title 給油の考え方

 
 車が走るときには出来るだけ身軽になって走ったほうがいいってのは、単純に考えても納得しやすいことだよね。しかし実はここで、小さなことかもしれないけれど考えてみなくちゃいけないことがある。それはクルマにとってのパワーとスタミナの素であるガソリンにも重さがあるってこと。タンポポ号の燃料タンクには58Lのハイオクガソリンが搭載できるから、単純にガソリンの比重が0.75として計算すれば、満タン搭載時には58*0.75=43.5kgの重量になる。大体クルマなんてのは走るために必要なエンジンその他のメカニズムをも運んでやらなきゃならないものだから、ガソリンの重量だって致し方ない分野に入るのかもしれない。でもガソリン搭載量というのはドライバーの考えで調整できるもの。F1だってチェッカーフラッグ受けるときには、ほとんど余分な燃料を載せていないようなギリギリの給油を行うでしょ。だったら普段の交通事情ではどうしたらいいのか、考えるのも悪くはないよね。
 
 さて、いざ考え出すとなるとなかなか頭を抱えちゃう内容だ。だって満タンだったら重いっつったって、タンクが空っぽだったら1mだって走りゃしない。人それぞれで走行距離も走る道もクルマの排気量や燃料タンクの大きさも燃費も…すべて違うから、一概にどれくらい載せておけなんてことは言えない。確実なのは搭載量が少ないほど車は幾分か軽くなるということと、搭載量が少なすぎれば道半ばにしてガス欠の憂き目に遭うってことだ。じゃぁ目的地まで辿り着けそうなギリギリの量を多少のゆとりを持って載せておくのがベストだろうか…。
 
 詳しい内容は知らないけれど、ガソリンをいつもタンク半分くらいにして走ると、満タンにしているときに比べて1年間で300円節約できるらしい(きちんとサンプリングをしたデータではないので頭から信じ込むのは危険)。どんな車でどんなところをどれくらい走っているのか分からない以上大して参考にはならないけれど、この300円を高いと見るか、安いと見るか?まぁ仮にこのレポートが劣悪な条件で短距離のものだと仮定し、5000km走って1000円いや10Lの節約と考えてみよう。10km/Lの車ならば10Lで100km走れるから、5000kmが5100kmに増える、と、2%の燃費向上ということになる。10km/Lのクルマが10.2km/Lになるということで、効果としては大きいか、小さいか?元にしているデータが一般性に欠けるので数値はまるっきり信頼できないが、なんらかの意味はありそうだってことだけ踏まえて次へいこう。
 
 ガソリンをあまり積まないほうが燃費にはよさそうだって事を書いたけど、逆にできるだけ満タンにしておいたほうがいいって意見もある。それはガソリンタンク内の空気部分が多い(ガソリンが少ない)と、空気中の水が液体となってタンク内に溜まるのであまりよろしくないというもの。だけど正直言って367はこれは眉唾だと思っているんだ。だってはじめは満タンでも次にまた満タンにするまではどんどん減っていって空気の部分が増えるもの。いっつも満タンにしているからって水抜きが不要になるわけじゃない以上、あまり説得力を感じないんだよね。
 
 それともうひとつ、当たり前のことなんだけど満タンにしなくちゃ満タン法で燃費を測定することが出来ない。ホント聞いててアホらしくなっちゃうくらい当然のことだね。
 
 さてそろそろ367としての結論(意見かもしれない)を書いてみなくちゃいけないね。367としては、満タン法以外に燃費を測定する方法がないのなら、給油するときには満タンにしたほうがいいと思ってる。逆を言えば、オンボードコンピューターや燃料流量計を装着していて、満タン法でなくても燃費が測れるのであれば、余裕のある範囲で少なめに搭載しておくほうがいいってことだ。
 
 なぜか?それはドライバー個人個人が燃費を向上させようと努力すること自体が何よりも大切だと思うし、そのためには自分の走り方と燃費との相関を把握することが不可欠だから。燃費の2%、決して大きい差とは思わないが、日本中のドライバーがガソリン搭載量を減らすのならばその効果は計り知れない、それはそう思う。しかし実際に低燃費を心がけて運転している人は、低燃費運転自体を楽しいものだと感じていて、それは自分の試してみた走り方が実際の燃費にどれくらい反映されたかを知ることが出来るからだ。楽しくなければ誰も実践しないだろうし、楽しくやるからこそ10%も15%も燃費を向上させられるのだから、燃費だけは何を差し置いても知っておく必要があると思う。確かにガソリン量を減らすのは低燃費を目指す方法としては有効だが、それよりも燃費自体を把握しておくことのほうが重要だと感じるんだよね。だから満タン法以外でも燃費を知ることが出来るクルマに乗っている人ならば、ガソリンを減らすのは有効な低燃費技術であるので実践したほうがいいってことだ。少し詭弁じみていると感じるかもしれないけど、分かってもらえたかな?
 
 この項目の内容は、読者の方からメールにてご指摘を受け、やり取りの中から考察と言及をしておいたほうがいいと判断して掲載したものです。有用なご指摘をいただきましたSATG-Suzukiさんに厚く御礼申し上げます。
 
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