エコドライブ

本気!?エコドライブ! 実際に活用できなきゃ意味がない!


遠くを見つめ 近くは眺める


「できるだけ先を見ろ」と言われても、どれくらい先かって疑問が湧いてくる。
とりあえず最初に、独りで走ってる状態を考えよう。他の車を気にしなくていい場合ね。
 
ところでいきなりだけど、これまで「見る」って普通に書いてるし、たぶん普通に読んでるだろうけど、この言葉は結構くせ者だ。大雑把に分けても、能動的に自分が見るのと受動的に見えるってのがある。分かり易く言えば英語のwatchとsee
この認識の差がかなり大きいので、細かいようだけど使い分けをしたい。
ここだけ英語使うのも妙だし、これからは意識を向けて「見つめる」と漠然と「眺める」で書き分けるので、なんだか邪魔くさいけど、そのつもりで。
 
さて、独りっきりで走ってるときは、進む道の先がどうなってるか確認できれば走れる。
問題は道のどの辺をどう認識するか。
答えは・・・”遠くを見つめ、近くは眺める”。
 
安全のことを考えれば近くから遠くまで全部に注意を払うのが望ましい。
しかしね、道路上のもん全てを見つめようとしても、すぐ疲れちゃうし、実質ムリだ。
 
そりゃぁ全てに最大限の気を配れたら一番いいのは分かってる。でも人間の集中力には限界がある。交通安全に盾突くつもりは毛頭ないが、ムリとまでは言わんにしても、実際結構厳しいと思う。だって基本的にはみんなアマチュアなんだから。
だったら、近くも遠くも全部を見つめようとするのは、最初からやめちゃう方が現実的だ。
 
詳しくは例を見ながら説明しよう。どこにでもありそうな、右にカーブしている道を走るとする。
先行車なしの右カーブ
カメラの視野の関係上、実際より左右の視野が狭いんだけど、雰囲気は分かるだろう。この道、どこに視点を置いて(見つめて)走るだろうか?
 
歩道や路面の状況が気になって、カーブに差し掛かる前あたりを見つめる人は結構いるだろう。すると視野はこんな風になる。
近くを見て走ると・・・
明るいほどきちんと意識が向いていることを示す。真ん中の明るい部分(見つめてるとこ)が最もよく認識でき、その周囲が「見ている」というより「目に入ってる」に近い、すなわち「眺めてる」部分だ。視点から遠ざかるにつれて、当然ながら意識の中でも希薄になっていく。
 
ここで注意してほしいのが、これは2次元の小さい画像だってこと。この画像だけ見ていると、ジッと注視してる周囲もハッキリ見える気がするし、むしろ全体が鮮明かもしれない。
けど実際に運転するとフロントガラスはもっと大きいし、3次元でしかも結構なスピードで近づいてくる。遠近感のない2次元の画像とは違ってて当然だ。
 
運転中って、視点を置いてる地点から手前側のことは認識できるけど、その先のことはほとんど分からない。
 
そりゃ遠くだって見えるよ。視界には入ってるんだから。でも遠くだから小さくしか見えない。注意を向けてなかったらほとんど分からないのだ。分かんなきゃ見えてないのと一緒。
だからこの画像は意外と誇張じゃない。注視してる場所より先はよく分からない。
ま、これは自分の車でやってみれば、言わんとするところは理解してもらえるだろう。
遠くに視点を置くとこうなる
では遠くに視点を置くとどうなのか。この例では右にカーブしてるから、どう頑張ったってそこまでしか見えない。結構距離があるけど、そのあたりを見つめてやる。
 
見つめてる地点の手前しか認識できないのは先ほどと同じ。しかしその地点がより遠くにあるもんだから、眺める部分はかなり広くなっている。
遠くの状況をいち早く把握できると同時に、運転に必要な前方の状況を認識できる。それだけ対処が早くなり、エコドラもし易くなる寸法だ。
 
まだある。
近くのものは視野の中で近づいてくるスピードが速い。
そりゃそうだ。1m進むとしたら、50m先のものが49m先になるのと10m先のものが9mになるのじゃ全然違う。2%の動きと10%動きだからね。
フロントガラスと横のガラスからガードレールでも眺めて見え方を比べりゃすぐ分かる。
 
速く動く近い部分を注視してたら目が疲れちゃう。できるだけ遠くに視点を置くってのは、かなり楽に走るコツでもあるんだ。
 
実際問題として、ものすごくキツいカーブだと、道の先を見ようと思ったら車のすぐ手前が視野から外れて認識できなくなっちゃうこともある。
だから現実には、進行方向の視野を全てカバーできるように、遠くを見つめながら近くにもチラチラ視線を向けることになる。
認識しなくちゃならないコトが近くに現れたら、否応なしに近くに焦点を当てなきゃならないんだし、これは問題ないんじゃないかな。
 
ぶっちゃけ自分しかいない道路だったら、大抵の場合は近くを見てても無難に走ることはできる。
でもできるだけ遠くに視点を置いといた方がかなり走り易くなる。ということは、エコドラし易くなる。それは進むべき道の状態をいち早く認識できるから。
こういうのって習慣もあるから、普段からクセをつけといた方がいいと思うよ。

遠くを注視しながら走れば、進む道筋全体も把握できる。