平成12年度第2回デジタル3種 技術科目



第1問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
(1)図の伝送路符号形式は、( ア )方式といわれる。
@SYN A複流NRZ B複流RZ C単流NRZ D単流RZ

   


(2)OSI参照モデルの( イ )層における伝送中の誤り検出には、伝送制御方式により水平垂直パリティチェックやCRCなどの方法が用いられている。
@物理 Aデータリンク Bネットワーク Cトランスポート Dセッション


(3)アナログ信号をデジタル信号に変換するときの符号化とは、( ウ )された数値を2値符号の組合せで表すことであり、符号化された情報は伝送に適したデジタル信号に変換され伝送路に送られる。
@冗長度抑圧 Aコーデック B高能率化符号変換 C量子化 D標本化


(4)基本形データ伝送制御手順においては、受信したデータブロックに誤りを検出した受信側は、送信側に対して、一般に、「NAK」で応答して、そのデータブロックの( エ )を要求する。
@照合確認 A修正 B再送 C再チェック D誤り訂正


(5)データ伝送における同期方式には、ブロック同期方式と、クロック同期にも用いられる( オ )同期方式とに分けることができる。
@SYN Aビット Bスタッフ Cキャラクタ


第2問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
(1)ISDN基本ユーザ・網インタフェースの参照構成は、NT1、NT2、TA、TE1及びTE2の機能群並びにS、T及びRの参照点から構成される。S点とT点が一致する場合には、これらの両点をS/Tというが、これは機能群の( ア )が存在しない状態である。
@NT1 ANT2 BTA CTE1 DTE2


(2)ISDN基本ユーザ・網インタフェースの基本アクセスを提供する加入者伝送系の伝送方式には、一般に( イ )方式とエコーキャンセラ方式がある。
@CDMA Aモデム BTCM Cトークンリング


(3)ISDN基本ユーザ・網インタフェースのレイヤ2に用いられるLAPDでは、複数の論理リンクを設定できる。このとき、それぞれの論理リンクは、( ウ )で識別される。
@INFO AFCS BC/R CLAPB DSAPI・TEI


(4)ISDN基本ユーザ・網インタフェースでは、Dチャネルを複数の端末で共用するため、複数の端末から同時に送出される信号間の( エ )制御が必要である。
@順序 Aトラヒック B競合 Cウインドウ


(5)ISDNサービスのうち、( オ )サービスは、ユーザ・網インタフェースにおいて低位のレイヤ1〜レイヤ3のみについて標準化されているサービスであり、網は透過的(トランスペアレント)な情報転送手段を提供する。
@ベアラ Aテレ B付加 Cファイル転送


第3問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。
(1)ISDN基本ユーザ・網インタフェースのLAPDでは端末は、同一の物理インタフェース上に接続されている他の端末の干渉を受けずにデータの送受信が可能な( ア )を設定できる。
@シングルリンク Aマルチライン Bデータリンク Cラインリンク Dアクセス・モード


(2)ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおいて、( イ )層の主な機能には呼の設定、維持、解放、各種付加サービス要求などにたいしての制御機能がある。
@物理 Aデータリンク Bネットワーク Cトランスポート Dセション


(3)ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるフレームについての記述で誤っているものは、( ウ )である。
@すべてのフレームの開始と終了は、「01111110」からなるフラグシーケンスで識別されている。
A制御フィールドの内容によってフレームの種類が分かる。
B端末から送られるフレームが呼制御用フレームかどうかは、アドレスフィールドの内容で分かる。
Cフレームチェックシーケンス(FCS)は、32ビットのシーケンスであり、群計数・チェック方式によりフレームの誤り検査を行っている。
Dフレーム内では、どんなビット構成の情報でも送受信することができる。


(4)ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるデータリンクには、ポイント・ツー・ポイントリンクとポイント・ツー・マルチポイントリンクの2種類がある。これに対応して、情報転送に際しては、( エ )の二つの情報転送モードのどちらかで行われる。
@確認形と非確認形 Aポーリングとセレクティング Bシリアルとパラレル Cシングルリンクとマルチリンク
Dコマンドとレスポンス


(5)ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるBチャネルの機能についての次の二つの記述は、( オ )。
A ポイント・ツー・マルチポイントリンクを用いれば、同一Bチャネル上で複数の端末が通信を行うことができる。
B Bチャネルでは、回線交換モードとパケット交換モードのいずれのモードでも、ユーザ情報を送受信することができる。
@Aのみ正しい ABのみ正しい BAもBも正しい CAもBも正しくない


第4問

次の各文章の(   )内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選び、その番号を記せ。ただし、( )内の同じ記号は、同じ解答を示す。

(1)接地についての次の記述のうち、誤っているものは、( ア )である。
@水分が多く含まれている土壌ほど、接地抵抗は低下する。
A接地抵抗は、土壌の抵抗率、接地体の土壌との接触面積、埋設深度などにより定まる。
B土壌の抵抗率が高くなれば、接地抵抗値は高くなる。
C接地抵抗は、電位降下法を用いて測定することができる。
D端末機器の筐体を接地するときは、接地抵抗値を10オーム以下とする必要がある。


(2)通信機器等にかかわる電磁障害には、大別して電磁誘導と静電誘導によるものとがあり、電磁誘導は、強電力線やその他の電源から生じる( イ )が信号ケーブルを横切ることにより誘起される。
@浮遊容量 Aヒステリシス B渦電流 C雑音 D磁界


(3)テスタを電流計として使用する場合、測定しようとする回路にテスタ( ウ )接続して測定する。
@とコイルを直列 Aを直列に Bを並列に Cとコンデンサを並列に Dを3点


(4)多対カッド形PVC線は、図に示すように、対になっているそれぞれの心線を結んでできる四角形が正方形になるとき、静電誘導などによる( エ )を防ぐ効果がある。
@遠話 A漏話 B振動 Cケーブル疲労 D電気抵抗の増大

   


(5)ITU−T勧告I.430の規定によると、ISDN基本ユーザ・網インタフェースのS/Tインタフェースの物理的配線構造は、基本的には8心から成り、このうちの( オ )心が必要である。この( オ )心は二つに分けられ、上り方向(TEからNT方向)及び下り方向(NTからTE方向)の通信用に使用される。
@4 A5 B6 C7 D8


Ans.

解答
第1問(ア)D (イ)A (ウ)C (エ)B (オ)A
第2問(ア)A (イ)B (ウ)D (エ)B (オ)@
第3問(ア)B (イ)B (ウ)C (エ)@ (オ)A
第4問(ア)D (イ)D (ウ)A (エ)A (オ)@



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