エコドライブ

本気!?エコドライブ! 実際に活用できなきゃ意味がない!


★ 燃費はONOFFの平均


普通、燃費というと『平均燃費』を指すが、これは『平均程度の燃費で走り続けた』ことではない。行程全体の走行距離を行程全体で使ったガソリン量で割ったらその数字になった、というだけのことである。これ、実はスゴク重要。
 
たとえば平均燃費が20km/Lだったとする。が、これは実際に20km/Lくらいの燃費でずっと走っている・・・なんてことは全くない。言い直せば、20km/Lということは100m走るのに5cc使うってことだが、常に5cc使いながら100mを走ってるハズがない。
 
下はある日の走行距離に対する燃費を示したものである。横軸が距離km、青線が燃費km/L(横軸には走行時間をとる方法もある)。走り始めが非常に燃費が悪く、走る間に数値が向上。そして平均燃費に落ち着く。普段はこうして時系列を横から見ることはないだろうが、インパネの燃費表示がこんな感じで動くのを感じているハズだ。
 
燃費の経緯

瞬間燃費ならともかく、平均燃費を眺めていると、いきなり数字がゼロやら100やらガクガク動くことはない。だから燃費をよくしたり悪くしたりする動作が連続して流れているような気がする。
が、使った瞬間ガソリン量をあわせると下図。燃費はそれほど上下しなくても、ガソリン消費量は想像を遥かに超えて振れ幅大きく動くのだ。
 
燃費と瞬間消費ガソリン量の経緯

当たり前の話だが、ガソリンを多く使うと燃費は悪化(↓で示した部分で顕著)し、使わず走れば(12〜21kmあたり)どんどん向上する。そう。使ったり使わなかったり。いつでも似たような効率で走り続けてなんぞいない。走行距離を重ねていくと、ガソリン使用量に比して燃費の変化は小さくなってしまうから気付きにくいが、消費量は劇的に変化させつつ走っている(22km以降)。
 
燃費と瞬間消費ガソリン量の経緯

上図は走り始めの数qを抜きだしたものだが、こんな短時間でもガソリンのONOFFを繰り返している。走り始めの消費は暖機運転によるもので、その影響だけでも結構大きいことは他人の数字を信じ込むなの例で示した通りだが、それより遥かに大きなガソリン消費の山がたくさんある。
このグラフはハイブリッド車 アクアのものだから、当然ながら普通のエンジン車とはガソリンの使い方が違う。信号待ちのアイドリングはもちろん、EV走行もない。しかし走行中にアクセルオフすればガソリン消費はゼロになるし、消費量を大きく変動させながら走っていることに変わりはない。
 
上り坂。加速。特に停止からの発進での消費がデカイ。谷底の信号で止まったりすると最悪だ。
 
さてここで最初の話に戻ろう。平均燃費とは行程全体の走行距離を行程全体で使ったガソリン量で割ったもの。走行距離は出発点から目的地だから基本的に一定。だから燃費を考えるのに重要なのは使ったガソリン量の方。懐に直接響くし。
だが実際には、発進などの加速でドバッと大部分を消費し、定速で巡航したり減速のときにはほとんど使わない。グラフで言えば赤の山になってる部分でガソリンを使う。山が多いほど、そして大きいほど、使ったガソリン量が多い、つまり燃費が悪い。
 
だからつまるところエコドライブってのは、この山をちょっとでも少なく、小さくして、そのガソリン消費量の合計を抑える努力に他ならない。
 
ふんわりアクセルとやらで山を低く保っても、その山が長く続くようではあまり節約にはならないし、次の信号で引っ掛かれば山がひとつ増えて却ってマイナス。周囲に与える影響もある。
それよりは遠くを見るようにして、なるべく止まったり加減速しなくて済むような走りを心掛けた方が、結果的に使うガソリンは少なく済む。
 
エコドライブは瞬間的なスキルではない。走りの流れをつくるスキルなのだ。