MAZDA RX−792P


 マツダ・RX−7がアメリカのIMSAシリーズ・GTOクラスで91年にWチャンピオンを獲得した後、ついにプロトタイプカーによって争われるGTPクラスに92年からステップアップを果たす。つまり、RX−7・92・Pと読めばこのネーミングにも納得できるというもの。マツダ・モータースポーツからのエントリーである。

 エンジンは91年に787Bに搭載された4ローター・R26Bと同じだが、IMSA特有の厳しい排気音量規定に合わせるため、若干出力は制限されている。
 フロントからサイドにかけての流れるような美しいボディワークがRX−792Pの最大の特徴で、ライバルのニッサン・ジャガー・トヨタと比べてもそのデザインは際立っていた。これはラジエーターとオイルクーラーをフロントに配したことで実現しているが、逆にコクピットの熱対策に追われることとなった。

<エンジン>
  R26B 654cc×4ローター 650ps/9000rpm, 62kgm/6500rpm