タバコ吸う代わりに【SS】書きました(笑)


こんばんわ、呉です。余裕がありました(笑)

ひさしぶりに新作でもやるかぁ!・・・と思ったのですが、今ちょっと仕事が
忙しくて・・・ということで、過去のネタ再発掘っす(またかいっ!)

とはいっても、過去書いたものそのままじゃなくってオチの方向性以外は全然
別物なので新作と言ってもいいかも(言い訳だな(^^;;;)

オチの元ネタ知ってる人もいると思うけど、かなりアレンジしてるしほとんど
わからない状態っす。それでも元ネタがこれじゃないかなと想像のつく人は私
の趣味が多少なりとも理解できるんじゃないかと思います(笑)

先日公開された『ね?』の感想を読むと、とにかくみなさん『らぶらぶ系』が
読みたいみたいなことを書いているのでご要望にお答えしてみました(笑)

では、毎度毎度の息抜き劇場っす(笑)

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【呉のちょっとした息抜き劇場・その4】 『好きなもの』
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午前中の授業も終わり、ほとんどの生徒が楽しみにしているお昼休みがやって
きた。

当然、惣流・アスカ・ラングレーもそのひとりである。まあ、彼女の場合はお
弁当が楽しみというより、お弁当を作ってくれる人とのやりとりが楽しみであ
るのだが。

『シ〜ン〜ジっ』

そのお弁当を作ってくれる人、碇シンジのすぐ後ろから機嫌良く笑顔で声をか
ける。ちょっと前にかがみ気味に後ろ手を組んで、凶悪に可愛い仕草である。

シンジは椅子に座ったまま振り返り、お弁当箱を出すと笑顔でアスカに渡す。
シンジも自分の作ったお弁当を嬉しそうに受け取ってくれる人がいることに喜
びを感じているのである。まあ、普通の男女と立場が逆のような気がするがこ
れはこれで、このふたりには正しい姿のようである・・・(^^;

『はい、アスカ』
『ん、ありがと』
『あとで感想聞かせてね』
『うん、また後で』
『うん』

ちょっとしたやりとりではあるが、たったこれだけのことでも嬉しいらしい。
少し浮かれた様子でシンジから渡されたお弁当箱を持ってヒカリ達クラスメイ
ト数名のグループが集まっている場所に戻ってくる。

『アスカ、お弁当もらった?』
『うん』
『じゃ、食べよ』
『そうね』

アスカの返事が合図のように一斉にみんなそれぞれのお弁当を広げる。母親が
作ってくれたり、自分で作ったり、いろんな色合いのお弁当がある。そんな中
やはり注目を浴びるのはアスカのお弁当であった。みんなのお弁当と比べても
遜色ない出来映えである。

『それにしても碇くんって料理上手ねぇ』
『ほんと、アスカがうらやましいわ』
『将来も安心じゃない?アスカ』
『それも近い将来じゃないの〜?』

冷やかし、羨望の声がアスカには心地いい。

『えへへ・・・まあ、ね』

少し照れながらも肯定的な返事、ムキになって否定してくるかと思っていたク
ラスメイト達は驚きながらもうらやましい様子である。

『それにしてもアスカって本当に美味しそうに食べるわねぇ』
『まあ、ね。シンジが私の好きなもの必ず入れてくれるしね』

クラスメイトの話題はすでにアスカとシンジのことから食べ物のことに変えよ
うとしていたのだが、アスカの頭の中はシンジ一色の状態から抜けてないらし
い。
そのため、クラスメイトのごく普通の何気ない質問にとんでもない答えを返し
ても仕方のない状態であった。

『へ〜、じゃあアスカの一番好きなのは?』
『シンジ』
『・・・・・・・』

間髪入れず迷いなしにさらっと答えたアスカだったが、後から恥ずかしくなっ
たのか真っ赤になったまま黙々と食事を続ける。アスカの雰囲気から多分こう
いう返事が返ってくるだろうと予想したヒカリ以外は見事に固まっている。

『まだまだ甘いわね、みんな』

いいかげん慣れの出てきたヒカリのつぶやきをよそに、こうして第壱中の昼休
みは過ぎていく。

                                《終》
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ああ、このパターン久しぶり(笑)






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