title トルク

 
 クルマの情報誌を読むと、必ずと言っていいほど目にするのが「トルク」と「パワー」。パワーと聞けば何となく力のことだなと思うが、「トルクがあって力強い」なんて事を書かれると、あり?トルクも力のことなんかいね?と訳が分からなくなる人が多いはず。
 
 トルクというのはエンジンの回転力のことで、1kgのトルクというのはシャフトから真横に1mの棒を延ばして、その先端に1kgのおもりをつけたときに、シャフトを捻ろうとする力である。んなこと言われても訳分からないでしょうが、自転車で考えるならペダルを回す力のこと。エンジンは燃料が爆発する力でピストンを押し下げ、それをシャフトにまで伝えて回転させる。だからエンジンの回転数が低い(爆発回数が少ない)とシャフトを回す力(トルク)も当然小さく、アクセルを踏んでエンジンの回転数が上がっていくとそれに伴ってトルクも上昇していく。ただ、回転が速くなるに従って、シャフトは惰性で回るようになるので、爆発によって回す力というのは低下してくる。
 
 分かりやすく回転ドアで説明すると、回転ドアの中心がシャフト、動かす人がエンジン、ドアを押す力がトルクに相当する。ドアを押してグルグル回していると、ある程度までは中で人が走って勢いがつく分ドアを押す力は強くなる(トルクが増える)。しかしドア自体がどんどん速く回転するようになると、中の人はドアの回転に合わせてただドアに手をあてて走っているだけになり、もはや押しているとは言えなくなる(トルクが減る)。
 
 ついでに言うならば、怠けてドアの回転スピードについて走らないと、今度は後ろのドアが中の人を押すようになる。止まって休むことは出来ないから、やはりいくらかのスピードでドアに押されて回らなければならないが、今度はドアの方が前から押さえられるので速度が下がる。これが車のエンジンブレーキで、アクセルを緩めるとシャフトの回転が押さえられ、車が前に行こうとする力を弱めるようになる。車は前に進もうとするのに、回りたがらないエンジンのせいで進みにくくなると考えると分かりやすい。
 
 トルクは18.5kg-m/4500rpmというように表され、これはエンジンの回転数が毎分4500回転の時に、シャフトから1mの距離に18.5kgの力があるという事を意味する。
 
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