象気功
象気功

本日の御神託


チェーンソー


まあ、なんとゆーか、我が社では冬になると草刈機に替わってチェーンソーの大活躍となるのである。

資材置き場に貸している土地の地続きの裏山の冬に枯れ葉が落ちたあとの樹木を伐採剪定しておかないと、しゃちょーの手に負えなくなって、とんでもない高さになって、植木屋さんやうっかりしてると空師(高い木の枝降ろしなどの作業をする職人)さんのお世話になるようになるのである。


しかしこのチェーンソーはエンジンをかけるだけで、その日の運動量はOKになってしまうぐらい重労働であるのである。

だいたい、いいときで30~40回ぐらいスターターのひもを力の限りこれでもかと引くのである。

これで、冬であるので、車と勘違いしてチョークを引いたまま何回もスターターを引くとガソリンを吸い込みすぎて、プラグが濡れて、もうこれ、絶対にかからない状態になるのである。

チェーンソーの場合、チョークは3回ぐらいが限度であとは体力勝負であるのである。

ときには100回~200回ぐらい全力でスターターを引くのである。


右手がだめになると左手で引くのである。

死にそうになっても引くのである。

次の日は筋肉痛で動けなくなるのはわかっていても全力で延々引くのである。

それで、エンジンがかかったときには精も根も尽き果てて、へろへろへとへとでどうにもならないわけであるが、そこで終りにしてはなんのためにエンジンをかけたのかわからないのである。

そこから、木の伐採剪定が始まるのである。

へとへとへろへろから今日のお仕事が始まるのである。

それで、はしごに登って大木を切っているときにチェーンソーが弾かれて、首を切りそうになって、チェーンソーを放り投げて、はしごから落っこちたことが2回あるのである。


それで、いろいろ鑑(かんが)みて、「これで首がとんでは経費節減というよりは頚皮切断であるので意味が無いから、まあ、はしごに登るようなものは時間がかかっても鋸(のこぎり)でギコギコ切ることにして、チェーンソーは地上で切れる範囲内ということにしたのである。

まあ、このチェーンソーのエンジンがかかりにくいというのは、あたしがチェーンソーも草刈機も使えば使いっぱなしで手入れはいっさいしないで修理もなしで、壊れたら捨てて、近所のディスカウントのホームセンターに行って買ってくるというシステムのせいでもあるのである。

これ、やっぱりチェーンソーがディスカウントで、以前の農機具屋さんなんかで買う値段の10分の1ぐらいで手に入るようになったために、修理の値段より買ったほうが安いのでして使い捨てというシステムになっちまったせいであるのである。

以前はたとえばマキタのチェーンソーなんかは農機具屋さんで安いもので3万円以上してたのであるが、現在はディスカウントのなんだかわからないバッタモンだとなんと2980円であるのである。


安モンの植木鋏(うえきばさみ)より安いのである。

バッタモンであるので2個あるはずの刃を止めるボルトが1個しかなくて、ときどき使用中にチェーンソーの刃が歪んだり、外れたりするのであるが、なにしろ2980円であるからしょーがないのである。

2980円だと誰がどう考えても使い捨てになるのである。

2980円であるから、刃も研がないし、内部の掃除もしないし、手入れはいっさいしないで、壊れたり切れにくくなったりしたら捨てるのである。

現在はメーカーによると「楽々スタート」なんてもんもできて、女性やお年寄りでも簡単にエンジンがかかるものもあるのであるが、経費節減がもっとーである我が社はもちろんそんなもんはついてないメーカー名もなんだかわからないしゃちょーの体力増強のための剛力だのみのニッキュッパの使い捨てチェーンソーである。

ついた筋肉体力精力剛力はしゃちょーのものである。

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