| Abstract |
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| 24節気の定め方には平気法(または恒気法)と定気法の2種類がある。平気法は、1太陽年を単純に24等分したものであるが、定気法は「ケプラーの法則」を応用した複雑な計算が必要である。 現在、多くの暦、カレンダーなどに掲載されている24節気は定気法によっている。しかし日本の公式な暦に定気法が採用されたのは江戸時代末期の天保暦だけで、それ以前の千年以上にわたって平気法が用いられていた。 平気法によって節気を求め、定気法とどれくらい違うかを確かめて見た。また「ケプラーの法則」を用いて定気法による節気を誤差数分以内で求める計算アルゴリズムを掲載する。 |
| 序 |
| 平気法と定気法 |
| 平気法による試算 |
| 定気法−1 太陽の黄径から地心距離を求める |
| 定気法−2 翌日の黄径を求める |
| 誤差について |
| 天球、黄道、黄径 |

| =1 (1) |
| x=a | cosφ | (2.1) | ||
y=a | sinφ (2.2) |
| Rcos(Φ+180°−ΦP)=x−a | e=a(cosφ | −e) | (3.1) | ||
Rsin(Φ+180°−ΦP)=y=a | sinφ | (3.2) |
tan(Φ+180°−ΦP)=S= | (4.3) |
cosφ= | (4.3') |
| 近日点の反対側(90°<Φ+180°−ΦP<270°)のとき | − |
| それ以外のとき | + |
| Φ'= |
| C= |
| C= |
R2dΦ=a2 | (1−ecosφ)dφ |
C= | (6) |
C= | =0.98551(°AU2/日) (7) |
| Φ1=Φ0+ | (8) |
| Φ1(0)=Φ0+ |
| Φ1(1)=Φ0+ |
| 翌日の黄径を求める。 |
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| ts=t0+D | (9) |
| ts= | (10) |
| Q0= | (11.1) |
| Q1= | (11.2) |
| Q0≒ | (R02+R0Rs+Rs2)(Φs−Φ0) (12.1) |
| Q1≒ | (Rs2+RsR1+R12)(Φ1−Φs) (12.2) |
| 太陽が春分点を出て再び春分点に達するまでを黄径三百六十度とします。周天三百六十度というのはこのことです。これを二十四等分した位置にそれぞれの節気を配して、1ヵ年の気候の推移を知るようにしたものです。 |