは、利用者に対し、その端末設備の接続が電気通信事業法第49条〔端末設備の接続の技術基準〕第1項の技術基準に適合するかどうかの検査を受けるべきことを求めることができる。この場合において、当該利用者は、正当な理由の有無にかかわらずその請求を拒んではならない。
B: 第一種電気通信事業者は、第一種電気通信事業者以外の者からその電気通信設備(端末設備以外のものに限る。以下「自営電気通信設備」という。)をその電気通信回線に接続すべき旨の請求を受けても、その自営電気通信設備を接続することにより当該第一種電気通信事業者の電気通信回線設備の保持が経営上困難となることについて当該第一種電気通信事業者が総務大臣の認定を受けなければ、その請求を拒むことができる。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しく


(5) 利用者は、電気通信回線設備に接続した端末設備を変更しても、総務省令で定める場合には、第一種電気通信事業者の検査を受ける必要がないが、この総務省令で定める場合について述べた次の二つの記述は、( オ )。
A: 通話の用に供しない端末設備を構内ではない別の場所に移動するとき。
B: 網制御に関する機能を有する端末設備を改造するとき。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「工事担任者規則」(これに基づく告示を含む。)及び「端末機器の技術基準適合認定及び設計についての認証に関する規則」並びに「有線電気通信法」に関するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。

(1) 次の二つの記述は、( ア )。
A: 船舶に設置する端末設備(総務大臣が別に告示するものに限る。)を電気通信回線設備に接続するときは、工事担任者を要しない。
B: 技術基準適合認定を受けた端末機器を第一種電気通信事業者が定める方式により電気通信回線設備に接続するときは、工事担任者を要しない。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(2) 次の二つの記述は、( イ )。
A: アナログ第2種工事担任者は、端末設備等に収容される電気通信回線の数が50であって内線の数が200のものをアナログ伝送路設備に接続するための工事を行い、又は監督することができない。
B: アナログ第1種工事担任者は、自営電気通信設備に収容される電気通信回線の数が1のものをアナログ伝送路設備に接続するための工事を行い、又は監督することができない。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(3) 次の二つの記述は、( ウ )
A: 工事担任者は、資格者証を汚したためにその再交付の申請をしようとするときは、所定の様式の申請書に、当該資格者証又は住民票の写し若しくは氏名及び生年月日を証明する書類を添えて、総務大臣に提出しなければならない。
B: 工事担任者資格者証の返納を命ぜられた者は、その処分を受けた日から15日以内にその資格者証を総務大臣に返納しなければならない。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(4)次の二つの記述は、( エ )。
A: 電話用設備とは、電気通信事業者の用に供する電気通信回線設備であって、専ら音響又は符号の伝送交換を目的とする電気通信役務の用に供するものをいう。
B: 専用通信回線設備とは、電気通信事業の用に供する電気通信回線設備であって、特定の利用者に当該設備を専用させ電気通信役務の用に供するものをいう。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(5)有線電気通信設備(その設置について総務大臣に届け出る必要のないものを除く。)を設置しようとする者は、所定の事項を記載した書類を添えて、設置の工事の開始の日から( オ )前まで(工事を要しないときは、設置の日から( オ )以内)に、その旨を総務大臣に届け出なければならない。
@1週間 A2週間 B10日 C20日 D1か月


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「端末設備等規則」に規定するもの又は同規則の規定に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。

(1) 次の二つの記述は( ア )。
A: 発信とは、通信を行う相手を呼び出すための動作をいう。
B: 応答とは、電気通信回線からの呼び出しに応ずるための動作をいう。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(2) 次の二つの記述は( イ )。
A: 移動電話端末とは、端末設備であって、第一種電気通信事業者の無線呼出用設備に接続し、その端末設備内において電波を使用するものをいう。
B: アナログ電話端末とは、端末設備であって、アナログ電話用設備に接続される点において2線式の接続形式で接続されるものをいう。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(3) 端末設備は、( ウ )から漏えいする通信の内容を意図的に識別する機能を有してはならない。
@専用設備 A他の端末設備 B自営電気通信設備 C事業用電気通信回線


(4)次の二つの記述は( エ )。
A: 配線設備等の電線相互間及び電線と大地間の絶縁抵抗は、直流250ボルトの電圧で測定した値で1メガオーム以上であること。
B: 通話機能を有する端末設備は、通話中に受話器から過大な誘導雑音が発生することを防止する機能を備えなければならない。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(5)端末設備内において電波を使用する端末設備であって、( オ )は、使用する電波の周波数の空き状態を判定する機能を要しない。
@小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備を使用するもの
A電波法に規定する技術基準適合証明を受けたもの
B呼び出し符号を自動的に送信し、又は受信するもの
C発射する電波が著しく微弱なもの


