スーパー耐久シリーズ2000 第4戦

TI スーパー耐久400km


決勝:2000年6月11日(日)

 TIサーキット英田(岡山県)




 2000年のスーパー耐久シリーズが再び中国エリアに帰って来ました。全8戦シリーズの前半最後のラウンド、第4戦の舞台は岡山のTIサーキット英田。かつてはF−1パシフィックGPまで開催されたこのテクニカルなコースを109周する、約400kmのロングバトルの始まりです。

 開幕戦のMINE以来、3ヶ月ぶりのS耐参戦となるSSロイヤルチームにとっても、ここTIはホームコースとも言えるサーキットで、一段と気合いの入る一戦であることは間違いのないところ。遠征組となるクラス3のライバル・RX−7勢に対しても、地の利を活かしてZEHIひとアワ吹かしてほしいものです…。


 今回TIに姿を現わしたRX−7・FD3SはSS.ROYAL RX−7を含めて4台。昨季のクラス3チャンピオンのBPビスコガンマRX−7(三好/村松組)、開幕戦で好バトルを演じたシーウエストアドバンRX−7(尾本/長島/井田組)、そして昨年の三好組のマシンを使用するPower Magic RX−7(関根/藤島/武藤組)と名を連ねましたが、残念ながらオゥルージュBPμDL RX−7は不参加となりました。

 
対するプレリュード勢は、第2戦以降は台数増加の兆しがあったものの、結局は3クラス・ポイントリーダーのアルゴラボプレリュード(桧井/元谷/黒木組)1台のみのエントリーにとどまり、今回のクラス3は計5台で争われることになりました。


 
ちなみに各クラスのエントリー状況を紹介すると、

 ・クラス1…
 4台(スカイラインGTR)
 ・クラス2…
11台(ランサー/インプレッサ/シルビア/セリカ)
 
・クラス3… 5台(RX−7/プレリュード)
 ・クラス4… 
5台(シビック/パルサー)
 ・Nプラス…
14台(アルテッツア/インテグラ/セリカ/アルファ)

という状況で、RX−7の4台という台数は、シビック、スカイラインと並び、アルテッツア(8台)、ランサー(7台)に次ぐ勢力で、もはやS耐にはなくてはならない代表車種となっています。


<予選>
 10日(土)に行なわれた予選では、#33・BPビスコガンマRX−7がドライ路面でのRX−7の速さを遺憾なく発揮し、村松選手のドライブで1分40秒865のタイムを記録し、軽々とクラス3のコースレコードを樹立。と同時に、総合6位の好グリッドをGetするという快挙を達成しました。
 この結果、1位〜4位を独占したクラス1のスカイラインGTR勢に次ぐサード・ローは、クラス2TOPの#11・プーマランサーとBPビスコガンマRX−7が分け合うカタチとなりました。

 


予選総合6位の#33・BPビスコガンマRX−7(手前)
(決勝スタート前のダミーグリッド上)

 

 さらに、この#33の躍進に負けじとばかり、#15・シーウエストアドバンRX−7と#71・Power Magic RX−7も僅差の好タイムで続き、クラス3の2位・3位を確保。総合順位でも9位・10位を占め、なんと予選TOP10に3台のRX−7が入るという、RX−7ファンにとっては嬉しい結果となりました。
 つい2年前までは同じ「クラス2」のライバルとして戦っていたランエボ勢と互角に渡り合う予選グリッドを目の当たりにし、決勝レースへの期待は否応なく高まっていくのでした。

 


予選総合9位の#15・シーウエストアドバンRX−7(左)と
同10位の#71・Power Magic RX−7(右)

 

 その一方で、注目のポイントリーダー、#7・アルゴラボ・プレリュードは、Power Magic RX−7から遅れること2.2秒の1分44秒484のタイムで総合23位。中段グリッドに埋もれてはいるものの、決勝でのコンスタントな走りは、給油回数の少ないメリットもあって非常に不気味な存在となります。


 
我らがSS.ROYAL RX−7は、伊藤選手のドライブで1分45秒002のタイムを記録しクラス5位。プレリュードをコンマ5秒差でピッタリとマークし、総合26位からの追い上げを図るというグリッド図式となりました。

 

S耐Rd.4 正式予選結果(抜粋)

 1位(C1-1) エンドレス アドバン GTR 1'37"908
 5位(C2-1) 三菱プーマランサーエボY TM 1'39"864R
 6位(C3-1) BPビスコガンマRX−7 1'40"865R
 9位(C3-2) シーウェストアドバンRX−7 1'41"785R
10位(C3-3) Power Magic RX−7 1'42"224
13位(GNP-1) エスペリア・ジアラ アルテッツァ 1'42"816R
23位(C3-4) アルゴラボプレリュード 1'44"484
24位(C4-1) 5ZIGEN ファルケンパルサー 1'44"715R
26位(C3-5) SS.ROYAL RX−7 1'45"002
:  :  :  :  :
(R…クラスレコードタイム)

 


ダミーグリッドをあとにするSS.ROYAL RX−7

 

<決勝>

 週末の天気予報に気を揉みながら迎えた日曜日、コースサイドには前夜の雨の残る箇所もありましたが、幸いコース上は完全なドライで、12時25分、109周にわたる耐久レースのスタートを迎えました。

 
今シーズン幾度となくウェット路面に足をすくわれ、ライバルのFF・プレリュードの後塵を拝してきたRX−7。待ちに待ったドライでのレースと、比較的涼しい気温はターボ勢にとって、そして観戦する側にとってもまさに絶好の条件。これまでの鬱憤を晴らす胸のすくような走りを披露する舞台は十分整いました


 
スタート直後、#33・BPビスコガンマRX−7は6位の好ポジションをそのままキープ、#20・RSオガワをパスした#12・VALDIランサーを背後に従えての走行。が、さすがに打倒GTRに燃える5位の#11・プーマランサーのペースには付いていけず、徐々にその差は拡大していきました。これを追う#15・シーウエストアドバンRX−7は10位のポジションで、早くも単独走行の様相。
 一方、2台のランサーの先行を許した#71・Power Magic RX−7は13位で周回。14位で続くGNPクラスTOPのアルテッツアはやや後方で、プレッシャーにさらされる距離ではありません。


 我達の陣取ったグランドスタンド上段からもハッキリと読み取れる「WW2」のステッカーとともに、#18・SS.ROYAL RX−7は劇走を開始しました\(^o^)/

 
オープニングLAPの混乱で若干順位を落としたものの、数周のうちに完全にリカバー。スターティングドライバーの伊藤隆文選手が1分47秒〜48秒の力強いペースで周回を重ね、総合21番手を走るアルゴラボ・プレリュード(クラス4位)も視界内にとらえる、総合23位まで浮上してきました。

 

 


(決勝レポートのつづきは只今作成中…)