title アイドリングストップ考-なぜ悪いのか

 
 以前は大いに話題になって、世間をにぎわせたアイドリングストップだけど、みんなやってる?いやむしろ、やったことある?って聞いた方がいいかも知れない。エンジン掛けっぱなしよりもいちいち止めた方が地球環境には良いんだろうけど、でも、面倒くさい…。テレビなんかで盛んに騒がれてても、実際にエンジンをこまめに止めた人ってのは少ないんじゃない?じゃぁ367はどうかっていえば、まぁ一応やってる。こんなページ書いててアイドリングストップもしていないようじゃ、誰も読んじゃくれないよね。ただ、やり始めたきっかけは他の人とは少し違った理由なんで、そこらへんを含めてアイドリングってものを考えてみよう。
 
 エンジンがかかった状態で、もし燃料が補給されなくなると、当然の事ながらエンジンは止まってしまう。そうならないように、回転を保つために必要最小限の燃料を供給している状態がアイドリング。だから、アクセルを踏んで走っているときほどの燃料消費はない。それならそんなに神経質にならなくてもいいじゃないかと思われるかも知れないが、実をいうとここには燃費以上の問題がある。それは、アイドリング時の排気ガス中に含まれるCO(一酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)が走行中よりも割合が増えること。COに関して言えば、アイドリング時や低速走行中が最も多く、ついで加速時・減速時が多く、最も少ないのは一定のスピードで高速走行しているとき。一定高速走行時には、ガソリンは完全燃焼して殆どが炭酸ガスと水となるのだが、アイドリング時には空気が不足して不完全燃焼になりやすいのだ。NOxは、ガソリンが高温で燃えるときに、空気中の窒素が酸化されてできるものなので、エンジンが回っている限り出てくる。エンジンを回せば排気ガスが出るのは当然だから、自動車にはこの排気ガスを清浄化する機構(触媒コンバーター)が付いている。これは様々な金属やその酸化物で作られるもので、ボール状の粒にして容器に詰めたり、モノリス状に成型されたりする。この中を排気ガスが通ると、化学反応により無害な成分となる。
 
 HC・CO・NOxを同時に浄化できる三元触媒が開発されてから(確かトヨタだったと思う)エンジンは飛躍的にクリーンなものとなったが、この触媒コンバーターが最も苦手とするのがアイドリング時なのだそう。だから、なるたけアイドリングストップすべきなのだ。
 
 しかしそうはいっても、のべつまくなしにエンジンを切るわけにはいかない。注意しないと他の車の迷惑ともなりかねないし、そもそも一番タチの悪い排気ガスを出すのはエンジン始動時だから。エンジンを一度ブルルルルンとかけるだけで、アイドリング15秒か20秒分くらいの悪影響(燃費も含めて)が出るらしい。だから全ての信号でエンジンを切ったりするのは全くの逆効果で、意味が無いどころかやらない方がいい。しかし、目安として30秒以上は停止していそうだと判断したら、アイドリングストップをした方がいい。エンジン掛けっぱなしで仮眠をとったりするのなんて論外中の論外。いくら走っているときより燃料消費が少ないといっても、5分のアイドリングで70ccは浪費されるんだ。「エアコンかけなきゃ暑い(寒い)し、音楽だって聞きたいし、エンジン止めて電装品使ったらバッテリーあがるやん」と言う人もいるでしょうが、それはしかるべきところで楽しむべきだと思う。「367の言うとおりやったらふられたぁ〜」などと文句を言われても責任はとれないが、でも音楽聞いたり窓の開け閉めしたりくらいはエンジン切っててもできるから、自分でなんとかして。
 
 最後に、367がアイドリングストップをするようになったきっかけをご紹介しよう。私は去年までエコ運転なんてしていなかったし、スピードもバンバン出してた。アイドリングストップなんてするはずがない。ある時心許ない燃料で走っていると、踏切で止まらなくてはならなくなった。上下線とも通過するからかなり時間がかかりそうだし、エンジンでも切るか…。と、次の瞬間車内の雰囲気が一変。俺の車のCDってこんなにいい音だったんだ…。後はもう病みつき。一度走り始めると慣れてしまっているけど、エンジン音ってかなりうるさい。また、エンジンの音が好きだという人でも、アイドリング時の音を好む人はあまりいないと思う。まぁ、静かな日本車に乗っているとあまり思わないことかも知れないけど、一度試してみることをオススメする。それに、自分が静かだと思うってのは、周りの人にとっても静かだということ。367は神経が図太い方だと思うけど、トラックがアイドリングしながら仮眠をとっているそばでは眠ることが出来ない。そんな人は他にもいるだろうから、アイドリングストップはマナーとしても良いことだよね。
 
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