エコドライブ

本気!?エコドライブ! 実際に活用できなきゃ意味がない!


★ 素早くゆっくりの極意


燃費のことを考えれば、走り始めのアクセル踏み込みは抑えたい。動き出してしまえばよいが、タイヤが止まってる状態での踏み込みは特に無駄になりがち。だから最初の一瞬だけでもアクセル踏まずにクリープだけで進みたい。
 
しかしクルマはアクセル踏まなきゃ進まないし、過度のチンタラは周囲の迷惑。ついでに、のんびりすればするほど燃費がよくなる、という訳でもなく、度を越した低速発進ではむしろ燃費も悪化する。だから素早く加速もしたい。
 
つまりエコスタートでは「ゆっくり」と「素早く」の両立が求められる。
 
真逆なのに両立なんてできるのか?普通そう思う。そして、どちらかを諦めるという結論に終わる。
「ふんわりアクセルeスタート」は「ゆっくり」重視だし、後続車のことを考えてサッサと走りだそうというなら「素早く」重視。
率直に言って、それじゃどちらもエコスタートでも何でもない。ただの発進だ。雰囲気だけのエコ。
 
だが「ゆっくり」と「素早く」の両立は可能だ。しかも、いとも簡単に。
 
アクセルを踏み込みたくない、ということは、どうしても加速は鈍い。つまり「速く」ダッシュはできない。
ならば答えはただひとつ。「早く」動きだすしかない。すごく簡単な話。
 
前の車が進んでからやっと周囲の確認を始めてたりするから遅れるのだ。
これでふんわりアクセルなんてしてたらあっという間に前の車に取り残され、後続車の怒りを買うことになる。結果的にアクセル踏み込んで急加速を強いられる。
 

 
見ての通り、普通のスタートだ。しかしあっという間に前の車に置いていかれている。それほど極端なスロースタートではないのに、だいたいこうなる。緩い加速で済まそうと思ったら、どこかで帳尻をあわせなければならない。
 
だから、前の車と同時に動き出せ!
たった1秒と侮るなかれ。その1秒がエコとエゴを分けるのだ。
 
前の車と同時にスタートすれば、アクセル踏み込もうにも前の車がいるから不可能。自然と急加速は避けられる。
最初の車間は停車時の車間と同じ程度なので、ちょっと狭く感じるかもしれないが、まだスピードが低いから大丈夫。10km/hなら1秒で2.8m。クルマ一台分の車間でもあれば十分だ。
前の車より多少遅いペースで加速すれば車間は徐々に開いていく。必要な車間を確保しながら進むだけで、前の車よりゆっくりした加速が約束される。誰でも勝手に簡単にエコスタートできるのだ。
 
信号の先頭にいたならば、青と同時に動き出せば話は同じ。この場合は前の車がいないので急加速だって可能だが、スタートのタイミングが早まれば早まるほどより慎重な安全確認が必要になる。アクセル踏み込めるのは死にたい愚か者だけだ。左右前方を確認しつつ加速していけば、勝手にエコスタートになる。
 
事故を起こしちゃいけないから、何が何でも早いタイミングで走り出せというのではない否が応でも必要性が高まる安全確認で加速をセーブするのがポイントなのだ。
 
実際の例を見てみよう。
 

 
この例は、停車中の車間を使って前の車よりむしろ早めに動き出し、同じく信号の切り替わる瞬間に停止線を越えるようにタイミングを合わせている。
 
ご覧の通り、高々1秒かそこら早めに出ているだけだ。先ほど書いたように2.8m。安全確認をきちんとする余裕はあるし、フライングで追突するような距離でもない。そもそも誰だって普段より注意深く安全確認を行なうはずだ。
しかしこれが50km/hにまで達すると、たった1秒のアドバンテージで14mの距離を稼ぐ計算になる。こいつを使って加速のほんの一瞬の鈍さを補う、ということだ。こうすれば、きちんと前の車が進んでくれさえすれば、普通についてくだけで遅れず無理なく流れに乗れる。普通に加速してればOK。「ゆっくり」とか考えなくていい。簡単だ。
 
問題は、前の車と同時に動きだせるか。
 
信号待ちで携帯とか弄ってちゃダメだ。ボーっと前を眺めてても難しい。
前の車が見ている部分を見ておくのだ。ガラスを通して2台前のブレーキランプが消えるのに気付けば、前が動きだすタイミングを掴むのはそれほど難しくない。たまになかなか前が走りださずイラッとすることもあるが、少なくとも急加速だけはしないで済む。
周囲の安全確認もできるだけ早いうちからしておく。先にちゃんと気を配っておけば、スタート時の確認事項も少なくて済む。早めにスタートするのは別に難しいことじゃない。
 
エコスタートはスタート前の停まってるときが重要。ゆっくり走りだす余裕を先に作っておくのだ。そうすれば、深く考えなくても勝手にエコスタートになる。これこそが極意だ。