switar's sweet (M44)

Miranda Society Japan in Switar's Sweet
ミランダ研究会スイート分室

　
Miranda M44 Magic

　

　アルパとミランダの出遭いは、単にミランダのレンズマウントがM44であっただけでなく、日本で初めてペンタプリズムを搭載した35ミリ一眼レフカメラを作り上げた技術とフォカベルをはじめとするマクロへの取り組みであると推測するのが自然であろう‥

　1960年代の日本では、M42スクリューマウントを採用したペンタックスがヒットし、当時、他のいくつかのメーカーがM42マウントを採用したことから、一眼レフカメラのスクリューマウントといえばM42が標準であるかのように広がった‥

　M44は、世界的（主にヨーロッパ）にカメラ用レンズのヘリコイド、天体望遠鏡、顕微鏡など光学製品の接合部に採用された規格で、日本の35ミリ一眼レフカメラでは、唯一ミランダがM44をレンズマウントとして採用した‥

　一方、アルパマウントはフランジバックが短く、他のマウントのレンズをアダプタを介して使用することができたが、アルパマウントのレンズを他のカメラで使用すること（焦点を無限に合わせること）はできなかった‥

　しかし、エクステンサン（アルパ専用のヘリコイド）を用いたレンズは、レンズとヘリコイドの接合部分がM44であることから、レンズ部分をはずせばM44を介してミランダのシステムを使用することができた‥

　また、キノプティックの210ミリは、マウント接合部分がM44になっており、アルパマウントを取り外せば、M44の接合部からミランダへの流用が可能となり、ミランダのアダプタリングを使用することで、その利用範囲はさらに広がった‥