Secret Diary of Bill Gates


Secret Diary of Bill Gates


オンラインで大好評の同名のサイトThe Secret Diary of Bill Gatesの記事を、一年に圧縮、編集して本にしたものだそうです。もちろんご本人の日記ではなく、辛辣なパロディ。

オラクルのラリー・エリソンやら、アップルのスチーブ・ジョブス、ネットスケープのマーク・アンドリーセンたちについての敵意、いかにもありそうな記述です。愛妻とまな娘、そして豪邸、あるいはひいきの音楽グループ?の話題が、うんざりするほど出てきます。
クープランドの小説Microsurfsについての言及もでてきますが、当然好意的ではありません。同社プログラマーの日記を模したMicrosurfsに対して、経営者の日記を模しているこちら、ちょうど裏表の関係のような気も。とはいえ、Kirkus Reviewの評はいつになくきついようです。同じような日記風でも、小説Microsurfsの方がはるかに楽しめたと個人的には思います。
これまた司法省がらみの話題がにぎやかなインテルのアンディー・グローブと、情報交換をして作戦をねったり。アメリカハイテク業界メンバー顔見せ狂言。

日本の話題では、なぜか名古屋がでてきます。日本語の挨拶でスピーチを始めるという筋書き。きんさん、ぎんさんの105才の誕生祝いが大きな話題になる日本というのは、テレビのチャンネルは5つしかない可哀想な国だ。という記述あり。(チャネルの数だけはあるのに、中身はまったくないな、と私は思うものです。)彼の愛娘がたまごっちで遊ぶので、早くコンピュータに載せよう!と決心したり。

巻末にはBill Gates度テストや、推薦図書(これは、真面目な選択でしょう)、本書に登場する人物の解説がついています。

こういうサイトをお勧めサイトに選択するというのは、MSN、なかなか太っ腹なところがあるようです。実は、このサイトも、出版社も、MSN広報部門が出資していたりするのでしょうか?

(1998年6月21日記)

日本語翻訳が出ています!

訳者のホームページ

(1998年11月30日追記)

Amazon.comで購入することができます。


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