EUNOS COSMO

 コスモスポーツのデビューから23年、依然進化し続ける2ローターREに加え、夢の3ローターRE・20Bを搭載した記念すべきクルマがついに1990年4月に登場した。ユーノスチャンネルからデビューした高級ラグジュアリークーペ、「ユーノス・コスモ」である。
 マツダ初のシーケンシャル・ツインターボシステムで武装した20B/13Bをフロントミッドに搭載し、20Bの最高出力は自主規制枠いっぱいの280psに軽々と達し、最大トルクも41kg・mという強力なものである。トランスミッションはEC−4ATのみ。20B搭載車には4W−ABSとビスカスLSDが標準で装着された。

 3ナンバーサイズのワイドなボディをクーペの流麗なデザインに費やし、2+2的なパーソナルユースに絞った贅沢なパッケージングのクルマといえる。
 キーONと同時に浮かび上がる電子式アナログメーターや、水平基調のインパネから滑らかに後席まで繋がるラウンドデザインで未来的な室内空間を演出している。さらにタイプEでは、オーストリア製の最高級天然牛革ドアトリムや天然杢パネルのインパネガーニッシュを採用したほか、世界初のGPSS・衛星航法併用式ナビを備えたCCS(カー・コミュニケーション・システム)が装備されたことでも話題を呼んだ。

<エンジン>
  ★20B-REW 654cc×3ローター+シーケンシャルツインターボ
    280ps/6500rpm 41.0kgm/3000rpm
  ★13B-REW 654cc×2ローター+シーケンシャルツインターボ
    230ps/6500rpm 30.0kgm/3500rpm

<主要諸元>(20B・タイプS)
  全長×全幅×全高 : 4815×1795×1305 (mm) 
  ホイールベース : 2750 (mm) 車両重量 : 1590 (kg)
  サスペンション(前) : ダブルウィッシュボーン
  サスペンション(後) : マルチリンク(ツインダンパー式)
  ブレーキ(前・後) : ベンチレーテッドディスク
  タイヤ : 225/50R16 92V  ホイール : 7JJアルミ