歴史家の為のパリ案内(仮題)

注意!これはかなりの分量ですので、御覧になる際は一括ダウンロードをなさる

ことをお奨めいたします。かなり多いので(冷や汗)



目次
はじめに
1 実は、私も、こういうガイドブックが欲しかった
 このガイドブックを手にされた方は、きっと、いつの日か、フランスに留学し、成果を上げようと思っておられる年輩の方でしょう。若い人は、けっこう、いろいろな情報を持っていますから、あまり、興味がわかないかも知れません。ここに記されていることは、私自身が、あるいは、周辺の日本人研究者が、実際に経験し、多くの人に知っていただきたいと思った実践的な情報です。ですから、高尚な文化比較もなければ、バランスの取れた普遍的な議論を展開しているわけでもありません。あくまで、実践経験からくみ取って、あとから来る方へ、まごつかなくてもよいように記述しております。
 志に燃え、笈を負って(古い表現ですね)フランスに来てはみたものの、次から次にたらい回しされ、一体、どうしたらいいのか、と思っているうちに帰国の日が来てしまった、という苦い経験をお持ちの方がおられると聞き及びます。一言で、このガイドブックの性格をいうならば、「入り口を見つける手引き」です。フランスでは、下手をすると、入り口すら見つけられないこともあるのです。ですから、このガイドブックは、入り口までの案内です。それから先は、ご自分の知恵と勇気と気合いでがんばってください。
 実は、私も偉そうなことは言えないのでありまして、1983−86年の留学の際も、1999−2000年の留学の際も、いろいろガイドブックを漁りましたが、結局、自分の経験しか頼るものがありませんでした。「研究者用のパリ・ガイドブックがあったら」と何度、ため息をついたか知れません。もし、私が、初めてフランスに留学する、ということになったら、こんなことを知りたかった、こんな準備をしておきたかった、と思う日々でした。「衣を節し、食を節しても、求むるに値する一本」とは、古本屋のキャッチフレーズですが、そうありたいと思います。
2 このガイドブックだけで、全てをおおいつくすことができるはずがありません。2度目の留学では、大変な思いをしながら、沢山のガイドブックを、フランスに送りました。その中で、大いに、役に立ったし、参考にさせていただいた本を次に掲げます。もちろん、フランス語に堪能な方は、本屋でハウツーものが沢山出ておりますので、そちらをご覧いただいたり、図書館・文書館の案内を山ほど仕込んで、研究されるのもよろしいでしょう。このガイドブックは、そういう方は、あまり考えていない、ということを、まずお断りしておきます。
  1 『地球の暮らし方』
  2 『フランス生活辞典』
  3 『事典現代のフランス』
  4 『ミシュラン パリ』『ミシュラン フランス』その他、
5 行く予定のある国のミシュランガイドブックシリーズ
 1,2は、大いに参考にいたしました。ただし、たいていの場合、一般的なことしかかけませんから、うまくいけば、こうなりますよ、ということが書いてあります。ですから、うまくいかなかったとき、どうフィードバックしたらいいか、という風に使って下さい。3は、ガイドブックと呼ぶには、畏れ多い専門的な本ですが、フランスの概要を知る上で、重たい思いはしますが、持っていければ持っていった方がよろしいでしょう。4は、有名なグリーン縦版のミシュランのガイドブックです。
 なにしろ、パリで日本の本を買おうと思うと、日本の3倍の値段を覚悟しなければなりません。その度に、「もってけ、泥棒」と言いたくなります。食品や、趣味のものを削っても、日本で手に入る本を持っていった方が、いちいち辞書をめくらなくてもいいですから、効率的です。
3このガイドブックは、あくまでも実践経験を基礎にした情報をまとめたものです。ですから、見落としや、取り間違え、誤解というものを避けることができません。時には、偏見も混じることがあるでしょう。あらかじめ、お断りしておきます。ただし、記述の誤り、行きすぎ、誤解などありましたならば、私のe-Mailアドレスに(pn5y-uru@asahi-net.or.jp)あて、メールをお送り下さい。ただちに私のゼミのホームページ上で、訂正、加筆情報をお送りします。

準備篇
 じっとチャンスを待つこと
 留学を決意したらまず何をするか
 日頃の心がけ
 荷物の中身 独身篇 家族同伴篇 家族呼び寄せ篇
 荷造り 発送篇
手続き篇
 研究者が留学するときの手続き
 ヴィザ取得手続きの実態(村上先生の場合)
実践篇
 図書館・文書館利用案内
 パソコンについて
 インターネット利用について
 日本でもできる研究準備
生活心得篇
 交流を求め、孤独に耐える
 一言が欲しい
 見聞を広めるということ
 家族同伴のケーススタディー
帰国篇


contents
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