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から「端末設備等規則」(これに基づく告示を含む。)に規定するもの又は同規則に照らして正しい答えを選び、その番号を記せ。

(1) アナログ電話端末の直流回路は、( ア )ものでなければならない。
@発信又は応答を行うとき開き、通信が終了したとき閉じる
A発信又は応答を行うとき閉じ、通信が終了したとき開く
B発信を行うとき開き、応答又は通信が終了したとき閉じる
C発信を行うとき閉じ、応答又は通信が終了したとき開く


(2)次の二つの記述は( イ )。
A: ダイヤルパルス速度は、20パルス毎秒方式の場合は、20±0.8パルス毎秒以内であること。
B: ダイヤルパルスメーク率は、20パルス毎秒方式の場合は、30パーセント以上36パーセント以下であること。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(3)次の二つの記述は( ウ )。
A: 直流回路を開いているときのアナログ電話端末の呼出信号受信時における直流回路の静電容量は、3マイクロファラド以下でなければならない。
B: アナログ電話端末は、電気通信回線に対して直流の電圧を加えるものであってはならない。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(4)アナログ電話端末の送出電力の許容範囲は、通話の用に供する場合を除き、平衡( エ )オームのインピーダンスを接続して測定した値を絶対レベルで表した値で規定されている。
@75 A300 B400 C500 D600


(5)アナログ電話端末の選択信号が押しボタンダイヤル信号である場合の条件に関する次の記述は、( オ )。
A: 信号周波数偏差は、信号周波数の±3.0パーセント以内でなければならない。
B: 低群周波数における信号送出電力の許容範囲として、供給電流が20ミリアンペア未満の場合の信号送出電力は、−10.4dBm以上−5.5dBm以下であると規定されている。ただし、dBmは絶対レベルを表す単位をいう。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


第5問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から、「有線電気通信設備令」及び「有線電気通信設備令施工規則」に規定するもの又はこれらの規定に照らして正しい答えを選びその番号を記せ。

(1) 次の二つの記述は( ア )。
A: 電線とは、有線電気通信を行うための導体(絶縁物又は保護物で被覆されている場合は、これらの物を含まない。)であって、強電流電線に重畳される通信回線に係るものをいう。
B: 強電流電線とは、強電流電気の伝送を行うための導体(絶縁物又は保護物で被覆されている場合は、これらの物を含む。)をいう。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(2)次の記述のうち正しいものは、( イ )である。
@強電流絶縁電線とは、絶縁物及び保護物で被覆されている強電流電線をいう。
A強電流ケーブルとは、絶縁物のみで被覆されている強電流電線をいう。
B高圧とは、直流にあっては750ボルトを、交流にあっては600ボルトを超え、6000ボルト以下の電圧をいう。
C音声周波とは、周波数が200ヘルツを超え、3,500ヘルツ以下の電磁波をいう。
D低周波とは、周波数が100ヘルツ以下の電磁波をいう。


(3)次の二つの記述は( ウ )。
A: 通信回線(導体が光ファイバであるものを除く。)の平衡度は、1,000ヘルツの交流において58デシベル以上でなければならない。ただし、総務省令で定める場合は、この限りでない。
B: 通信回線(導体が光ファイバであるものを除く。)の線路の電圧は、100ボルト以下でなければならない。ただし、電線としてケーブルのみを使用するとき、又は人体に危害を及ぼし、若しくは物件に損傷を与えるおそれがないときは、この限りでない。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


(4)架空電線の高さは、それが横断歩道橋の上にあるときは、その路面から、( エ )メートル以上でなければならない。
@2.5 A3 B4.5 C5


(5)屋内強電流電線(強電流裸電線であるものを除く。)が300ボルト以下である場合において、屋内電線と屋内強電流電線との離隔距離が10センチメートル未満となっても差し支えない場合について述べた次の二つの記述は( オ )。
A: 屋内強電流電線が絶縁管(絶縁性、難燃性及び耐水性のものに限る。)に収めて設置されているとき。
B: 屋内強電流電線が絶縁物及び保護物で被覆されているとき。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない



Ans.


第1問(ア)B (イ)@ (ウ)@ (エ)A (オ)C
第2問(ア)@ (イ)C (ウ)@ (エ)A (オ)A
第3問(ア)B (イ)A (ウ)C (エ)@ (オ)@
第4問(ア)A (イ)A (ウ)B (エ)D (オ)C
第5問(ア)A (イ)C (ウ)A (エ)A (オ)@




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