エコドライブ

本気!?エコドライブ! 実際に活用できなきゃ意味がない!


燃費は意外とアテにならない


現在広く使われているのはkm/Lの燃費だし、当たり前のように車で表示されるのも(外車でなければ)コレだから、今更表示方法を変更しろなどと言わない。cc/kmやL/100kmといった表示だと、頭の中でイメージするのに桁を合わせなくちゃならないという煩雑さは存在するし(割り算を要するkm/Lよりはずっと楽だが)。
 
それでもやはりkm/Lの燃費ってのは結構アテにならない。
 
何よりも、いつどれだけガソリン食うのかが分かり辛い、イヤ、サッパリ分からない。停車時のアイドリングとかスタート時とか、燃費悪化要因はある程度知られているし、分かるんだけれども、その悪化程度が分からない。距離の表示なんだからガソリン消費量が掴めないのはある意味当然だが、これは困る。
 
たとえば駐車中のアイドリング。瞬間燃費の表示は0km/L。停まったままで走らないから分子は0。分母のガソリン使用量が10ccだろうが10000ccだろうが、燃費表示は0で変化がない。
これじゃ、なんぼ無駄にしたか分からない。省エネが叫ばれる世の中になっても駐車場でのうのうとアイドリングしながら昼寝する人が後を絶たないのは、自分が垂れ流したガソリン、いやドブに捨てたカネの量が認識できないからだ。
 
これを積算燃費で管理すると、つまり全行程の平均燃費で考えると、アイドリングで悪化した燃費を取り戻すのが非常に難しいと分かる。なので多少マシ。だが別の問題が生じてくる。
走行距離によってその悪化程度が一定ではないため、ひとつの要因による悪化量が分かりにくい。
 
たとえば、10km/Lの燃費で50km走ってから、次の1km走るのに渋滞で計1Lのガソリンを要したとする。大渋滞でエアコンガンガンならあり得ない数字じゃない。この1km区間の燃費は1km/L。もちろんとんでもなく悪い。
この51km走った時点での燃費はいくらかというと、50kmまでに5L使っているから、51kmを6Lで走った計算になる。8.5km/Lを表示するハズだ。
ではこれが100kmを10km/Lで走ってから1L消費だとどうか。同様に101kmを11Lで走るから9.18km/L。恐らく9.2km/Lの表示になるだろう。
さらに500km走った後だったら?501kmを51Lで走るから9.82km/L。恐らく表示は9.8km/L。走行距離が短かったときは10から8.5まで落ち込んだ数字が、9.8まで、たった0.2しか悪化しない(ように見える)。
 
当然ながらどの場合も悪化区間は1km/L。それなのに、大して影響ないように見えたり、すごく影響受けてるように見えたりする。冷静に考えればこれっておかしなことだ。
 
ただこの点に関して言えば、cc/kmで表示しても似たような状況。上と同様の場合で考えれば、100cc/kmだったものがそれぞれ117.65、108.91、101.79に悪化する。
やはり悪化程度は走行距離によって変わってしまう。分母と分子両方の数値が変動するから当然ではあるが。
 
このように、燃費を距離とガソリン消費量の比率による『効率』で表現しようとすると、個々のシチュエーションにおける実際のガソリン消費量の変動は把握しにくい。エコドライブに取り組み始めても、その効果は何がどうなってるのか今ひとつ分からない。結局、続かない。
 
燃費ってのは結局その程度で、いつでも実際的な数値であるとは限らない。知りたいことにあわせてどんな指標を選ぶか、きちんと考えなくてはならないのだ、実は。
 
先ほどの例の場合でも、使用ガソリン量だけ見てたら、「ウゲッ!大して進んでもないのに、1000ccも使った!」と驚愕することになる。アイドリングや渋滞による燃費悪化を実感したければこれが一番だ。ただこれも、1000cc使って走った距離が1kmだってのは分からないんだな。数値を選ぶのもなかなかに難しい。