ザヨのエッセイ・4
今回はちょっと真面目に小説の話でもしましょう。
え〜一応今のところ私は同人歴10年の身なんですが、小説は全然ダメでした。
物心付く前からイラストを描くことが大好きだった私は、とにかく無駄に紙とペンを消費して育ってきましたがその中で
小説を書くということはまるでありませんでした。
自分の描いたイラストのキャラに勝手に名前とか付けて簡単な設定を作ることぐらいはしてたんですけどね、どうして
も小説には結びつかなくて。
でも漫画は描くのが好きでしたね。
だって、イラストを大量に描いて思った事をキャラの言葉として書けばいくらでも原稿が描けます。
漫画も、あくまでイラストの延長です。
で、根っからイラスト好きだった私は正直、ただの文面だけの小説なんて書いても楽しくなかったわけなんです。
じゃ、何でこんなの書いてんのさ。
ってことになりますよね?
これは思い起こせば、ちょっと前。
何でこんな事になったのか経緯はすっかり忘れているんですが、あれは確か私が11、12歳くらいの頃でしょうか。
何故かいきなり買い物に行った先で親にワープロを買って貰ったんですよ。
欲しい≠ネんて一
言も言った覚えは無
い。
だって根っからのイラスト好きだし。
つーか
決して安い買い物ではなかったように思う……
しかし、買ってもらったからには使わなければ悪いような気がする。
もしやこれは、イラストばかり描いている私を心配して少しは文章も書けよと言う意味合いを込めて私に買ってくれた
のだろうか……
いや、芸術一家の我が家族がそんなことする筈が無い。
余談だが私の祖母は書道、母は花道、父は写真家(屋)という芸術一家である。
私の両親は自分たち同様に娘である私にも何か芸術に秀でているに違いないと勝手に思い込み、その部分を探そう
と、じつにいろいろな事をやらせた。
もちろん無理矢理やらされた記憶は無い。
興味の無いものはやらせても無駄だと思っているからだ。
幼稚園の頃、母親の生け花を見よう見まねで楽しんだ事もあったし、どこかの甘味処で飲んだ抹茶が美味しかったと
言えばその帰り道に茶道の道具一式を買い与えてくれたりもした。
小学校の自由研究に写真を撮りに行きたいといえば、父は何十万するのか分からない巨大な一眼レフを脚立付きで
渡してくれたし、油彩に興味があるといえば本格的な道具を提供してくれた。
漫画を描くのが好きだといったら、いつの間にか画材とコピー機が私の部屋にあった。
お姫様に憧れた私は幼い頃からドレスのようなものを着て育った。今でもピンクハウスくらいなら着ている。
何となく五歳の頃から二十歳までピアノを習ってみたり、祖母の大正琴を弾いて遊んだこともあった。
クリスマスには母親のギターを貰ったがこれは一度も弾いた事が無い……
……ここまで書いて、もしかしたら私の両親は著しく子育てを間違っていたのではないかと思った。
こんなんだから我侭で世間的に何かズレた娘に育ったんだ。
でもその娘の両親もズレにズレまくってる人間だから、これは仕方の無い事なのだろうか……
このズレまくってる親子のせいで何度ごーきが顔を引きつらせた事か……すまぬ、ごーきよ……これからもよろしく。
余談がかなり長くなりました。
とりあえずこのワープロは単なる親の思いつきか、そうでなければ恐らく私が寝言でワープロを打ってみたいとでも言
ったんでしょう。
……と、まぁそういった経緯で私のものになったワープロはそれなりに活躍してくれました。
ちなみに初めて書いた小説は
全寮制の男子校を舞
台にしたホモ小説だ
った。
それでいいのか小
学生。
……まぁ、いっか。
そんな訳で私は書く楽しみも覚えたわけですが……
10年近く書いててこ
の程度かよ。
とか思ってもそっとして置いて下さい。
イラストもですが、本人が好きで描いているだけなんで。
やってる本人が楽しければそれでいいんです(きっぱり)。
……というポリシーのもとで書いているんで気にしないでやって下さい。
向上心も無ければ競争心もありません。
生まれながらに、まったりとぼへ〜と生きてきたもので。
今更どうにかなるも
んじゃないのです。