キャラ語り 〜火波・紅蓮編〜
薄幸の吸血鬼、幸も薄いが影も薄い地味で目立たない男
しかし長年積み重ねてきた人生経験は彼に大人の魅力を醸し出させる(たまに)
キャラ語り
火波は小説中で常に他のキャラたちとは対照的な立場にいるのじゃよ
失った記憶を取り戻そうと前へ進み続けるシェルと、
何もかも失い自暴自棄になり魔物の本能のままに過ごしていた火波
生死の境を彷徨い、それを必死に救おうとする仲間たちと、
それを見つめる、望まない永遠の命を得た火波
革命という目的を定め未来のために努力する遊羅と、
何の目的も持たず未来に闇しか見出していない火波
魔物に姿を変えられても前向きに新たな人生を受け入れたカーマインと、
身も心も魔物に成り果てて闇夜の世界で殺戮を繰り返していた火波
こうして自分と対照的に生きる仲間たちの姿を目の当たりにすることによって、
自分自身を見つめて、人として生きていた頃の心を取り戻して行く―――…
…というストーリーにしようという思惑があったのじゃよ
最終目的として、人を愛するという感情を思い出させようと決めておりました
小ネタ
猫(耳)キャラのメルキゼに対抗して犬キャラを作りたかったのじゃよ
それとトホホな弄られ役の三枚目キャラも一人欲しいと思って…
ついでにMキャラも欲しかったので、その要素も詰め込んでみたのじゃ
ゴールド×ジュンは、別にMっ気があるわけでもない非力な年下の青年を、
良い歳した大人が縛り上げて強引に痛めつけるという痛々しい構図ばかりが
目に付いて…裏ページ用の小説を書いていて後味が悪かったのじゃよ
なので彼らとは正反対のカップルを作る事にしよう…と思ったのじゃよ
こうしてMっ気があり、体格もゴツくてそれなりに力もある火波と、
華奢で非力な年下少年(勿論Sキャラ)であるシェルとのコンビ結成となりました
名前の由来
当初の設定では火波も記憶喪失という設定にござりました
本名はグレンなのじゃが自分の名前は思い出せない
唯一思い出せるのが妻の『ホナミ』という名だけ
…という理由で『ホナミ』と名乗っているという設定だったのじゃよ
んで、途中で自分が『グレン』という名だと思い出すという
シーンが小説中に出てくる予定だったのじゃが…
面 倒 臭 く な っ た のでその案自体をボツに致しました
だって途中で設定が二転三転して収拾が付かなくなってしもうて…
結果、ホナミを名前にしてグレンを苗字にするという事に(笑)
彼の名前が女性のものであるのはそういう背景がござります
少しでも男性的に見えるように『火波』という字を当てておりまする
というわけで彼のフルネームは火波・紅蓮なのじゃが、
小説中でフルネームは未だに名乗っておらぬという…orz