title パワー

 
 トルクがエンジンの回転力であれば、パワー(馬力、出力)は一定時間にエンジンがシャフトを回した回転量に相当し、1馬力(PS)とは1秒間に75kgの物体を1m引き上げる力である。これまたよく分からないかも知れないが、要するに1秒間にどれだけシャフトを回せるかということ。
 
 今度も回転ドアで考えてみると、1秒間にドアを回すためにどれだけ力を使えるかが馬力に相当する。速く回せばそれだけ長い距離ドアを動かすことが出来るので、馬力も増える。また、回す力(トルク)自体は回転が高速になるに従って頭打ちになるが、その分距離で仕事量を稼ぐことが出来るので、トルクがピークを過ぎて減少し始めても馬力はまだ大きくなる。最大出力のピークが最大トルクのピークよりも高い回転数にあるのはこういった訳だ。回転が速いほどそれだけ馬力は増えるが、ドアがものすごい勢いで回転するようになると、今度は中で走っている人が足はフラフラ、体中がボロボロになり、もはやドアを押すどころの騒ぎではなくなる。ドア自体も壊れそうになって回りにくくなる。これがエンジンにおける機械的な抵抗などのマイナス要因に相当し、馬力は下がってくる。無理してこれ以上回してやろうとすると、中の人はパッタリ倒れてサヨウナラという最悪の事態になる。要するにオーバーレブ(タコメーターのレッドゾーンに突入、もしくは越えること)でエンジンがイッちゃったということで、これだけは何が何でも避けねばならないのだ。
 
 もうお気づきの方もいるでしょうが、馬力が回転量でトルクが回転力だから、この二つには関係があり、[馬力=トルク*回転数]である。いろいろ長ったらしい説明をしたけれど、実はこれだけのお話なのだ。単位をあわせると、だいたい
 
[馬力=0.0014*トルク*回転数]
 
となる。
 
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