MAZDA 757

 英国人デザイナーのナイジェル・ストラウド氏が基本設計したGTP仕様のグループCカー。プレプレグ材CFRPのボディワークを採用、シャシー各部にはチタン合金が奢られた。サイドラジエータやオイルクーラーはサイドに配置されている。
 初の3ローターエンジン・13Gは450馬力を発生。精密鋳造などの技術で2ローター・13B並みの150kgという軽量を誇った。このエンジンから日本電装のEGIが採用になっている。87年11月に20Bへと改称。

 ル・マンでは86年のデビューイヤーこそ駆動系トラブルでリタイヤしたが、87年、88年と連続してGTPクラス優勝を遂げた。とくに87年の総合7位(318周=4305km)は日本車史上最高位であった。熟成の進んだ88年には337周(=4561km)を走破している。

<エンジン>
  13G(20B) 654cc×3ローター  450ps/8500rpm 

<戦績>
 1986 ルマン24時間レース 
     No.170 - 予選25位/決勝リタイヤ
     No.171 - 予選29位/決勝リタイヤ
 1987 ルマン24時間レース
     No.201 - 予選27位/決勝リタイヤ

     No.202 - 予選28位/決勝7位(IMSA−GTPクラス優勝)
 1988 ルマン24時間レース 
     No.203 - 予選37位/決勝15位(IMSA−GTPクラス優勝)