title 車線変更のコツ-相手の立場から

 
 さぁ選んでみてくれただろうか?画像がいまいちなので、こんなムチャな入り方しない!って人も多いだろうけど、極端な場合を出しておけば分かりやすいでしょ。さぁこれから実際にこんな入り方をするとどうなのか見ていってみよう。左から自分から見える相手、相手から見える自分、クルマの位置関係だよ。
 
A
 
 まずは相手と並んだ感じのA。ここからグイッと隙間へ突っ込んでいってしまおうって訳だ。横に見えているのが相手のフロントなんだから、結構前に出ているように感じるけど、抜かれる側の前方視界にはほとんど入っていない。横を見ていればどうにか自分の存在には気付いてもらえるけど、このまま入ってくると思うかどうか?自分が抜かされる立場だったら、こんな入り方のクルマに「どうぞどうぞ」って進路を譲ってやるかな?きっと「そんなムチャな入り方すんじゃねー!」って怒るんじゃない?こんなん、「どーしていれてくれないの?」どころの騒ぎじゃなくって、「どーして入ってくるの?」ってのが正しいよね。渋滞でノロノロとしか動かないときには、こんな入り方をしても大丈夫のことがよくあるけど、やめておいた方がいいって感じるでしょ。
 
 普段は抜くか抜かれるかのどっちかしか体験できないから、相手の気持ちになって考えるのはとっても難しいんだけど、実際入り方がおかしいことって多いんだよね。前をなかなか譲らないマナーの悪いドライバーよりもずっと多い。しかも自分では気付きにくいもんだから、なかなか直すことが出来ないんだ。だからもしこんな入り方をして平気な人がいたら、これからは気を付けてみよう。自分の行動が他の人からどう見えるか考えるのが、スムースなレーンチェンジの第一歩だ。
 
B
 
 次はもう少し前に出たB。3ドアで窓の大きなタンポポ号でも相手の姿が先っぽしか見えていないんだから、かなり前に位置しているように感じるけれど、これでもフロントガラス越しにはほんのちょこっと見える程度。Aとサイドウィンドウ半分の差なんだから、位置関係はほとんど改善されていない。横を見てもらえればウィンカーに気付いてもらえるし、フロント越しに少し見てもらえるものの…さてどんなもんだろう?ここでちょこっと考えてみてほしいのは、車に乗ってるときどこ見てるかってこと。だいたい前を見ていることがほとんどで、横や後ろばっかり注意してる奴なんていない、っていうかそんなの危なくてしょうがない。だから前横でウィンカーを光らせたところで気付いてもらえないってことも多い。自分は横へ行こうとしているんだからきちんと側方確認するだろうけど、相手にしてみりゃまさかレーンチェンジしてくると思っていないから、こっちに注意していない可能性がある。常に周囲に気を配れって口で言うのは簡単だけど、実際にはそうそういろんなところに注意を払ってる人ばかりじゃないよね。だからBの位置関係だと、もし気付いてもらえれば入れるし、そうでなければ反感を買ってしまう。渋滞で停まっているときだったら、トラックなんかの瞬発力に欠けるクルマの前に入れることも多いけど、無理だとしても相手に非があるとは言えない
 
 ウィンカーレバーをチコンとやってやれば、それでもう進路変更の意志表示が出来たと思ってる人はかなり多いようだ。でもそりゃどう考えても間違いで、ウィンカーを出してることを相手が認識して初めて意志を伝えたことになる。逆に言えば、相手に意図が伝わらなけりゃ、いくら長いことチカチカやっててもなんの意味もないってことだよ。ひどい人になると車線変更し始めると同時にチョコンとやってみたり、レーンチェンジが済んでからチョコン。論外だよこんなの。前に入るから道あけろって高圧的にやってみても、相手の目にとまらなきゃただの危険行為だし、入りましたよってメッセージなんて見たくもない。誰だっていきなり思ってもみないところから割り込まれたら腹が立つんだから、自分が車線変更するときにはきちんと相手に伝わるような意志表示をしよう。
 
C
 
 じゃぁCが正解かってことになるけど、これでもまだ相手からはウィンカーが見にくい状況にある。特に近い側から入ってこられる場合には、Aピラーが邪魔になってることも結構多いんだ。窓の小さなクルマや着座位置の低いクルマなら尚更だね。このとき2台の位置関係は、自分のリヤとむこうさんのフロントが並んでいるくらいで、前からサイドミラーで見ているとずいぶん後ろにいるように感じるし、自分のウィンカーを把握してもらえてると思っても不思議じゃない。でも実際にこのタイミングで入っていって、「どうぞどうぞ」って前を空けてくれる可能性は6割くらいかな(確証はないけど)?それも渋滞で停まっているときだから、これくらいでも認識してもらえるって程度。だってどうしても斜め前への注意力は散漫になりがちだもの。

 サイドのウィンカーって夜なら目立つけど、昼間だと見落とすことも多いし、前のクルマの陰になって見えないこともある。もうちょっと前に出たり相手側に寄ってたりしていれば、リヤのランプを見てもらえる分入れてもらいやすいと思うけど、なんとも微妙なところだね。ホントは前のクルマとの兼ね合いが大きいから、相手のクルマがどう見えるかだけじゃ判断しづらいんだけど、少なくともリヤのウィンカーで意思表示できるくらいは前に出ていた方がいいね
 
 じゃぁどれも正解じゃないのか?ってことになるけど、正直必ず前に入れてくれるタイミングなんて、ない。道の状況はその都度異なるし、走っているときならスピード如何でとるべき車間も違えば、入ろうとするスペースの大きさも千差万別。行くべきか行かざるべきか…それを一瞬の状況判断で決めなくちゃならないからこそ、車線変更は難しい。みんなきっとそう思ってるし、367もそう感じる。そして…だからこそ、分かりやすいコツが必要なんだよね。
 
 とりあえず、自分が思っているほど余裕を持った車線変更になってないことが多いのは、ある程度納得してもらえたかな?「いや、そんなことない、あっしは迷惑かけずにやってるでがんす」って人も多いだろうけど、まぁなかなか難しいってことにしてもらって、次はいよいよ走ってる際中のことを考えていこう。やっぱり車線変更は走行中が主だからね。とは言えホントのコツはまだ先にしておいて、走ってるときだとCでも全くダメだってことを説明していこう。停まってても走ってても「どーしていれてくれないの?」って理由が分かれば、きっとどうしたらいいのか分かってくるはずだから。
 
ってなわけで走行中の視界に続く
 
title