title 車内は快適空間

 
 最近の自動車は、技術が進んで本当に快適な乗り物になった。キーについてるボタンを押せばドアロックは解除されるし、スイッチひとつで窓だってウィーンと開く。ラジオは言うに及ばずカセットテープにCD・MD…果てはテレビなんかもついてる車だってある。道に迷えばカーナビが教えてくれるし、エアコンつけりゃ暑さ寒さも何のその。なんだかとってもパーソナルだなぁ。
 
 でも考えてみれば、これらの装備は全部電気製品だ。車内で焚き火して暖まる訳にはいかないからね、当たり前だ。車が走るとき、発電所から電線引っ張っているはずがないから、この使われる電力は全て自前、要するにエンジン回してバッテリーに貯め込まなくてはならない。するってぇと電装品を使えば使うほど、燃費は悪化するってことになるね。ははぁ、例の話か…と感づいている人も多いだろうけど、ちょこっと考えてみよう。
 
 まず電気といえばライトだ。スモールランプつけたままエンジン切って出かけちゃったら、バッテリーが上がって往生扱いたという人も多いだろう。ドアがちゃんと閉まってなくて、ルームランプが点いているだけでも上がっちゃうことあるもんね。ヘッドライトは前方を照らし出す必要性があるから、電力消費はものすごい。だけどね、暗い夜道でヘッドライト点けないのは自殺行為だから、ちょっとでも暗いなと思ったら点けなくちゃ仕方ない。こっちからは前が見える場合でも、ライトには自分の存在を対向車や歩行者に知らせる役目があるからね、さっさと点けよう。ただフォグランプは、霧が出ていない限り無意味に点けてはいけない。目的と構造上、普通のヘッドライトよりもずっと明るく照らすから、電力を多く消費する。それに対向車にとっては眼眩まし以外の何物でもないからとっても迷惑だ。ちなみにドイツなんかだと、霧が出ていないのにフォグランプ点けて走っているとすぐ警察に捕まるヨ。
 
 次は音楽。音を鳴らすって事は空気を振動させるから、大きな音で聞いてると結構電力食うのかもしれない。でもこれには確たる裏付けはないし、音楽聞いてリラックスして走った方がいいだろうから、気にせず楽しもう。でも、よその車のクラクションが聞こえないくらいの大音量にはしない方がいいかもね。昔北海道で、車の窓締め切ってカーオーディオがんがん鳴らしていたら、踏切の音が聞こえなくて電車と衝突するって事故が頻発したことがあった。いくらパーソナルな空間といっても、外界と全く遮断されてしまっては危なくて仕方ない。ちなみに367は、踏切では必ず窓を開けるよ。
 
 そして最後がエアコンだ。電力を最終的に熱源に変えたり、物理的に風を起こしたりするわけだから、かなりの電力消費だ。一度エアコンONとOFFでタコメーターの針を比べてみるといい。車にもよるけど、500r.p.m.くらいは高い回転になってないかな?要するにそれだけエンジンを余計に回す必要があるのだから、燃費にダイレクトに響いてくる。10〜20%は悪化するんじゃない?排気量の小さな車なら影響はものすごいし、第一パワーがなくなる。真夏の盛りにクーラーつけるなと言う気はサラサラないけど、あまり不快にならずに耐えられそうなときには、控えてやった方がいい。
 
 暑いとき、窓を開けるのはどうか?これまた空気抵抗が増えるので燃費は悪化するけど、エアコン掛けるよりはずっとマシなことが多いね。このとき、二つの方法がある。一つは前の窓を開けて巻き込んでくる風で涼む方法。もう一つは後ろの窓を開けて、エアコンのベンチレーターから風を導入する方法。豪勢に風を巻き込んでくれるような車なら一つ目がいいし、そうでなければ二つ目がいい。中には後ろの窓がはめ殺しになっているクルマもあるから、どうしようもないこともあるけど。方法は、外気導入にしてエアコン自体のスイッチはOFFにするけれど、温度設定はcool側へやっておく。前から風を吹き付けるモードにして後ろの窓を開けて、走る。あまりスピードが出ないようなときは効果がイマイチなので、前を開けて自然の風を待った方がいいかも知れない。
 
 冬はどうするか?これは意外とさっきの二つ目の方法が効くよ。風がベンチレーターを通るとき、勝手に少し暖まってくれるから、走ってさえいれば結構ぬくもる。ただ、停まってしまうと窓から冷たい風がびゅんびゅん入ってくるので要注意。
 
 なにもここ一番の勝負!ってときにもエアコン代ケチれとは言わないけれど、こういうのは積み重ねだから、少しは気にしてみてもらいたいな。
 
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