初版 Jun.11,2008
このアンプは、名球2A3をトラディショナルなインターステージトランスドライブ方式の回路で動かすことを試みたものです。回路構成は、電圧増幅が高μ3極と2極の複合管の6ZDH3AでST管の5球スーパーには必ずと言って良いほど用いられていました。ドライバーは出力が0.28Wの直熱3極管のUX12Aで並三ラジオの出力管として用いられていました。終段は直熱3極出力管の2A3プッシュプルで一枚プレートの2A3Cを用いています。位相反転と終段の駆動はトランス方式としました。 |
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回路構成は、電圧増幅はμが100の3極部と2極部同封複合管の6ZDH3A(6SQ7-GT相当の日本だけの球)で、ドライバーはμが8.5で出力が0.28Wの直熱3極管のUX12A、終段はμが4.2でPdが15Wの直熱3極出力管2A3Cのプッシュプルで、プレート電圧300V、固定バイアス-62VのAB2級で20Wの出力を目標としました。 |
![]() 2A3トランスドライブ・プッシュプルアンプの回路図 |
インターステージトランス方式のアンプを試してみたくて、終段を2A3に決め、ドライバートランスには、設計の自由度が大きそうなソフトンのRC-20を購入し、あり合わせの部品でモノラルアンプを試作してみました。シャーシーがジャンクなので余分な穴が多いため、穴隠しのためD.I.Y.ストアの木製小物入れを外枠に使ってみましたがチョコレート色塗装のシャーシーと良く合っています。四個のトランス類が並んだ量感(本当に重い)に負けないST管の五本並びも良い感じですが現在は5Z3が5AR4に替わり一寸貧弱になったのが残念です。 |