MAZDAの大きなロゴが映えるワークスカラーマシンの左フロントドア。御存知の通り前ヒンジで開くガルウィングタイプで、外側には「PULL OPEN」と書かれたドアオープナーがありますが、内側からも操作できるように、ドア内側には回転式のノブが設置してあり、ワイヤーケーブルでつながっています。
所有者が購入時にマツダスピードスタッフから聞いた情報によれば、これはシルバーストンでのテストに供された787Bのものだそうです。確かに、同じワークスカラーのマシンでも、91年のル・マンで6位入賞した787B(18号車)にはプレジャークラブの大きなステッカーがヒンジ部分に貼ってありますし、8位入賞した787(56号車)には、ドアサイドの前側(=「m」の上あたり)にNACAダクトが設置してあるので全く違うものであることがわかります。なるほど、これは実戦を経験していない珍しいドアということになりますね。