エコドライブ

本気!?エコドライブ! 実際に活用できなきゃ意味がない!


所要時間の短縮に


どんなスピードで走るか、の前に、なぜスピード出すのだろうか?
 
速く走りたいから、というより、目的地に早く着きたいからだ。
車を走らせていると血が騒いでついついアクセルを踏み込みたくなる人もいるし、人間誰しも少なからずそうした性情があろう。が、スピード出すだけ早く到着できそうだってのが本当だろう。そりゃ同じ距離走るのに、50km/hより60km/hで走れた方が、かかる時間も短かいハズ。
 
しかし本当にそうだろうか。
どれだけのスピードで走っているかは、メーター見ればすぐ分かる。しかしどれくらいの時間をかけて目的地まで辿り着いたかは、出発時刻と到着時刻から計算しなきゃ分からない。インフォメーションが表示される車でも、知ることができるのはエンジンを切るときだ。
つまりきちんと把握している人は少ない。
 
言い換えれば、出発点〜目的地の”実際の平均スピード”は、あまり考慮されない。これがないと本当に早く着いてるかどうか全く分からないのに。
 
普段道路を走っている時、一定速度で延々と走り続けてなんていられるだろうか?
せっかく速度を上げても前に詰まってスピードダウン。信号に引っ掛かってゼロまでスピードダウン(停止)。歩行者を待つのに・・・などなど、定速巡航なんてとてもムリ。
 
そして意外と認識されていないことだが、平均スピードはいとも簡単に下がるのに、上げるのはものすごく難しい。速度を上げることで短縮できる時間は想像以上に短いからだ。
 
たとえば6km走るとする。日本橋からだと泉岳寺くらいまで行ける。50km/hでずっと走れれば7分12秒かかる計算。60km/hなら6分だから1分12秒短縮できる。
 
しかし信号で一度停まれば1分くらい軽くロスする。いくらスピード出しても引っ掛かる信号が同じならメリットはほぼゼロ。この区間のように信号が30か所近くある場所では尚更だ。
 
要するに、燃費云々を置いといても、『ハイスピードでどこまで長い区間走るか』『どれだけスピード出すか』よりも、『どれだけスピードを殺さず走れるか』の方が影響デカイ。
 
いくらスピード出して急いでも、50km/hなら止まるハズだった信号を抜けて、しかもそのアドバンテージを最後まで維持できなければ、実質的に所要時間は変わらない。ぶっちゃけ、スピード出すメリットは信号一発で消されるのだ。
 
せっかく60km/hまでスピード上げても、頻繁に10km/hだの20km/hだのまで速度を落とさなきゃいけないようじゃ、結局のところ全体の平均は30km/h程度で終わったりする。極論すれば、それなら30km/h近辺で加減速なく走り続けても一緒。
 
だから単に高速だ低速だと言うだけではあまり意味がなく、止まったり減速したりする機会をなるべく減らすための速度調整が重要となる。所要時間も短縮できるし燃費もよくなる。
そのためには車間距離を保ち、遠くを見ながら運転するのがどれだけ重要か、分かってもらえるだろう。そしてこれが『加減速のない運転』というよく耳にするキーワードの真の意味である。
 
最後に例として、私自身の毎日の通勤往路に要する時間と燃費を示した図を挙げよう。
 

所要時間と燃費


郊外の下り坂メイン16.1kmだが、区間中の信号機はたったの5か所。渋滞もまず発生しない。走る速度は道路の流れにより様々で、最も遅くて50km/hくらい、速くて70km/hを超えるくらい(ただし1月(J)や2月(F)は路面凍結や雪のため大幅にスローペース)。下り坂区間は+α。
つまり信号や渋滞の影響を受けにくい、速度を上げるメリットが出やすい道だ。
時間や距離の計測は全て車のインフォメーションを元にしている。
 
所要時間(青)を見てほしい(燃費(赤)はオマケ)。21分(平均スピード46.0km/h)を中心に、20分(48.3km/h)〜22分(43.9km/h)でバラけている。
 
最も短時間で着けるのは、当然ながらハイスピードで走って信号に引っ掛からなかったとき。一度も止まらずスムーズに走ったとしても、住宅地などの低速区間があるので19分までの短縮が限界だ。
逆に最も時間がかかるのは、これまた当然ながら速度が遅く信号にも引っ掛かったとき。これに当たると23分かかることもある。
 
しかしご覧の通り、基本的には21分前後である。
ハイスピードでも信号で止まれば結局遅いし、スピード出さなくとも信号をタイミングよく通過できれば遅れない。なべて見れば、どんなスピードで走っても所要時間は大差ないのだ。
 
もちろんハイスピードで走ればひとつ前のタイミングで信号を抜ける可能性は高まる。しかし郊外の信号は数km先。青信号のタイミングを計るのは難しい。結果的に赤信号に引っ掛かって、後ろからトコトコやってきた車に追いつかれることもよくある。その確率をどう捉えるかはドライバー次第だが、あまり率のよい賭けではない。
 
信号の少ない郊外でもこの通りなのだから、市街地では巡航速度の意味はもっと薄れる。それよりも、先の道路状況や信号を確かめて、タイミングよく抜けることを目指した方が遥かにbetterだ。